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2010-09-26 00:00:00
【速報】第5戦決勝は、ノーピット作戦のNo.37 大嶋 和也
全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦、決勝が午後2時30分よりスポーツランドSUGOで行なわれた。肌寒かった前日とは一転、この日は秋晴れとなり、気温21℃、路面温度33℃と予想を上回る暑いコンディションの下、レースはスタートした。
スタートでは2番グリッドのNo.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)が、ポールのNo.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)をかわし先行。しかしこの1コーナーで後続が多重クラッシュを起こしたため、セーフティーカーが出される。No.31 山本尚貴(NAKAJIMA RACING)とNo.18 平中 克幸(KCMG)がここでリタイヤ。またNo.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)はマシンを修復するためにピットインを余儀なくされた。
リスタートは5周目で、今度はデュバルが小暮にお返し。1コーナーでトップに返り咲くとここからファステストラップを連発し、2位以下を引き離しにかかる。また3位以下でも、コースが狭くオーバーテイクし辛いといわれるこのSUGOで、好バトルが展開された。
230km というやや短い距離で争われるこの日のレースは、ピットストップ作戦にも注目が集まっていた。25周目、ルーティンで最初にピットに入ったのがNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)。その後続々とピットインが行なわれる。そしてトップのデュバルが30周目にピットインし、ピットアウト後に小暮をかわして暫定2位にいると思われていたロッテラーの前に出た時点で、見た目にはデュバルの優勝の色濃く映っていたが、レースはまだ波乱を含んでいた。
デュバルの前には、まだ一度もピットインを行なっていないNo.37 大嶋 和也(PETRONAS TEAM TOM’S)と、1周目に緊急ピットインを行なっていたオリベイラがいた。この2台はそのまま最後まで走りきる作戦だった。残り数周になるとこの2台がバトル。オリベイラが一旦大嶋をかわすが、最終ラップでガス欠になりスローダウン。この結果、大嶋がまさかの作戦で、フォーミュラ・ニッポン参戦2年目で初の勝利を手にした。以下2位にはデュバル、3位ロッテラーと続いた。
これにより今季ウィナーは5戦で5人。トップに小暮、以下僅差で5人がひしめくという混戦模様となった。残りは2戦、次戦オートポリスも目が離せそうにない。