SUPER FORMULA Logo

SUPER FORMULA Official Website

JapaneseEnglish

t_news

2010-09-26 00:00:00

Rd.5 SUGO 決勝トップ7ドライバーのコメント

NS014132 Image1


作戦は昨日の段階から決めていました
1位:大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)

(初優勝は)すごく嬉しいですね。2年目の今年は、最初からいい結果を出せると思っていたんですけど、なかなか結果を出せなくて悔しかったんです。でも、やっと優勝することができて、スッキリしました。今回は一昨日からクルマの調子がかなり良くて、予選でもフィーリングは良かったんですけど、Q2で黄旗が出た時にかなり危険だなと思って、途中でアタックを止めたんですね。それで後方からのスタートになったんですけど、そのままレースしても、このコースではオーバーテイクは難しいですし、クルマの調子もいいので、燃費をセーブしながらでも速く走れるだろうという自信がありました。なので、ノーピットで行かせてくれとエンジニアにお願いし、その結果優勝できたので本当に嬉しいです。この作戦は、昨日の段階から決めていました。

NS014132 Image2


これもレースだよね
2位:ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

スタートは余り良くなかった。タイヤを充分に温めることができなくて内圧が低かったんだと思うけど、ものすごくホイールスピンしてしまったんだ。でもセーフティーカーの後のリスタートはものすごく上手く行って、小暮さんをかわすことができたし、その後のスピードも悪くなかったと思う。後方のマシンに対して、充分なギャップを築くことができたからね。でも、今日2通りの作戦が考えられるっていうことは知らなかった。セーフティーカー中にもエンジニアからは何も言われなかったし、ノーピット作戦が成立させられるかどうかなんて分からなかったよ。ようやくそれを知ったのは、自分のピット作業が終わった何周か後。ピットから「何台かノーピットのクルマがいるかも知れない」っていう情報が来たんだけど、一体誰がその作戦を採っているんだか分からないし、時すでに遅しっていう感じの中、最後まで死に物狂いでプッシュした。ピットに入った僕らの走りは優勝に値するものだったかも知れないけど、残念ながら勝てなかった。でも、まぁこれもレースだよね。

NS014132 Image3


残り2戦が楽しみになってきた
3位:アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)

今日は色々なことが起きたレースだった。もっと悪い結果に終わったかも知れないし、もっといい結果で終われたかも知れないけど、僕は3位でフィニッシュできたことを喜ばないといけないんじゃないかって思う。今日みたいにクルマの調子が良いと、モチベーションも高まるし、いい結果を期待してしまうんだけどね。スタートの動き出し自体は悪くなかった。でもその後、1コーナーではとっ散らかった状態になってしまった。他のドライバーとの接近戦になって、その中でJPと軽く接触してしまったんだ。そしてセーフティーカーが導入されたけど、僕の前には何台かのマシンがいて、その間に充分にリスタートに備えることができなかった。だからリスタートしたすぐ後に、塚越に抜かれてしまったんだ。そこで僕は、予定よりもピットインを早めた。そこからは、前にクルマもいなくてプッシュできたんだけど、小暮に追いついてオーバーテイクを試みた時に、僕がアウト側、小暮がイン側という状況になって彼が少しはらんで僕に軽く接触した。それで僕はコースアウトしたんだけど、TVゲームみたいな感じで上手くクルマを立て直して、すぐにコースに戻ることができたよ。でも接触がなかったらもっと早くロイックに追いついて、オーバーテイクするチャンスもあったんじゃないかと思う。もちろんこのコースでは、オーバーテイクがすごく難しいけどね。でもチームとしては1-3で終われたし、良い1日になった。チャンピオンシップポイントも接近してきたし、残り2戦が楽しみになってきたよ。

予選で失敗したことがすべて
4位:No.8 石浦 宏明(Team LeMans)

朝のフリー走行で久しぶりの大きなクラッシュをしたので、レース前は精神的にもダメージを受けていました。また車の修理も本当にスタートギリギリで、なんとか組みあがったという感じ。コースインしたらハンドルが曲がっていて、8分間の間に調整しました。さらにアームを新品に交換したためハンドルが非常に重くなって、パワステがない頃より重い状態だったのでそこも不安でした。でもそんなことを言ってもしょうがないので、とにかくまずスタートに集中したら理想のスタートが出来て、3番手に上がれました。SC後はアンドレのオーバーテイクを防ぐことが出来たし、その後はロイックと同じくらいのペースで走れたんですけど、前の小暮さんに詰まってしまったので早めにピットインしたらピットでロスがあってアンドレに抜かれてしまった。でもまだここから小暮さんを抜けば表彰台だとあの時点では思っていたので、必死でプッシュして抜きました。描いていた通りの展開に持ち込めたので表彰台で終わりたかったですが、無線で大嶋のことを聞いて……。追いつけるタイム差ではなかったし、悔しいんですけど、自分としてはちゃんとレースをした上で内容も良かったので、その辺は満足しています。チームも今回いい車をつくってくれたし、自分が予選で失敗したことでの結果。「次はもっと速い車作ってやるから!」ってさっきチームからも言われたので、次のオートポリスが楽しみです。

今回は厳しいレースだった
5位:No.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)

スタートはすごく良かったので、そのままトップで行けるかな、と思ったんですけど、突き離せなくて……。リスタート後抜かれてからもロイックについていければまだ逆転の可能性もあったんですけど、作戦面的に燃料が重い状態だったこともあってちょっと厳しかった。そんな中、ピットではタイヤをリアのみ2本交換したんですけど、その後はまたさらに車のバランスが悪くなってしまった。今回はなかなか厳しいレースだったと思います。最初から考えていた作戦でしたが、今日のコンディションには合ってなかったのかな? 朝のフリー走行で試した時は悪くはない感じだったんですけど、レースでは最後までバランスがとれず、フロントまで終わってしまったんです。アンドレと接触した後は、ブレーキがすぐにロックしてしまうし。ランキングトップになりましたが、これは決して自分でもぎ取った結果じゃなく、どちらかといえば転がり込んできたもの。次のオートポリスでは、自分もチームもより士気を高めて、いい戦いをして、自分で掴んだチャンスに変えたいと思います。

レースの内容は良かった
6位:No.2 伊沢 拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

12位スタートから考えると、決勝のペースとかレースの内容は良かったと思います。ただ予選も調子良かったのに、自分のミスでああいう結果になってしまったことが悔やまれます。それがなければ、もっといい順位でゴール出来ていたはずなので。今日は作戦もいろいろ考えたんですけど、結局調子が良かったことで本当にスタンダードに、コース上で抜いて行こうと考えていました。燃料搭載量もロイック選手とほぼ同じでした。スタートで6位に上がって、その後塚越選手がリタイヤして、大嶋選手が前に行ったということでの6位なので、あまり内容のないレースでしたけど、これまで夏場は調子が悪かったのが今回良くなってきたところはプラス材料かなと思います。オートポリスでは昨年、勝てそうなレースを落としてしまっているので、是非リベンジしたいと思います。

今日は攻めのレースだった
7位:No.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)

11番グリッドからスタートはまずまずで、2コーナーで1、2台抜いたんですけど、その時目の前で大きなクラッシュがあって、それを避けるために急減速することになってしまいました。接触をうまく避けられたのは良かったと思いますが。とにかく今日はペースが速いことが分かっていて、セーフティカーランの後は平手選手、松田選手をプッシュしていきました。でも僕の方が明らかにペースは速いながらもSUGOはコースが狭いので、1コーナーで何度もいいとこまで行ったのにうまくブロックされて、なかなか状況を打破することが出来ず、エンジニアと話をして早めにピットインする作戦に切り替えました。そのアウトラップからはかなりプッシュして、2台を抜くことが出来たし、伊沢選手にも最後、サイド・バイ・サイドまで持ち込むことができました。だから今日はすごく攻めのレースだったと思うし、最後まで車も良かった。気持ちよく走ることが出来ました。予選を失敗したことでこの順位に終わったので、この次はしっかり予選で前に行って、トップ争いをしたいと思います。チームの雰囲気も今、すごくいいですし、残り2戦、思い切り攻めの姿勢で頑張りたいと思います。