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2016-10-28 19:46:12

ウェットコンディションの専有走行はNo.37 中嶋一貴がトップ

最終戦 第15回JAF鈴鹿グランプリ 金曜日専有走行

 タイトル争いが大混戦状態のまま、今週末鈴鹿サーキットで最終戦を迎える全日本スーパーフォーミュラ選手権。その予選に先立つ10月28日(金)、午後3時から1時間の専有走行が行われた。

 昼前から雨が降り始めた鈴鹿サーキット。この雨は降り続き、専有走行も完全なウェットコンディションの中で行われた。週末は晴れる予報となっているため、雨の中でできることは限られているものの、セッションが始まる3分前からNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)を先頭に数台のマシンがピット出口に並ぶ。そして、シグナルがグリーンになると、次々にコースイン。No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)以外の17台が間もなくコースに入る。各ドライバーは、まずウェットコンディションでのクルマの状態を確認。その後ピットに戻ると、セットアップを変更してテストを行ったり、走ることでレインタイヤの溝の深さを減らして調整するべく、走行を続けたりといった作業を行った。もちろん、明日のドライコンディションに向けても、できるだけのことを行って行く。

 その中で、セッション序盤に1分51秒356というトップタイムをマークしたのは、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)。これにNo.8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が続く。セッションが進むと、No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、No.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)らが、可夢偉のタイムを上回りポジションアップ。中盤に入ると、セクターで自己ベストをマークするドライバーはいたものの、なかなかベストラップを更新するドライバーは現れなかった。また、多くのドライバーはピットに戻り、セットアップ変更などを行っている。

 そして、終盤に入ると、各ドライバーが再びコースへ。ここでバンドーンやカーティケヤンは、東コースの中で区間全体ベストタイムをマーク。ラップタイムの更新はならなかったが、調子の良さを感じさせる。そんな中、最後の最後に自己ベストを更新してきたのが、ポイントリーダーのNo.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。関口は1分51秒843で6番手に浮上し、セッションを終えた。だが、結局一貴のタイムを破るドライバーはおらず、初日のトップはランキング4位から逆転を目指す一貴となっている。

■トップタイムコメント
No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

 明日からのドライのセットアップで、“どうしようかな?”っていうところがあったので、雨の中でしたけど、今日はそれを試しました。でも、雨なので、余り参考にはなりませんでしたね。セッションの最初が、路面のコンディションも一番良かったような気がしますし、タイヤのコンディションも良かったので、タイムは序盤に出たと思います。明日は、路面の乾き方次第ですけど、鈴鹿でのドライの感じは全く分からないので、今、困っています。
みんな一緒だとは思いますけど。鈴鹿で自信がある人は、多分山本選手しかいないと思いますよ(笑)。僕自身は、ここ最近の流れが悪くなかったので、それが鈴鹿でも通用するのかどうか少し悩んでいます。みんな条件は一緒ですけど、できれば明日の朝、少しでもいいのでドライで感触は試しておきたいです。持ち込みのセットアップが良ければ、走らなくてもいいんですけど、こればっかりは走ってみないと分からないですからね。