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2010-11-14 00:00:00
FUJI SPRINT CUP 第2レース トップ6ドライバー&優勝監督コメント
気分良く帰ることが出来るし、少しリッチにもなったよ
第2レース優勝:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
とてもいい週末だったよ。GTの方はいい成績ではなかったけど、フォーミュラ・ニッポンの方は2レースとも勝つことが出来たからね。これで気分良く家に帰ることが出来るし、少しリッチにもなったよ。このイベントは2つのレースがあるので、とても楽しいと思うんだけど、とても忙しくて、少しストレスがあったのは確か。でも、いつも応援してくれるファンの皆さんに何か恩返しをしたかったから、そういう意味ではいいイベントだったと思うよ。
賞金はチームに。僕はちょっとだけもらえればいいです(笑)
2位:No.31 山本 尚貴(NAKAJIMA RACING)
まずはスタートが一番大きい要因だったと思うんですけど、あそこで決められたのも良かったですし、井出さんを早目に攻略することができたのも良かったです。スタートの出来は、今までで一番良かったですね。あれがここで出せるとは思いませんでした。レース中のペースも良かったですし、そのクルマを仕上げてくれたチームのみんなに本当に感謝しています。僕は前半からずっとプッシュしていましたけど、アンドレ選手は後ろを見ながらコントロールしていたんじゃないかなと思います。僕は後半になって、タイヤが厳しくなってきてしまったんですけど、その辺もトップでアンドレ選手と戦っていなければ経験出来なかったことなので、それを経験できただけでも価値があると思いますし、次につながるレースができたんじゃないかなと思います。この表彰台は、本当にチームのみんなのおかげなので、賞金はチームに。僕はちょっとだけもらえればいいです(笑)。ゴハンを食べられるぐらいのお金があれば。とにかく本当にみんなに感謝したいです。ファンの皆さんにもフォーミュラ・ニッポンの面白さが、昨日と今日でちょっとは伝わったと思うので、また会場に来てもらいたいなと思います。
あと2〜3周のところで、表彰台に上がれると思った
3位:No.16 井出 有治(MOTUL TEAM 無限)
ふざけていますよね、あのスタート(笑)。7台も抜いちゃったから。一番右側を通っていったら、そこまで行けてしまいました。昨日も序盤は苦しかったので、今日はそこでとにかく頑張って、後ろを抑え込もうと思って走っていました。山本選手に抜かれた時は、「もうちょっと先輩のことを考えて、待てよ」って思ったんですけど(笑)、全然待つ気なかったですね。そこから最初の5周ぐらいはタイヤの摩耗とか何も考えないでプッシュして行ったんですけど、思ったよりも後ろから来ないな、と。だから、あとはミスなくキチンと緩めないでいけば、可能性があるなと思ってずっとプッシュしていました。あと2〜3周のところで、これは表彰台に上がれるかなと思いました。オーバーテイクボタンは、残しておいてもしょうがないので使いました(笑)。チームにも使えって無線で言われていましたし。この結果に、チームの人たちやファンの人たちが喜んでくれたことが嬉しかったです。ただ、賞金は分かち合わないといけないかなと(笑)。僕的にはそこがメインレースなんですけど、クラッチミートよりも難しいですね。その配分のミートポイントがよく分からないんですよ(笑)。最終戦で1ポイント取れて、今日はその流れもあったのかなとは思いますけど、もっと予選で頑張れる仕様にするために、まだまだ頑張らないとダメですね。
ロイック選手とのバトルは楽しめた
4位:No.2 伊沢 拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
スタートは、ちょっと気合を入れすぎてしまって失敗しました。その後は1コーナーで何とか4位のポジションを守る形にはなったんですけど。レースペースについては、井出さんにセクター2で追いついて、セクター3で離されるという感じで……最後のレースなので本当は表彰台に乗りたかったんですけど、プッシュしつつも行ききれなかった。ただ、ロイック選手とのバトルは楽しめました。彼がチャンピオンを争っていたシリーズ戦だったら、あそこまでのバトルはしなかったかも知れないので。レース後もロイック選手と「いいバトルだったね」と、笑っていい感じで話しました。このイベントは、いろいろ変えたほうがいいな、と思う部分もありますが、全体的に面白いレースが続いたと思うので、そこさえ変えていけばもっとお客さんを楽しませることが出来ると思います。
限界でのバトルが出来て楽しかったよ
5位:No.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
昨日と同じようにいいスタートが切れたね。でも、昨日ほどはリスクを背負わずに行ったよ(笑)。こういう短いレースではいつもとは違うところを見せなくちゃいけないから、昨日はちょっとクレージーな感じで行ってみたんだけど。今日のレースに関しては、後ろから追い上げて行くためにダウンフォースを削っていった。だから、スタートから数周走った後は、リヤタイヤのグリップが落ちてきて、トラクションのかかりも悪くなってくるから、セクター3では厳しかったね。でも今日は何人ものドライバーをオーバーテイクすることが出来たし、チームメイトも含め多くのドライバーと限界でのバトルが出来て楽しかったよ。フェアだったし、チャレンジングだったし、とても面白かった。伊沢さんの後ろについてからは、オーバーテイクしようとすごくプッシュしたんだけど、なかなか抜けなくて、そのうちにフロントタイヤが厳しくなってきたんだ。それでクルマもアンダーステアになってしまって、それ以上プッシュ出来なかったんだよね。今回は予選でミスがあって後ろから追い上げることになったけど、それも新しい経験だったし、JAFグランプリもチャンピオンシップとは違う新たな試みだったし、楽しめたよ。
スタートの失速は水温が上がり過ぎたため
6位:No.20 平手 晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)
今回ちょっと、フォーメーションラップあたりから水温が上がり過ぎてしまって、ずっと警告アラームが点いていたんです。さらにグリッドが前だったので静止時間が長く、その間にもっと水温が上がり制御が働いてしまったのかパワーがなくて、スタートの出だしは良かったんですけど、その後の加速がぐずついてしまいました。それでポジションを落とすことになってしまいました。レース中も警告はずっと点いていましたがラジオでエンジニアさんに言ったら「大丈夫」とのことだったので、そのまま走りました。レース中は昨日同様車がすごく良くて、2戦とも2回オーバーテイクが出来たし、見せどころは作れたんですけど、それが結果に繋がらなかったのは残念でし
いいドライバーと一緒にレースが出来て、とてもハッピー
第2レース優勝チーム監督:舘 信秀 (PETRONAS TEAM TOM’S)
見ている人にとっては、今日もアンドレの独走だったのであまり面白くなかったかもしれませんが、やっている方はスプリントとはいえ、とても長く感じるレースでした。でもこんなにいいドライバーと一緒にレースが出来て、とてもハッピーです。フォーミュラ・ニッポンに関しては、皆さんご存知のようにお客さんが少ない状況なので、少しでも多くの人たちに見てもらいたいというのが共催の目的の一つだったと思います。だから、この後どうなるのか楽しみですね。ただ、フォーミュラ・ニッポンのレースは本来もう少し長めのレースであって、タイヤ交換とか燃料搭載の作戦で順位が入れ代わるので、本当の面白さが伝わったかどうかが心配です。また、周りからレジェンドカップが一番面白かったといわれたのは少し残念でしたね。