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2010-08-07 00:00:00

Rd.4もてぎDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING公式予選レポート

< 公式予選 > 天候:晴 | コース状況:ドライ

お盆直前の開催と、まさに夏真っ盛りのイベントとなる全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4 戦は、栃木県にあるツインリンクもてぎが舞台。ブレーキングとトラクションがポイントとなるテクニカルなレイアウトで知られるもてぎは、オーバーテイクの難しいサーキット。炎天下でのレースが予想され、フィジカル的にも、ハードウェア的にも厳しい決勝が想定されるが、前日にサーキット入りした井口は「大変な週末になると思いますが、頑張ります」と、気合充分でレースウィークに臨むこととなった。

1デー開催であった前回大会とは異なり、通常通り土曜に予選、日曜に決勝の2デー開催となる今回、松田次生が参戦を果たし、15台で争われることとなる中、まずは土曜朝のフリー走行が DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGINGと井口にとっての最初のセッションとなった。
午前9時45分のセッション開始と同時にコースインした井口は、まずは1分43秒798とゆっくりとしたペースで周回。計測2周目を1分38秒743、3周目を1分38秒853とした井口はいったんピットへ。セットアップに調整を加えると、サイドにホワイトのラインが入ったユーズドタイヤのまま午前10 時に再びピットアウトしていく。1 分47 秒672 というラップから計測に入った井口は、1分38秒863、1分38秒890、1分39秒034と38秒台後半〜39秒前半というペースでの周回を重ね、ポジション的に12〜13 番手につけると再度ピットイン、マシンに修正を加えていく。

午前10 時17 分、約10 分間をピットで過ごしピットアウトした井口は、2周目に1分38秒379とベストラップを更新。翌周を1分38秒417とした井口はピットイン。チームスタッフがさらにマシンに修正を加えていた間に、S字コーナーで平中克幸がコースアウトしたことから、残り15分を切ったところでセッションは赤旗中断となってしまう。
再開直後にピットを離れた井口は、コースイン3周目に1分38秒424をマーク、マシンのフィーリングをチェックするとピットイン。ライバル勢同様、ここでようやくニュータイヤを装着した井口は、残り5分を切ったコース上に飛び出していく。
ゆっくりとタイヤを温めた井口は1分36秒908にタイムアップ、15番手から13番手にポジションを上げる。さらに最終ラップには1 分36 秒861 とした井口だったが、ライバル勢も僅差のタイムアップを果たし、結局井口はアンダーステア傾向に苦しんでこのセッションを15番手で終える。
フリー走行でのフィーリング、ポジションが今ひとつだったことから、チームではミーティングの結果、予選に向けてセットアップを変更。さらにQ2進出を狙ってニュータイヤを2セット投入することを決め、午後2時10分からのノックダウン方式の公式予選を迎えた。

Q1 のスタートと同時に、井口はまず1セット目のニュータイヤを履いていの一番でコースイン。計測1周目を1分41秒667で終えると、続く計測2周目に1分 37秒453をマークし6番手につけるとピットイン。「もう少し曲がるようにしたい」という井口のリクエストを受け、チームではフロントのスタビライザーなどをさらに調整。2セット目のニュータイヤを装着すると、コンディションの良くなるセッション終盤を狙って井口を残り5分となったコース上に送り出す。
ライバル勢のタイムアップもあり、この時点で13番手あたりとなっていた井口は、ゆっくりとタイヤを温めた後、1分36秒803と一気にタイムアップ。この段階でQ2進出圏内の12番手とした井口だったが、セッションの残りはまだ30秒あり、ライバル勢もタイムアップすべくアタック中という状況で、まったく予断は許さない状況。このため、井口はさらにファイナルラップも渾身のアタックを続ける。
前半セクターでは自己ベストをコンマ2秒ほど更新する健闘を見せていた井口だったが、後半セクターでスローダウンしているマシンに遭遇してしまい、このラップは1分36秒835と惜しくもタイムアップはならず。
ライバル勢のタイムアップを受け、この時点で井口のポジションは14番手となり、惜しくもQ2進出は果たせなかったが、Q2進出にわずかコンマ2秒ほど届かなかったとはいえ、過去3戦以上に僅差の予選を戦った井口とDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGINGは、14番手から戦う明日の決勝に向け、これまでにない手応えを得て土曜の公式予選を終えることとなった。

ドライバー/#29 井口 卓人

「フリー走行で悪かった部分をうまくアジャスト出来て、これまでよりも自分に合ったクルマになっていたと思いますし、前とのタイム差も縮まって、Q2に残ることは出来ませんでしたが、少し上が見えるようになって来た感じです。最後のアタックでは、スロー走行しているマシンがいてちょっと集中力を失って、僅かにコースオフをしたりしてしまった僕のミスです。それでベストタイムと同等のタイムが出ているので、うまくまとめていればQ2 進出の可能性もあったかもしれないので悔しいですが、ずっと予選で最後尾で歯がゆい思いをしていたので、明日の決勝では前のグリッドにいる経験豊富な石浦宏明選手になんとか付いて行って、良いレースをしたいと思います」

スーパーバイザー/立川 祐路

「厳しい状況は変わってはいませんが、徐々に良くなってきているのを感じる一日でした。今回は予選ポジションもいつもよりひとつ上ですし、前のマシンとのタイム差も小さいので、そういう意味では前回の富士の反省点も踏まえて前進していると言えるでしょう。前回は走り出しの状況が良かったのに、その後セットの方向性を誤ってしまったのですが、今回は朝の状況が悪かったものの、それを良い方向に持っていけたということで、うまく走行後のミーティングなどできちんとした方向性を見つけられたように思います。明日に向けて、さらに良い方向に持って行けると思うので、チームとしても決勝に期待したいですね」

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