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2010-10-17 00:00:00

Rd.6 オートポリス 決勝トップ7ドライバー&優勝監督のコメント

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最終戦も全力を尽くすだけだよ
1位:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)

もちろんトップでレースを終えるのは、とてもいい気分だね。勝利はチームのみんなにとって、ご褒美だから。特に、昨日は予選で色々なことがあってチーム全員にとってストレスが溜まるような状況だったから、最後にいい結果で終われて良かったよ。レースを振り返ると、まずスタートはとても良かった。でも、チームメイトの大嶋をオーバーテイクするには、彼とアウト側の草むらとの間に、ほんの少ししかスペースがなかった。それに、どうも大嶋と誰かが当たったようで、彼がこちらにスピンして飛んでくるんじゃないかと思ったから念のため、草むらの方に出て行くしかなかった。それで、1コーナーに入った時に、いくつかポジションを落としてしまったんだ。だけどすぐにセーフティーカーが入るだろうっていうことが分かったし、その場合のことも想定していた。そして予定通りの作戦で、コースに戻った。そこからは最後までレースをコントロールすることができたけど、もちろん簡単ではなかったね。このサーキットはタイヤに対してとても攻撃的だし、自分のタイヤの状態を正しく判断しながら走らなければならないから。それに、後ろにつけているJPのポテンシャルがどんなものなのかも見極めなければならなかった。彼を引き離すためにプッシュを始めたんだけど、そのタイミングはちょっと早かった。一度は追いついてきたから。でもその後、突然彼のペースが落ちたんだ。あとは最後までコントロールしながら、レースを走り切るだけだった。最終戦はとても緊迫した一戦になるだろうね。JPとも同じレベルだと思うし、とにかく完璧を目指して準備して、全力を尽くすだけだよ。

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あれは最良の選択ではなかった
2位:J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)

今日はまず、とてもいいスタートが切れて、オープニングラップではトップに立つことが出来た。その後、僕がセーフティーカーに気づいた時にチームから「ピットに入れ」って呼ばれたんだよね。僕はその段階でチームがどんな作戦を取るか知らなかったんだけど、最終的にタイヤを4本交換するっていうことに決めたんだ。でも後から考えれば、多分あれは最良の選択ではなかったよね。まだ1周しか終えていなかったし、タイヤは新しかったから。特にフロントタイヤに関しては。4本交換したことでタイムをロスして、アンドレは僕を逆転することができたんだ。その後は、タンクが重い状態の時は若干僕の方がアンドレよりもペースが良かったと思う。でもオーバーテイクするためには大きなリスクを背負わなければならない。今回、僕はリスクを背負いたくなかった。チャンピオンシップを考えたら、最後までこの争いの中にいなければならないからね。だから表彰台でレースを終えられて良かったと思うし、アンドレも言っていたように、最終戦では頑張るよ。

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とにかくミスしないよう、集中して走った
3位:石浦宏明(Team LeMans)

スタート自体はそんなに悪くなかったんですけど、目の前の大嶋がホイールスピンしていたので、とっさに左側に避けたんです。ただロイックのスタートが僕より良かったというのは、一瞬で分かりました。それでロイックと大嶋がいて、僕の行き場が無くなったんですけど、接触するわけにはいかないのでアクセルを抜いて、ロイックに譲るような形になりました。でもそこからロイックがもう一段右に動いてきたんですね。僕からは見えなかったんですけど、ロイックの向こうに平手選手もいたみたいで。とにかく僕が予想していないところでロイックが右に動いたので、タイヤ同士が当たって、ロイックが右を向いて、大嶋に突っ込む形になりました。僕の左フロントもアームが曲がって、ステアリングがすごく曲がってしまったので、「今日のレースは終わりだな」と思ってピットに入りました。でも一応エンジンを切らないで待っていたら、エンジニアがメカニックさんに「アームを引っ張れ」って指示を出して、それで手で引っ張って、何となく真っ直ぐぐらいにしてもらい、タイヤも全部換えてコースに戻りました。その時点では、自分のポジションが分かっていませんでした。またハンドルもまだ曲がっていたので、もう一度ピットに入ってアームを引っ張ってもらいたいとも考えていました。でも後ろを見たら井口選手他何台かが来たのが見えて、もう一度入ったら彼らの後ろになってしまうと思ったので、自分から「このまま行きます」とチームに伝えて走りました。最初は前の2台と同じようにタイヤをマネージメントしながら走って、同じペースでついていくことができていたんですけど、ハンドルが曲がっている影響もあったのか、タンクが軽くなってきてからは僕だけタイムが上がりませんでした。でもとにかく、ミスしないように集中して走りました。すごくラッキーなレースだったと思いますが、今週はもともと速さもありましたし、接触があったのは残念でしたけど、出来る限りのレースが出来たと思います。今シーズンは結果が残っていなくてストレスが溜まっていたんですけど、前回のSUGOからクルマもいいし、チームの雰囲気もいいので、僕がしっかりレースをすれば、いい結果が出るはずだとは思っていました。今回、表彰台に上がれたんですけど、まだ初優勝を果たしていないので、いい流れのまま最終戦に行って、初優勝を目指したいと思います。

あとは予選が課題
4位:No.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)

いきなりスタートで、自分の前ですごいことが起きたのですが、自分は元々ペースがいいことが分かっていてピットが勝負どころだと捕らえていたので、あまりスタートで無理する必要はないと思っていました。だから落ち着いて、なんとか避けることが出来ました。その後はSCが入ったことでピットインが予定より遅くなってしまい、序盤は少し苦戦しましたけど、ピットイン後はニュータイヤですぐファステストが出せたし、そこからしばらくはコンマ5秒くらいしかペースが落ちなかったので良かったです。ただ塚越選手とのバトルでタイヤを酷使してしまった。その点はもうちょっとやり方があったのかも知れません。でもファステストも出せたし、11番手スタートから4番手ですから。後は予選だけ。これはずっと、課題なんですけどね。でもそこが良ければ、表彰台は目の前にあるわけですから。最終戦は、来年に繋げられるようなレースにしたいですね。

ピットストップが全てだった
5位:No.31 山本 尚貴(NAKAJIMA RACING)

スタートは、今までの人生の中で一番キマったスタートでした。アクシデントにも巻き込まれなかったし、1コーナーを回った時点で2位まで順位を上げることが出来たのは、自分にとってすごく収穫のあった部分ですね。そして第一スティントでは、フォーミュラ・ニッポンでは初のラップリーダーのままキープすることが出来たし、純粋に良かったなと思います。ただし、ピットストップでのストールは自分のミス。それで大きくタイムロスしてしまい、チームには申し訳なかったです。また後半も、思ったよりペースを上げることが出来ませんでした。原因はいろいろありますが、井口選手に抑えられ続けフロントタイヤを酷使してしまったこともそのひとつ。抜いた後はペースが良くなったのでやはり、ピットストップが全てだったんでしょうね。その良かったこと、悪かったことをすべて収穫として、最終戦では自己ベストを上回る順位、つまり表彰台でフィニッシュしたいと思います。ルーキーと言ってももう6回戦っているわけですから、最後はチームに恩返ししたいですね。

ポイント獲得は地元ファンの応援があったから
6位:No.29 井口 卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)

予選が14番手だったので、レースでは結果のことは考えず、ただアツく、応援に来てくれたみんなが楽しんでくれるようなレースをしたいな、と思っていました。それで、スタート自体はちょっと失敗しちゃったんですけど、でもそれが幸いしてクラッシュに巻き込まれなかったですし、SCでピットインしたのはチームのいい判断だった。そこから最後まで走りきろうという作戦で、自分もチームも最後まで頑張れた結果、ポイントが獲れたわけですから。またレース中、前半はずっと小暮さんを抑えることが出来たのですが、後半はタイヤ交換した人たちがバンバン後ろからきて、あまりのペース差にうまいこと抑えることが出来なかった。そういう点では、いろいろといい経験が出来ましたし、自分のスキルも上がったのではないかなと思います。九州はレースが少なく、なかなか自分の走っている姿を地元のファンに見せることが出来ないので、その少ない機会の時にポイントを獲ることが出来て良かった。(ポイント獲得は)その応援があったからこそだと思います。これからも応援してください。最終戦では集大成として、ここまで経験してきたことを活かしたい。土曜日に朝から車をうまく作って予選で前に行くことが大事だと思うので、最終戦では予選でまず前に行って、決勝では表彰台に上りたいですね。

あきらめずに走ったおかげでポイントが獲れた
7位:No.18 平中 克幸(KCMG)

スタートで混乱をうまく避けることが出来たので、いい形でレースをすることが出来るかなと思ったんですけど、SC中に義務付けのタイヤ交換を行なって、そこから最後まで行こうという作戦がうまく行かなかった。交換後はアンダーステアがすごく強くなってしまい、タイヤも厳しい状態で、全くレースになるような状態ではなく、2回目のピットインを行なうことに。この時点で“レースは終わった”って思いました。でもあきらめないでずっと走っていたおかげで、最後の平手選手のトラブルでなんとかポイントが獲れたので良かったです。獲ると獲らないでは大違いなので。まあ最初のピットインを行なわずに、普通にレースしてればもっと良かったんですけど。また今回は予選が良くなくて、最後まで車を納得の行くところまで仕上げることが出来なかったんですが、今日は朝から良くて「これが昨日だったら」という、悔いの残る終わり方でもありました。一回走っていて今回よりいい状態からスタート出来る最終戦の鈴鹿では、今季の集大成となるよう、表彰台、そして優勝争いがしたいと思います。

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まだまだ3カテゴリー制覇を狙っています
優勝チーム監督:舘信秀(PETRONAS TEAM TOM’S)

アンドレはホントに久しぶりの優勝。そして前回は大嶋くんが勝ってくれて、2回続けてこの場にいられることがとても嬉しいです。1周目にセーフティーカーが入る可能性はあると思っていましたし、もし入ったら1周目にピットインさせようということは、最初からチームの作戦として決めていました。それが結果的に上手く行ったと思います。出来れば、大嶋が最後まで走る姿も見たかったですね。そこはちょっと残念でしたけど、予選でのモヤモヤした気持ちは全部忘れられました。今年の始めに3カテゴリー全制覇という大きな目標を掲げまして、F3はすでにタイトルを獲っています。GTも非常に厳しいところにつけていますけど、まだ可能性がありますし、フォーミュラ・ニッポンもこれで最終戦までもつれ込むことになりました。JPはじめライバルは多いですけど、フォーミュラ・ニッポンは最後も優勝で飾りたいと思っていますし、まだまだ3カテゴリー全制覇を狙っております。

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