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2016-11-07 12:06:20

ストフェル・バンドーン、SF最終記者会見

ついに来シーズン、マクラーレン・ホンダのレギュラードライバーとしてF1フル参戦を果たすストフェル・バンドーン。最終戦で今シーズン2勝目を挙げ、ルーキーらしからぬ活躍を見せてくれた。レース終了後、“スーパーフォーミュラ”ドライバーとして最後の記者会見が行なわれたので、その一部始終を紹介しよう。

1年参戦したスーパーフォーミュラについての率直な感想は?

日本に来ることも含め、とにかく色々難しいシーズンだった。1年戦い終えた今、とても肯定的に受け止めています。個人的な結果としては、浮き沈みの激しいシーズンだったけれど、その中で多くの経験を重ねることができたからうれしく思っています。なにしろレースはとても競争が激しく、実力あるドライバーも揃っている。そんな中でのシーズン序盤はとにかく学ぶことばかり。初めてのレーシングコースやSF14のこと、そしてレースそのものについて色々と学ぶことになったわけですが、これはドライバーのキャリアアップにはとてもいいことだったと思います。

スーパーフォーミュラドライバーの中で、もしF1に参戦することになったら手強い相手になるな、というドライバーはいるか?

そういう意識はないですが、今日のレース2では、アンドレ(・ロッテラー)と接近戦を繰り広げたし、仲の良いいいドライバーとして、ベルトラン・バゲットも、ジェームス・ロシターもそうですが、彼らと一緒に戦うのは楽しいとは思いますね。

F1に行くことはすでに決まっているが、仮に来年同じコンディション(チーム、エンジニア含め)でスーパーフォーミュラを戦えば、タイトル獲得の自信は?

そう思いますね。今年はなにもかもすべてが僕にとって新しいことばかりだったわけです。レースだけでなく、日本の文化や風習みたいなものも含めて。なので、もし来年も同じような戦いになるのなら、いい結果を残すことはできるでしょう。もう色んなことを経験し、クルマのセットアップはもちろん、日本人スタッフとの仕事の仕方など、理解できていますからね。でも、もう僕はF1に行くことが決まってますからね。

日本のファンについて

今年、シーズン最初から多くのファンに応援してもらうことができましたが、マクラーレンホンダのリザーブドライバーとしてでも、本当にたくさんの応援をもらいました。スーパーフォーミュラでも多くのファンが来てくれて、写真を一緒に撮ったり、サインもたくさんしました。思うに、日本のレースファンはとても個性的ですよね。応援旗を作ってステキな帽子まで作ってくれたりと、ホント、楽しかったですね。来年、F1ドライバーとして日本GPに帰ってくるのが楽しみですね。

今シーズン、印象的だったレースは?

シーズンで2勝、岡山と今日の鈴鹿で挙げることができましたが、それよりも、ポールポジションを初めて獲得した富士が印象に残っていますね。予選ではQ1からQ3までの間にどんどんコンディションが変化したのですが、それに合わせた走りをしてポールポジションを獲ることができたので、思い出深いですね。それから、今回のレース2の予選ですかね。僅差(1000分の5秒)でポールポジションを獲れるところまで行けたというのも、印象に残っています。

F1を目指す欧州の若手ドライバーにスーパーフォーミュラへの参戦を奨めるか?

正直、難しい質問ですね。F1を目指すための道というものは、実にたくさんあると思うんです。なので、スーパーフォーミュラへの参戦が必要、ということはないですよね。でも、参戦のチャンスや、僕のように計画すらなかったのに、何かしらの理由というか、来られるのであれば、F1への準備としてはとても素晴らしいレースだと言えるでしょうね。なにしろクルマはF1以外のカテゴリの中では最も速いと思うしね。なので、機会があるのなら、行けばいいとオススメしますね。

F1デビューが決まって、なにかしたことは?

プライベートジェットの購入やモナコに住まいを確保したかって? いえいえ、まだそんなことをする余裕はないですね。それよりもまず、来年、F1レースでいい結果を出したい。それが今の目標でもあります。

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今シーズン、スーパーフォーミュラ参戦を通じて、日本のレースチーム、ファン、そしてメディアとのコミュニケーションを重ねてきたバンドーン。会見の最後にはメディアから“スーパーフォーミュラ大使・イン・F1”を任命(!?)され、快諾! その証としてプレゼントされたたすきをかけ、ニッコリ写真に収まることとなった。来期からF1に参戦するバンドーン選手。彼の活躍を大いに期待しながら、F1ドライバーとしての鈴鹿凱旋を楽しみにしたい。