t_news
2010-03-07 00:00:00
鈴鹿で2010年シリーズ記者発表が行われる(写真追加)
参戦は9チーム、14人と昨年より増える。シーズン最後まで緊張感を高める施策を実施
そして、競技面でもレースのスプリント化や日曜に予選と決勝を実施する大会の試み、最終戦は2レース制となり勝者にボーナスポイントを与えるなど、より緊張感、競技性を高める施策を採っている。シリーズ戦はすでに発表の通り全7戦で、11月13、14日には「SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」を開催する。
■エンジンメーカー対決、そしてチーム内でも競争が激化
参戦チーム・ドライバーで今季注目なのは、昨年NAKAJIMA RACINGでチャンピオンとなったロイック・デュバル(No.1)がDOCOMO DANDELIONに移籍したこと。一方、ロイックの僚友でありライバルだった小暮卓史(No.32)はNAKAJIMA RACINGに残留。この2人の戦いは昨季以上に激しくなりそうだ。そして、新チームのMOTUL無限は、ドライバーに井出有治(No.16)を起用。ビッグ・フォーミュラの経験豊かな井出だけに、チャンピオン候補と言っても過言ではない。さらに昨年ルーキーながら大活躍した塚越広大(No.17 HFDP RACING)も侮れず、3年目の伊沢拓也(No.2 DOCOMO DANDELION)など、タイトルを獲ったHondaエンジンユーザー内での争いもヒートアップするだろう。
もちろん、昨年はタイトルを逃したTOYOTAエンジンユーザーも奪還を狙っている。まずはTEAM IMPULには速さが際だつジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが加入し、チーム伝統のエースナンバーであるNo.19を託された。パートナーは3年目の平手晃平(No.20)で、こちらも初タイトルを目指す立場だけに、チーム内の戦いも見物だ。平手同様に今年の躍進が期待されるのは、石浦宏明(No.8 Team LeMans)、大嶋和也(No.37 PETORNAS TOM'S)。そして、期待のルーキーはケイ・コッツォリーノ(No.7 Team LeMans)、井口卓人(No.29 DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)、山本尚貴(No.32 NAKAJIMA RACING)の3人。共に全日本F3でタイトルを争ってきた逸材だ。なお、コッツォリーノはイタリア人だが東京で生まれ、本格的にレース始めたのも日本という日伊バイリンガル・ドライバーだ。
そしてTOYOTA陣営にも新チームが。KCMGから平中克幸(No.18)が参戦。平中も08年以来のフォーミュラ・ニッポン復帰となる。
今季開幕戦のエントリーはこちらで。
今季のルーキー3人(左から井口、コッツォリーノ、山本)
■レースフォーマット変更により緊張感高まるレース、シリーズへ
今シーズンは、最終戦まで緊張感あるレースをファンにお見せしたいという観点から、新たに3つの変化を加えた。
◎レース距離のスプリント化
各レースにより200kmから250kmまでの決勝距離とし、タイヤ交換義務付けの有無も加わり、レース戦略はチームにより多様化し、『頭脳合戦』『状況の変化への即応性』などこれまで以上に目の離せないレースとなるだろう。
◎日曜予選・決勝方式
第3戦富士スピードウェイにおいては、日曜日に予選と決勝を開催する。決勝までの時間が極端に短くなることでセッティング時間が減り、セッティング能力や時にギャンブル的なセッティングも行われることになるだろう。ドライバーとチームの一体感、1日緊張が続く中で勝負は見る方にも高揚感をあたえるはずだ。
◎最終戦2レース制とボーナスポイント
最終戦は2レース制で行われ、さらにボーナスポイント(下記の表を参照)が与えられる。逆転チャンピオンのチャンスが高くなる。最後の最後までタイトル決定の緊張感が続き、シーズンの最後を締めくくる好バトルが期待できるだろう。
このような施策に加え、11月にはフォーミュラ・ニッポンとSUPER GTという国内2大レースの共催イベント「SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」が行われ、レースシーンの最後までファンに楽しんでもらえる1年となる。
中島悟JRP会長が発表会であいさつ
今季参戦する9チームの監督・アドバイザーとドライバーが集合
ファン感謝デーのデモレースでは今季ドライバーらがファンの前に登場
デモレースで鈴鹿のコースに並ぶマシン。開幕戦鈴鹿(4/17,18)が待ち遠しい