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2010-11-07 00:00:00

最終戦 鈴鹿 決勝Race2 トップ3ドライバー&優勝監督のコメント

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最後までプッシュし続けるレースだった
1位:J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)

すごくタフなレースだったよ。スタート前の段階で4人のドライバーにチャンピオンの可能性が残されていて、ものすごくプレッシャーがかかっていたしね。だから、何も間違いを犯すことができなかったし、僕はとにかく自分のレース戦略に集中していた。その一方で、僕らは他のドライバーがどんな戦略を採るのかっていうことにも気を配っていた。レースの最初から、小暮さんが僕らとはちょっと違う戦略を選んでいることは分かった。彼のクルマはちょっとペースが速すぎたからね。2周目に小暮さんに抜かれた瞬間は、少し心配になったよ。鈴鹿では前にいるっていうことがとにかく大切だから。クリアな状態で走れるからね。でも僕を抜いた後、アッという間に小暮さんが僕を引き離すのを見て、彼の燃料が軽いっていうことに気づいた。だから抜かれた後は小暮さんのことは忘れて、自分のことに集中したし、あとはアンドレとの差を気にしていた。それでピットストップを行なってもこれだけのマージンがあれば大丈夫というところまで引き離せたので、少し気持ちが楽になったよ。でも、とにかく最後までプッシュし続けるレースだったね。ゴールの4〜5周前には、もう大丈夫な位置にいると思っていたし、勝てるだろうと思った。そこからは常にペースをコントロールしながら少しセーブして、ゴールする時のことを考えていたよ。

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出来る限りのことをやって、その結果が2位だったっていうこと
2位:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)

スタートはすごく良くて、1コーナーにアウト側から入って行ったスピードを生かして3番手に上がることができた。今日のレースではそれが、とても大切なことだった。5番手からということで、リスクを背負って行かなければならなかったからね。そこからは、もっといいペースで走れることを期待していた。今朝のレース1を振り返れば、僕らのパッケージはすごく良かったし、セットアップも決まっていたし、もっと強いと思っていたんだ。でも、トップ2のクルマにはなかなか追いつけなかった。J.Pも僕と同じような作戦を採っていると思っていたんだけど、思うようについていけなかったんだ。僕のクルマは、レース1が終わった後の段階でスキッドブロックの厚みが規定内ギリギリのところまで減っていたから、レース2に向けては車高を少し上げなきゃならなかった。その影響があったのか、クルマはものすごく乗りづらかった。レース1と比べてタイヤの状態も良くなかった。ずっとリスクを背負って走っていた。ピットストップでは、タイヤを1本だけ交換したんだけど、それによって小暮さんの前にも出られたし、クルマのバランスも少し良くなった。とにかく僕らは自分たちに出来る限りのことをやって、その結果が2位だったっていうことだよね。

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エンジンストールした瞬間は血の気が引いた
3位:No.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)

レース1から大幅にセットアップを変えて、前半は本来ならもっとペースを上げていけるはずだったんですけど、すごく乗りづらかったというか、ドライビングの仕方を変えざるを得ない状況でした。後半も、もっと車のポテンシャルを引き出しながら走れるのかな、と思っていたんですけど、タイヤ交換した後、路面状況は変わっていないはずなのに全くハンドリングバランスが変わってしまって、追い上げることが出来ませんでした。ピットインに関しては、自分が優勝してオリベイラ選手が3位以下にならないとチャンピオンになれないということで、自分が勝って山本選手が2位というのを理想として、軽い状態でスタートしてピットで4本交換して給油をするという作戦を採りました。2周目にオリベイラ選手をオーバーテイクしたことについては、燃料搭載量が違うから加速も違いますし、当たり前のこと。このチームでは特に、過去にも2ストップ作戦をやったり、そういう状況でのオーバーテイクの経験も多少ありますし。エンジンストールした瞬間は血の気が引きました。ピットストップでエンジンストールというのはフォーミュラ・ニッポンでは一度もなかったし、最もやってはいけない場面でやってしまったわけですから。本当に、いい車を用意してもらったチームに対して申し訳ないし、悔しい気持ちでいっぱいです。

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今回は特に、ちょっと、〝来ました〟ね
優勝チーム監督:星野一義(Mobil 1 TEAM IMPUL)

ドライバーにプレッシャーをかけても意味がないので、「頑張れ」とか一言も言わなかったし、自分自身も不思議なくらい、今日はノープレッシャーでした。作戦面では、ここ2戦のトムスさんの作戦が素晴らしく光って見えていて、今度はうちが作戦でお返ししたいからチームみんなの力で頑張ろう、ということになって、それが叶えられた。また今年のスタート時点でのいろんなことを思い出して、もちろん優勝の喜びはあるんですがそれ以上に今回は特に、ちょっと、〝来ました〟ね。やはり、レースは辞められないですね。辞めてのんびり草取りでもやろうとも思ったけど、オリベイラが頑張ってくれたんでね。オリベイラはこれでサンパウロにビッグなマイホームを建てるそうで、おめでとう(笑)!やはりみんながレースの世界で明るい夢を見られるようじゃないと、ね。