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2017-12-06 19:58:28

関口が非公式ながら鈴鹿のコースレコードを上回るタイムで初日総合トップ
合同テスト・ルーキードライバーテスト

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No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 日本列島が強い寒気にすっぽりと包まれた12月6日(水)、三重県鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権の合同テスト・ルーキーテストが始まった。参加したのはシリーズに参戦する全19台に、ホンダのテスト車両を加えた20台。ドライバーとしては、2日間で30人が参加する予定だ。このテストは、明日7日(木)も引き続き行われる。

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No.064 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)

 初日となった6日、三重県は好天に恵まれたものの、寒気の影響で非常に冷え込んだ。その天候の下、午前10時半から12時25分、午後2時から4時と、約4時間の走行が実施された。その中で、初日の総合トップタイムを奪ったのは、最後に新しいソフトタイヤでタイムアタックを敢行したNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。同じくソフトタイヤでのアタックを敢行したTOM’Sの2台、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)とNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)がこれに続いている。ルーキーの中で最速だったのはNo.064 アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)。パロウは総合4番手、ミディアムタイヤでは最速のタイムをマークした。

 10月下旬の最終戦から約1ヶ月半。再びスーパーフォーミュラのエグゾーストノートが鈴鹿サーキットにこだました。前日からグッと寒さが厳しさを増したものの、朝から見事な青空が広がった12月6日(水)。気温8℃、路面温度14℃というコンディションの下、午前10時半からいよいよ今回の合同テスト・ルーキーテストの第1セッションが始まる。この午前中のセッションで、ルーキーとして初めてSF14のステアリングを握ったのは、No.7 マキシミリアン・ギュンター(SUNOCO TEAM LEMANS)、No.8 ラルフ・ボシュング(SUNOCO TEAM LEMANS)、No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)、No.050 高星明誠(B-Max Racing team)、No.05 リオ・ハリアント(Honda test-car)。また、これが2回目のテストとなる松下信治がDOCOMO TEAM DANDELION RACINGのNo.41をドライブした。その他のクルマには、今シーズンのレギュラードライバーが搭乗。セットアップを含めたテストを行っている。

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No.7 マキシミリアン・ギュンター(SUNOCO TEAM LEMANS)

 今回のテストでは、各車に対して、ミディアムのニュータイヤが5セット、今シーズン使用されたものよりさらにコンパウンドが柔かくなったテストスペックの新しいソフトのニュータイヤが2セット供給される。また、最終戦からの持ち越しタイヤに関しては、自由。その最終戦では、すべてのセッションが雨となり、どのドライバーもスリックタイヤを使用していないため、実質4セットのニュータイヤを持ちこすことができている。そのため、初日から多くのドライバーが複数セットのニュータイヤを投入した。

 さて、セッションが開始されると、まずは数台のクルマがコースイン。序盤は、クルマのセットアップ確認を行う。路面もまだ出来上がっておらず、ラップタイムも1分39秒台から1分38秒台というところで推移した。そして、セッションが折り返しとなる午前11時半、No.10 塚越広大(REAL RACING)が、真っ先に1分37秒898と37秒台に突入。それに続いて、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)らも37秒台に入って来る。

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No.8 ラルフ・ボシュング(SUNOCO TEAM LEMANS)

 その約15分後、午前11時48分にセッションは赤旗によって中断。これは、ハリアントがダンロップコーナーでコースアウト、クラッシュしたため。右フロントサスペンションやフロントウィングなどを破損した、この車両の回収が終わると、セッションは午前11時58分に再開された。ここで多くのドライバーがニュータイヤを投入。一気にタイムが上がってくる。その中で、まず1分36秒台に突入したのは、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)。山本はここで1分36秒805をマークして、一時トップに浮上する。これに続いて、一貴が1分36秒989をマーク。その他のドライバーの多くは37秒台に留まっていたが、セッションの残り時間が3分となったところで、関口が1分36秒607を出してトップタイムを塗り替えた。さらに、No.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)が、関口を上回る1分36秒573を叩き出し、トップに立つ。その後、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、ロッテラーも36秒台に突入したが、大祐のタイムには届かなかった。

 その結果、1回目のセッションでは、大祐が首位。これに関口、野尻、山本、ロッテラー、一貴、国本が続いている。ルーキーでは、福住が1分37秒206で8番手につけたのが最上位。鈴鹿初走行となるギュンターが11番手、ボシュングが17番手、高星が18番手、ハリアントは20番手に留まった。

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No.05 リオ・ハリアント(Honda test-car)

 1時間半のインターバルを経て、2回目のセッションが始まったのは、午後2時。ピット出口がオープンされると、半分余りのクルマが間もなくコースへと出て行く。その中で、午前中と違うドライバーが乗っていたのは、TCS NAKAJIMA RACINGの64号車。大祐に代わり、今季全日本F3で活躍を見せたアレックス・パロウが午後はステアリングを握った。このセッションでは、各ドライバーとも序盤から1分37秒台のタイムをマーク。さらに、セットアップ作業を進めて行く。そんな中、開始から23分というところで、赤旗が提示される。これは、燃料系トラブルに見舞われた山本が立体交差下でストップしたため。山本の車両回収が終わると、セッションは午後2時33分に再開された。

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No.15 福住仁嶺(TEAM MUGEN)

 だが、その後もセッションは2回、赤旗によって中断される。午後2時59分には、ボシュングがダンロップコーナーでスピン、ストップして赤旗に。このマシン回収が終わると、午後3時06分に再開。さらに、午後2時22分には、松下が1コーナー手前でストップし、赤旗となり、マシン回収が終わった午後3時28分に再開されている。この3回目の赤旗が解除されると、セッションの残り時間が30分ということで、各ドライバーともにニュータイヤを投入。山本が1分36秒376と午前中のトップタイムを上回ってくる。さらに、関口がこれを上回る1分36秒291をマーク。一時トップに立った。また、塚越や石浦、福住も36秒台のタイムをマークしている。

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No.41 松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 そして、セッションの残り時間が約15分となったところで、一気にトップに立ったのは、午後から初の走行に入ったパロウ。パロウは1分36秒037と、35秒台が見えるところまでタイムアップし、ルーキーらしからぬ存在感を見せつけた。

 その後、残り時間が10分を切ると、半分ほどのドライバーは新ソフトのニュータイヤを投入。この中で、真っ先にトップタイムを書き換えたのはロッテラーだったが、ミディアムと比べてそれほどタイムを伸ばせず、1分36秒015に留まる。それを大きく上回ってきたのが、関口。関口は各セクターで全体ベストタイムを刻むと、1分35秒717を叩き出した。非公式ながら、これは鈴鹿のコースレコードを上回っている。これに続いたのは、一貴。一貴もソフトタイヤで最後は1分35秒794をマーク。だが、関口にはわずかに100分の7秒ほど届かなかった。

 その結果、初日の総合トップは、関口。明日はステアリングを握らない関口が、いい形で1年を締めくくった。関口に続いたのは、一貴、ロッテラー。さらに、パロウがミディアムタイヤではトップとなる4番手。以下、野尻、山本、国本、塚越、ソフトタイヤのアタック中にトラフィックに引っ掛かってしまったという福住が続いた。

 明日、2日目のセッションには、また初日とは違う新たなルーキーやシリーズ復帰を目指すドライバーなど、多くの顔ぶれが登場する全日本スーパーフォーミュラ選手権、合同テスト・ルーキーテスト。最後はソフトタイヤでのアタック合戦も予想されているが、誰がどこまでタイムを伸ばしてくるのか、非常に楽しみなセッションとなりそうだ。

合同テスト・ルーキードライバーテスト初日トップタイム No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
 これまで鈴鹿が苦手で、色々やってきたんですけど、なかなか上手く行かなかったんですね。そこで、今回もエンジニアさんに色々とアイデアを出してもらって、それを持ちこみのセットアップの状態から入れてもらいました。それが結構いい感じで、これまでのスタンダードのミディアムタイヤでも、ほぼずっとトップ3とかトップ5の位置にいられましたね。今までの鈴鹿ではいつも10番手とかだったので、それを考えるとすごく良くて。ただ、時期的に今回はすごく寒いので、同じセットで4月の開幕戦に行ったら、また全然変わってしまうと思います。でも、これまでは冬ですら速くなかったので、それがひとつでも速く走れたのはいいことなのかなと思っています。(新ソフトタイヤは)まだ硬いっすね。ミディアムとコンマ5秒しか変わらないので。今日は、すごく路面温度が低いじゃないですか。気温も低いですし、今の状況だったらもっと柔らかくてもいいなって、そういう感じでした。けど、シーズンを通してタイヤって使いますし、同じタイヤで夏も行かなくちゃいけないじゃないですか。それで言ったら、これで妥当なのかなって思いました。こんな寒い時期にレースはしないので。一番寒いのは開幕戦と最終戦ですけど、今よりは気温も路面温度も全然高いですから。ただ、今日だけで考えたら、まだ硬いなっていう。ソフトのアタックラップは、完璧です(笑)。ソフトって、今日いきなり初めて履いたので、どれぐらいグリップするか、分からないんですよ。それは皆も一緒なんですけど。そういうところで、僕は合わせるのが得意なので、「これぐらいでコーナーを曲がれるんじゃないかな」っていう予想が結構ドンピシャで当たりました。クルマも結構付いてきてくれて。今まではオーバーとかアンダーとかいっぱいあったんですけど、今日は今までに比べたら全然セットアップも良かったですし、気持ち良く走れました。僕は、明日乗らないんですけど、トップで終えられて、印象は良かったです。このまま走っていたら、明日は周りがもし速くなったら3位とかになっちゃうかもしれないじゃないですか(笑)。だから、1位で終わって、いい締めくくりになりましたし、気分良く年を越せそうです。