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2010-09-25 00:00:00
Rd.5 SUGO 公式予選トップ8ドライバーのコメント
これほどいいレースウィークの滑り出しはない
1位:No.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
クルマは年々速くなっているから、コースレコードっていうのは、僕にとって何か意味のあるものではないんだけど、ポールポジションを獲ることは重要だった。富士でポールポジションを獲った後、もてぎでは優勝して、ここでもライバルたちとトップを争えているのは、とてもいいことだと思う。だから、昨日も今日も、結果に対してはハッピーだよ。Q1ではニュータイヤを履いた時に、プッシュし過ぎてしまってSPアウトコーナーでコースアウトしているんだけど、クルマに対してはとても満足だった。朝のフリー走行で使ったユーズドタイヤで出したタイムでトップが獲れたからね。Q2とQ3に関しては自分自身、もう少し上手くやれたかも知れないって思う。ほとんどの時間帯でトップをキープしていたけど、小暮さんやJPが僕に追いついてきていた。アタックを終えてタワーの計時を見たら、小暮さんとのタイムギャップも本当に小さくて、ギリギリっていう感じだったよ。もちろん小暮さんやJPが4番手とか5番手にいてくれたら、チャンピオンシップ争いにはよりいい状況になったかも知れない。でも最終的にはポールを獲れて良かったし、これほどいいレースウィークの滑り出しはないよね。
Q4があればもっといい所に行けた(笑)
2位:No.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
昨日、重い状態でのテストをしていたんですけど、今日の予選では「余裕なんかなかった」っていう感じでした。というのも、今年はタイヤがハード目になっていて若干クルマの動きも違うし、うちはチーム力があるので、どんどんクルマは良くなって行くんですけど、今日は予選中もあれやってこれやってという感じで、毎回違うセットで走っていたので。昨日からリアがナーバスで落ち着かない部分があって、その辺を抑えたかったんですよね。Q2は、思い切り他のマシンに引っ掛かってしまいました。Q3では「よし、これだ」ということで、今までのいいトコ取りをしてやったんですけど、あと1回、Q4があればもっといい所に行けたんじゃないかなと思います(笑)。でもロイックも「もっと行けたかも知れない」って言っているので、どうなったかは分からないですけど。ただロイックとの差も小さいですし、チャンピオン争いをしているオリベイラ選手も後ろにいるので、頑張ります。
明日はいいレースができるんじゃないかと思う
3位:No.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)
まぁ、今日の結果はOKなんじゃないかな。3番手で2列目グリッドからスタートできるのはハッピーだよ。特に、今朝のフリー走行でコースアウトして、クルマにダメージを負ったからね。それほど大きなダメージではなくて、左のリアだけだったけど。左フロントのダメージは軽かったし、フロントウィングも無事だったし、そういう意味では幸運だったと思うよ。コースアウトした瞬間はもっと大きなダメージになるんじゃないかと思っていたけど、このクルマは丈夫だね。ただ、できれば朝の走行でニュータイヤを使って、その後、クルマのセットアップを合わせ込みたかった。だけど、コースアウトした影響でその機会はなかったから……。昨日、僕のクルマはオーバーステアだった。でもQ1の最初にニュータイヤで走り始めた時は、少しアンダーステアだったね。そこでフロントのグリップを少し取り戻す方向にセットアップを変更した。でも最後まで最適化することはできなかったと思う。まだもう少しクルマを進歩させる余地はある。それでも今日のこの予選結果には納得できるし、3番手からのスタートだから、明日はいいレースができるんじゃないかと思っているよ。
基本的にクルマのバランスはいいんだけど……
4位:No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
基本的にクルマのバランスはいいんだけど、どこかでスピードを失っているんだよね。ユーズドタイヤではロイックと時々タイム差がわずかになるんだけど、ニュータイヤの時にグリップの頂点を上手く見つけられていないというか。高速コーナーではいいんだけど、低速区間ではクルマがちょっと滑り過ぎる。今日はタイヤのウォームアップに集中していた。僕らのクルマのセットアップは、どういうわけかタイヤの温度に対してすごく敏感な感じだったから。Q3ではほぼ、完璧なラップが刻めたと思うけど、最終コーナーではクルマがオーバーステアで、ちょっとアクセルを戻さなければならなかった。そこでコンマ1秒ほどロスしたんだ。でも、あとの部分では全力でアタックしているから、何も言うことはないし、後悔もない。ただニュータイヤの時に、低速コーナーでのグリップが充分得られなかったことだけが問題で、それをどう改善すればいいのかは分からないんだ。4番手っていうのは、スタート位置としては悪くないと思うよ。1コーナーはちょっとタイトだけど、接触しないように気をつけつつ、もてぎの時みたいに好スタートを切りたいね。
ポールも狙えるくらい調子が良かった
5位:No.8 石浦 宏明(Team LeMans)
Q2ではトップとコンマ1秒差だったし、ポールも狙えるくらい調子が良かったのでQ3は思い切り行ったんですが、ちょっとアタックラップでSPコーナーの 1個目と2個目の間でコースアウトしてしまい、だいぶタイムを失ってしまいました。それがなければトップ2台に近いタイムが出せていたと思うし、悔しいことは悔しいんですけど、高いレベルで予選を戦うことが出来たことは良かった。車も持ち込みから速かったので、チームがこのインターバルの間にすごく一生懸命やってくれたんだと思います。そこは感謝しています。だから車は、持ち込みからほとんど触っていません。今回は速さもあるし安定しているので、決勝も自信があります。1コーナーまでが短いのでスタートで大きくジャンプアップ、というのは難しいと思いますが、自分のベストの走りが出来れば上に行けると思います。今シーズンまだ表彰台がないので、そこが目標です。
ちょっと車を煮詰め切れなかったかな
6位:No.31 山本 尚貴(NAKAJIMA RACING)
昨日のテストから、ちょっと車を煮詰め切れなかったかな、という部分があって、実際Q1を走るまでは少し不安がありました。そこからチームのみんなが車をどんどん進化させてくれたおかげでQ3まで残れたのですが、もっと早く車が煮詰まっていれば自分のドライビングも含めもっと高いレベルで進化させることが出来たと思うので、ちょっともったいなかったかな、という気持ちもあります。Q3の時の車のポテンシャルには、かなり手ごたえがありました。金曜日からの進歩のテンポが遅かった、ということです。ポールポジションを狙うためにはもっと高いところを目指していかなければならないということが、今回改めて分かりました。でも、今後や来年以降のために引き出しを増やすことは出来たと思います。明日は6番手なので、スタートさえ決めれば大丈夫。もてぎではスタートに失敗した挙げ句、後ろのグリッドの選手が表彰台に上がったので、スタートさえ決まれば行けると思います。
Q3は、コンディションの変化にうまく合わせられなかった
7位:No.10 塚越 広大(HFDP RACING)
昨日クラッシュしてしまい、夜通し修復にあたってくれたメカニックやチームのみんなのためにも今日は、結果で返したいと思っていました。朝から調子は良くて、Q1、Q2、特にQ2は良かった。でも最後のQ3は、コンディションの変化にうまく合わせられず、自分のミスもあってタイムを出すことが出来ませんでした。明日はどういう作戦なのかまだ分からないので、とにかく「全力で頑張る」、ということしか言えないですね。予選よりも少しでも前の順位でゴールして、みんなに恩返ししたいと思います。抜きにくいコースといっても、本当に速ければ最終コーナーから1コーナーで抜くことは可能。そこで抜くために、明日のフリー走行でそういう車に仕立てて行きたいと思います。
今後に繋がる予選だった
8位:No.20 平手 晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)
昨日、持込みのセットを大きく外していたので、今朝のフリー走行で大きくセットを変更して予選に臨みました。でもまだSUGOというサーキットを100%掴みきれていない部分があって、走るごとに少しずつコーナーを詰めていくことが出来たんですけど、まだ?がつくコーナーも多い。自分の中では、結構やり切った感じでの結果です。でもそんな中、「ここが悪かった」というところが見つかったのも確かで、そこを改善していけばレベルアップ出来るはず。今後に繋がる予選だったかな、と。もともと今日の予選はQ3に残ることが自分の中でポイントになっていたのですが、そこに残れて、決勝でもそこそこ前の方からスタート出来るので決して悪くはない結果だと思います。レースでは強いと思っているし。明日は、とにかくスタートで前に出ることが大事。ピットの作戦も、いろいろと考えて臨みます。