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2009-03-04 00:00:00

2009年フォーミュラ・ニッポン記者発表会が開かれる

有力ルーキー参戦や新シャシー&エンジン、オーバーテイク・システムでよりバトルが激しくなる!?

 3月3日、2009年第1回公式合同テスト1日目が行われた富士スピードウェイで「2009年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン記者発表会」が行われた。今季は、海外レースで活躍した3人のルーキーの参戦、新型車両FN09と新エンジンの導入、新機軸のオーバーテイク・システム、ノックアウト方式の予選など4つの新たな見どころがあることや、主なレース内容(規定)の変更点などが説明された。また、開幕戦富士(4/4,5)に参戦する8チームのドライバー13名が紹介された。

 この記者会見で日本レースプロモーションの中嶋悟会長は「1年半前から新しいシャシー、エンジンを導入するべく準備をきましたが、昨年100年に一度と言う不況が襲い、今季の参加台数は弱冠減ることになってしまいました。しかし、有望な新人も新たに参加し、13人のドライバーがより内容の濃いレースをしてくれると期待しています。今年の目玉は、チャンピオン松田次生に、塚越君、大嶋君、国本君らが挑む、やっつけようというレースになるのではと思います。そしてアメリカ大統領ではないですが“チェンジ”ということで、ハード面やレース運営でも大きな変化を導入します。オーバーテイクを増やし、いいレースを見せるための新マシンです。厳しい状況の中ですが、我々は最大限のものをお客様にお見せしようと決意をしております」と今シーズンのおもしろさ、運営の姿勢を語った。

 今季の新エンジンの紹介に際し、トヨタの永井洋治モータースポーツ部主査は「これまではIRLのエンジンをベースにしたものでしたが、今季はホンダさんと互いに“思い切りやりたい”と話しました。そして、100%国内で造ったものになりました。エコの面も考え、触媒も付き、燃費も良くなってます。もちろんパワーも負けません。ガツンと行きますよ」と新エンジン『RV8K』の自信を語れば、ホンダの坂井典次MSブロック主任研究員も「この『HR09E』はF1を除けば久々のレース専用エンジンです。我々としては、過去にチャンピオンを取り損ねているので、チャレンジャーとしてトヨタさんに負けないようオーバーテイク・システムの効く10,700回転までのトップパワー、ワイドバンドなトルク、燃費などフォーミュラカーのエンジンに求められる性能に見合ったものとなっています。富士ではセッティングにもよりますが、310km/hは十分に出せます。日本のトップフォーミュラのバトルを楽しんでいただけるよう、がんばって開発していきます。ぜひ、応援に来てください!」とこちらもかなり力が入っている様子だ。

 そしてドライバーを代表して昨年のチャンピオン、松田次生(No.1 LAWSON TEAM IMPUL)が「この厳しい経済環境中、いいクルマを用意してくれた関係者の皆様に感謝します。今シーズン、僕らのチーム、そしてここにいるドライバーみんなでいいレースを、いいバトルを見せていきたいと思います。僕の目標は『3連覇を絶対取る』その気持ちで挑んでいきます」と、シーズン開幕へ向け抱負を語った。

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中嶋悟JRP会長

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トヨタ「RV8K」

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ホンダ「HR09E」

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国本、大嶋、塚越


2009年フォーミュラ・ニッポン メディアインフォメーション」より抜粋

  2009年フォーミュラ・ニッポンのみどころ
1. 若手ドライバーの参戦拡大
若手ドライバーが新たに3名参戦。FCJで2007年チャンピオン、昨年は全日本フォーミュラ3選手権へ参戦、マカオグランプリで佐藤琢磨選手以来の優勝を果たした国本京佑選手がチームルマンより参戦。また、フォーミュラ・ドリームで2005年に全戦優勝、昨年はフォーミュラ3ユーロシリーズへ参戦していた塚越広大選手が、HFDPレーシングより参戦。そして、フォーミュラ・トヨタの2005年チャンピオンで昨年はフォーミュラ3ユーロシリーズへ参戦していた大嶋和也選手が、ペトロナスチームトムスより参戦。これにより、参戦選手の平均年齢も28.2歳から26.1歳に下がりベテランVS若手のバトルが激化し、より激しいバトルが繰り広げられます。

2. より魅力的なバトルが可能な新型車両FN09と新エンジンの導入
今までにない斬新なデザインを追及したウイングカー、スウィフト社製新型シャシーFN09。トヨタ自動車株式会社(エンジン型式:「RV8K」)、本田技研工業株式会社(エンジン型式:「HR09E」)、2メーカーの技術の枠を集約したフォーミュラ・ニッポン専用設計の3.4リッター、V型8気筒、最大出力600馬力を超える新エンジン。そして、株式会社ブリヂストンより2009年仕様の新型タイヤが供給されます。

3. 新型車両、新エンジンに加え新しくオーバーテイク・システムを搭載
オーバーテイク・システム(OTS)」を搭載。OTSは、ステアリングのオーバーテイクボタン(OTB)を押すと、一定時間エンジン回転数が通常のリミットである10,300回転から10,700回転まで400回転あがり、オーバーテイクチャンスを増やします。これは決勝レース中に5回使用が認められており、OTS発動中は、ドライバーの後方部に装着されたオーバーテイクランプ(OTL)が点滅。これにより、ドライバーがオーバーテイクを仕掛ける、勝負の瞬間がよりわかりやすくなりました。また、残りの使用回数が視認できるため、ドライバー同士の駆け引きが生まれ、より戦略的なバトルが展開されることでしょう。

4. 予選はノックアウト方式、タイヤ交換義務付けレースも開催
昨年より導入されたノックアウト予選を、今年も継続実施します。今年はタイヤ交換義務付けの大会も設け、よりエキサイティングなレースを演出いたします。

  レース内容の変更点
1. 1レース最大250km
昨年開催の1大会2レース制、およびリバースグリッドは中止します。

2. ポイントシステムの変更
昨年までは上位10台に対して選手権ポイントが付与されておりました。しかしながら、エントリー台数減に
より、ポイント付与の設定を見直しました。下記の通り上位8台へポイントを付与すること、また昨年同様、予
選で1位だった選手に1ポイントを付与することを現在日本自動車連盟と調整中です。
【2009年選手権ポイント表(案)】
●予選1位 : 1ポイント
●選手権ポイント
 1位:10p、2位:8p、3位:6p、4位:5p、 5位:4p、 6位:3p、7位:2p、8位:1p

3. レースウィーク金曜日合同テストの廃止
昨年まで、金曜日を合同テスト、土曜日を公式予選、日曜日を決勝レースとして開催しておりましたが金曜日の合同テストを廃止し、土曜日はフリー走行と公式予選、日曜日はフリー走行と決勝レースといたします。

4. 3レース/1エンジンより4レース/1エンジン使用への変更
従来1基のエンジンで3レースを戦い抜いておりましたが、今年より導入された新エンジンの性能向上により1基のエンジンで4レースを戦います。

5. プライベートテストの禁止
1大会2日制になった結果、公式合同テストが開幕前の2回(第1回公式合同テストが3月3日・4日に富士スピードウェイにて、第2回公式合同テストが3月13日・14日にツインリンクもてぎにて実施されます)のみとなります。

  シリーズパドックパス
販売価格:80,000円
パス内容:フォーミュラ・ニッポン8戦の入場、パドックエリアへの入場、ピットウォーク、決勝前グリッドアクセス入場、グランドスタンドでの観戦、公式合同テストへの入場、日本レースプロモーション(JRP)主催イベントへのご招待、オリジナル記念品のプレゼント、その他
お申込受付期間:2009年3月より販売限定枚数(300枚)終了まで。定員になり次第締め切りとさせていただきます。

  テレビ放映
1. 地上波放送
タイトル :「激走!GT」
放映日 :毎週日曜日17時30分〜18時 ※放送内容は調整中です。
【系列局】 TXNテレビ東京系列6局ネットにてオンエアー
【放送内容】 Formula NIPPON(全8戦)、SUPER GT(全9戦)のレース内容を中心に各シリーズの魅力をお伝えしてまいります。放送スケジュール等の詳細は、下記のオフィシャルページにてご確認ください。
テレビ東京「激走!GT」 http://www.tv-tokyo.co.jp/gt

2. CS放送
J SPORTS
ライブ放送
注)番組における放送内容は、予告なく変更になる場合があります。
また、一部、他番組中継によりディレイになる場合があります。
※J SPORTSに関するホームページ
J SPORTS  http://www.jsports.co.jp/