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2010-11-13 00:00:00
FUJI SPRINT CUP DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING 第1レースレポート
◆ 11月13日 (土) Race1 Final
#29 井口 卓人 14 位
< 決勝レース1 / 22 周 > 天候:曇り|コース状況:ドライ
スーパーラップのアタック中にオーバーラン、残念ながら最後尾スタートとなってしまった井口とDELIZIEFOLLIE/CERUMO ・INGING。スペシャルイベントである今大会は、決勝が1 レースずつ行われる土日2 日間には決勝のみが行われ、いつものようなウォームアップセッションはなし。お昼に参加全カテゴリーのマシンを一同に会するオールグリッドウォークが行われ、井口もイエローのマシンでコースイン。グリッド上では多くのファンとの写真撮影やサインなどに応じるなど、リラックスした雰囲気を過ごす。
その後いったんグリッドからすべてのマシンが排除され、改めて午後零時30 分からグリッドへの試走が行われる。そしていよいよフォーメイションラップが午後零時45 分にスタートした。1 周ののち、アウト側最後尾グリッドについた井口は、レッドシグナルが消えるとまずまずの加速をみせ、アウト側のラインをキープしたまま1コーナーへ。ここで前の石浦宏明と競り合いながらコカコーラコーナーでオーバーテイクした井口は、ヘアピン立ち上がりでコースオフしたロイック・デュバルをかわすと、さらにダンロップコーナーでは山本尚貴をパスするなど果敢なドライビングを披露。1 周目に大きくポジションを上げ12 番手としてホームストレートに戻ってくる。
「これなら行ける……!」とマシンにも大きな手応えを掴んでいた井口は、2 周目の1 コーナーからコカコーラコーナーまで、オリベイラのアウト側から並び掛けてこれをオーバーテイク。狙い通り11 番手への浮上を果たす。さらなる上位進出への期待が掛かった井口だったが、なんと2 周目のダンロップコーナーへのアプローチで、やや後方につけ、イン側のラインでブレーキングしたデュバルがスピン状態となり、あろうことかアウト側の井口のマシンに追突。井口はさらにアウト側にいた伊沢拓也のマシンとも接触してしまう。
デュバルはここでリタイアとなったが、このアクシデントに巻き込まれてしまった井口は再スタートも一気に14 番手にまで後退を余儀なくされてしまう。それでも諦めずに前を行く石浦を追った井口は、じりじりとギャップを詰めていくが、接触のダメージのため徐々にバイブレーションが酷くなって来る。このためチームは9 周目に井口をガレージに呼び戻すことに。頭からピットインした井口のマシン各部をチェックするスタッフたち。しかし、車体側に深刻なダメージはなかったものの、タイヤにスローパンクチャーを発見。このためチームでは別のユーズドタイヤを井口のマシンに装着、2 周遅れでコースに送り出す。不運なアクシデントから周回遅れとなり、上位進出の期待の潰えてしまった井口だったが、単独走行となったこともあり上位陣を上回るペースでの周回を重ねる。自身の12 周目には自己ベストとなる1 分26 秒457 をたたき出したのを皮切りに、1 分26 秒728、1 分26 秒636、1 分26 秒598、1 分26 秒485……、と26 秒台を連発。優勝を飾ったアンドレ・ロッテラーのマークしたファステストラップに迫るハイペースでの、井口の周回が続く。
しかしながら、僅か22 周のレースでは2 周もの遅れを取り戻すことはできず、そのまま14 番手というポジションで井口はチェッカーを受けることに。序盤の展開、そしてその後のレースラップの速さを考えると、かえすがえすも2 周目に巻き込まれたアクシデントが悔やまれるが、井口、そしてDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING にとって残る明日のレース2 決勝に向け、大きな手応えを得るレース1 となった。
ドライバー/#29 井口 卓人
「スタート自体はそれほど良くはなかったんですが、1 周目から結構プッシュできてブレーキングなどで前に仕掛けて行くことができました。1 コーナーでは石浦選手を、ダンロップコーナーでは山本選手をパスし、さらに2 周にはオリベイラ選手をかわすことが出来ましたし、1〜2 周目はすごく気持ち良くプッシュすることができました。しかし、2 周目のダンロップコーナーではブレーキングで前に詰まったこともあり、イン側にデュバル選手が入っ
て来てスピン。ミラーで彼のマシンのリヤウイングが見えたので、もう避けられないと思いました。その後数周は普通に走れていたのですが、だんだんストレート区間でバイブレーションが出るようになってしまって。ただ、再スタート後は単独での走行で空気の乱れのないところで走れていたこともあり、その後のペースが凄く良かったことで、また最後尾からのスタートとなる明日のレース2にも自信を持って臨むことができそうです」
スーパーバイザー/立川 祐路
「残念なレースでしたね。今日の井口は速かっただけに本当に残念です。スタートしてから1 周目に順位を上げて、さらに2 周目にはオリベイラ選手を抜くなど本当に速かったんですが……。あのアクシデントは完全なもらい事故ですから、あれは井口としてもどうしようもなかったですし、運が悪かったとしか言いようがないです。タイヤを交換した後のペースも速かっただけに残念でしかたありません。ファステストラップに近いペースでずっと走れていたし、かなり調子が良かったようですから、明日は今年最後のレースですから、井口には思い切って走ってもらって、良いレースにしてもらいたいと思います」
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#29 井口 卓人 14 位
< 決勝レース1 / 22 周 > 天候:曇り|コース状況:ドライ
スーパーラップのアタック中にオーバーラン、残念ながら最後尾スタートとなってしまった井口とDELIZIEFOLLIE/CERUMO ・INGING。スペシャルイベントである今大会は、決勝が1 レースずつ行われる土日2 日間には決勝のみが行われ、いつものようなウォームアップセッションはなし。お昼に参加全カテゴリーのマシンを一同に会するオールグリッドウォークが行われ、井口もイエローのマシンでコースイン。グリッド上では多くのファンとの写真撮影やサインなどに応じるなど、リラックスした雰囲気を過ごす。
その後いったんグリッドからすべてのマシンが排除され、改めて午後零時30 分からグリッドへの試走が行われる。そしていよいよフォーメイションラップが午後零時45 分にスタートした。1 周ののち、アウト側最後尾グリッドについた井口は、レッドシグナルが消えるとまずまずの加速をみせ、アウト側のラインをキープしたまま1コーナーへ。ここで前の石浦宏明と競り合いながらコカコーラコーナーでオーバーテイクした井口は、ヘアピン立ち上がりでコースオフしたロイック・デュバルをかわすと、さらにダンロップコーナーでは山本尚貴をパスするなど果敢なドライビングを披露。1 周目に大きくポジションを上げ12 番手としてホームストレートに戻ってくる。
「これなら行ける……!」とマシンにも大きな手応えを掴んでいた井口は、2 周目の1 コーナーからコカコーラコーナーまで、オリベイラのアウト側から並び掛けてこれをオーバーテイク。狙い通り11 番手への浮上を果たす。さらなる上位進出への期待が掛かった井口だったが、なんと2 周目のダンロップコーナーへのアプローチで、やや後方につけ、イン側のラインでブレーキングしたデュバルがスピン状態となり、あろうことかアウト側の井口のマシンに追突。井口はさらにアウト側にいた伊沢拓也のマシンとも接触してしまう。
デュバルはここでリタイアとなったが、このアクシデントに巻き込まれてしまった井口は再スタートも一気に14 番手にまで後退を余儀なくされてしまう。それでも諦めずに前を行く石浦を追った井口は、じりじりとギャップを詰めていくが、接触のダメージのため徐々にバイブレーションが酷くなって来る。このためチームは9 周目に井口をガレージに呼び戻すことに。頭からピットインした井口のマシン各部をチェックするスタッフたち。しかし、車体側に深刻なダメージはなかったものの、タイヤにスローパンクチャーを発見。このためチームでは別のユーズドタイヤを井口のマシンに装着、2 周遅れでコースに送り出す。不運なアクシデントから周回遅れとなり、上位進出の期待の潰えてしまった井口だったが、単独走行となったこともあり上位陣を上回るペースでの周回を重ねる。自身の12 周目には自己ベストとなる1 分26 秒457 をたたき出したのを皮切りに、1 分26 秒728、1 分26 秒636、1 分26 秒598、1 分26 秒485……、と26 秒台を連発。優勝を飾ったアンドレ・ロッテラーのマークしたファステストラップに迫るハイペースでの、井口の周回が続く。
しかしながら、僅か22 周のレースでは2 周もの遅れを取り戻すことはできず、そのまま14 番手というポジションで井口はチェッカーを受けることに。序盤の展開、そしてその後のレースラップの速さを考えると、かえすがえすも2 周目に巻き込まれたアクシデントが悔やまれるが、井口、そしてDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING にとって残る明日のレース2 決勝に向け、大きな手応えを得るレース1 となった。
ドライバー/#29 井口 卓人
「スタート自体はそれほど良くはなかったんですが、1 周目から結構プッシュできてブレーキングなどで前に仕掛けて行くことができました。1 コーナーでは石浦選手を、ダンロップコーナーでは山本選手をパスし、さらに2 周にはオリベイラ選手をかわすことが出来ましたし、1〜2 周目はすごく気持ち良くプッシュすることができました。しかし、2 周目のダンロップコーナーではブレーキングで前に詰まったこともあり、イン側にデュバル選手が入っ
て来てスピン。ミラーで彼のマシンのリヤウイングが見えたので、もう避けられないと思いました。その後数周は普通に走れていたのですが、だんだんストレート区間でバイブレーションが出るようになってしまって。ただ、再スタート後は単独での走行で空気の乱れのないところで走れていたこともあり、その後のペースが凄く良かったことで、また最後尾からのスタートとなる明日のレース2にも自信を持って臨むことができそうです」
スーパーバイザー/立川 祐路
「残念なレースでしたね。今日の井口は速かっただけに本当に残念です。スタートしてから1 周目に順位を上げて、さらに2 周目にはオリベイラ選手を抜くなど本当に速かったんですが……。あのアクシデントは完全なもらい事故ですから、あれは井口としてもどうしようもなかったですし、運が悪かったとしか言いようがないです。タイヤを交換した後のペースも速かっただけに残念でしかたありません。ファステストラップに近いペースでずっと走れていたし、かなり調子が良かったようですから、明日は今年最後のレースですから、井口には思い切って走ってもらって、良いレースにしてもらいたいと思います」
FUJI SPRINT CUP DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING 第1レースレポートPDF