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2010-05-24 00:00:00
Rd.2もてぎTeam LeMans決勝レポート
■#7 コッツォリーノ選手:12番手スタートから、雨のレースで10位完走。
■#8 石浦選手:トラブルに苦しみ、36周でコースアウトによりリタイヤ。
開幕戦から5週間が経過した今週末、ツインリンクもてぎ(栃木県)にてフォーミュラ・ニッポン第2戦が行われた。今回は開幕戦よりレース距離が30km延びたものの、タイヤ交換の義務付けは無い。ピットイン自体の有無を含め数パターンの作戦が考えられ、これが天候などの条件によっても左右される。今回は土日で大きく天候が変わってしまったこともあり、各車どのような作戦を仕掛けてくるのかが見所となった。
5月22日(土)、前日に続いて天候は晴れ。午後には気温27℃、路面温度47℃まで上昇し、5月としては大変暑い一日となった。今回も予選方式はノックアウト予選で、14:25より開始。予選のQ1は14:25-14:45の20分間。開始と同時にコッツォリーノ、石浦ともにニュータイヤでコースイン。両車ともにこの20分間でさらに1セット、計2セットのニュータイヤでアタックし、石浦は7番手でQ2へ進出。コッツォリーノは12番手でこのセッションを終え、 11番手までが進むことのできるQ2へは一歩及ばず、ここで予選が終了した。続くQ2は10分のインターバルをおいて14:55-15:05の10分間。石浦は他車の動きも考慮しながらコースインのタイミングを待つ。残り時間が6分になったところで、1台のマシンが動き出したのを皮切りに、石浦もニュータイヤでコースイン。出走11台のタイムは僅差で目まぐるしく入れ替わっていたが、石浦はQ3への通過8台のところ1′34.760で10番手。石浦までの 10台は全て1分34秒台という非常にシビアな戦いの中で、惜しくもここで予選は終了、決勝グリッドが決定した。
5月23日(日)、前日と打って変わって朝から厚い雲に覆われ、昼を待たずに雨粒が落ち始めた。この雨は時間の経過とともに量を増し、以降天気が回復することはなかった。決勝レースは14:30にフォーメーションラップが開始され、1周のフォーメーションラップを終え各車一斉にスタート。雨は既に本降りになっていて、全車ウェットタイヤを装着し、水しぶきを上げながら1コーナーへ。1周を終えて石浦は3つポジションを上げて7番手、コッツォリーノは11番手。3周目に入ったところで、石浦のマシンにシフトダウンができなくなるトラブルが発生。どんな方法を試みても状況は改善されず、石浦はトラブルを抱えながらもレースを続行。前車のピットインで24周には6番手までポジションを上げるが、雨量が増してきた32周、1コーナーでコースアウト。何とかコースへ復帰したが、10 番手にポジションダウン。35周を終えてピットに入り、給油を終えて再びコースへ。しかし36周、最終コーナーで再びコースアウト。車はストップしてしまい、レースはリタイヤとなった。コッツォリーノは7周目の3コーナーでコースアウト、すぐにコースに戻ったが、ポジションは12番手に。前車のピットインも手伝って徐々にポジションを上げ、7番手まで順位を上げたところで36周を終えるとピットイン。給油を行って再びコースへ。全てのマシンがピットインを終えてみると、ピットインによる順位の変動はさほどなく、コッツォリーノは10番手に。残りの周回は順調なラップタイムを刻みながらも前車に追いつくことは叶わず、ルーキーとして初の雨のレースを10番手で終えた。
⇒土沼広芳 監督のコメント:
「開幕戦からこの第2戦まで約1ヶ月のインターバルに、チームとしては色々な細かい所まで準備をして臨みました。予選はタイムアタックのタイミングを外してしまったこともあって、2台ともQ3進出を果たせませんでした。決勝レースは、石浦は序盤からトラブルを抱えての苦しいレースの末、リタイヤとなりました。ケイは、まずは第一目標の完走を果たすことができたので、彼のレースはここからです。この結果をしっかり次に生かして、次戦の富士では皆さんのご期待に応えるレースができるよう頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。」
⇒#7 ケイ・コッツォリーノのコメント:
「土曜朝のフリー走行では、1時間の走行時間内に色々なことを試してみたのですが、うまく車をまとめられず、気持ち良くプッシュできないまま終わってしまいました。予選のQ1ではニュータイヤを2セットを使ってアタックしたんですが、残念ながら今回もまたQ1で落ちてしまいました。やはりフリー走行の段階で、あの短い時間の中でもっとしっかりイメージを持って車をまとめなければならないと反省しました。決勝は12番手スタートで、まずまずのスタートを決めることができました。レース中は雨であまりにも視界が悪くて、もっと攻めたいという気持ちがありながらも、前回の反省からとにかく今回は何が何でも完走しなければという思いでレースに臨んだので、リスクは負わずにしっかりと自分のレースをしようと思って走り切りました。視界が良い時にはタイムもまあまあ良かったですし、前の車のトラブルなどで少し順位も上げてチェッカーを受けることができました。もちろん完璧ではなかったですが、今回は雨のレースを戦うという経験を積むことができたこと、目標であった完走を果たせたことが嬉しいです。富士には自信を持って挑みたいと思います。」
⇒#8 石浦宏明のコメント:
「土曜朝のフリー走行で新しいセットを試したんですが、僕の判断ミスでそのセッション中に車を煮詰めきれないまま予選を迎えました。フリー走行の出遅れが響いたために、あとコンマ1秒上がっていればというタイムでQ3進出を逃し、10番手で予選を終えました。日曜朝のフリー走行では決勝に向けて調子が良かった時のクルマの状態に戻してもらい、結果2番手のタイムを出すことができ、トップの車がニュータイヤだったことを考えると中古タイヤで出した僕のタイムは実質トップタイムだったので、自信になりました。決勝前の8分間のフリー走行でも車の感触はすごく良かったので、これはどんどん抜いて行けるなと、積極的なレースがしたいなと思ってレースに臨みました。スタートでうまく3つポジションを上げ、ペースも良さそうだしこのままプッシュして行けば表彰台のチャンスもあると思っていたんですが、3周目に入ったあたりからシフトダウンができなくなって、その後いろんなマップを試したり、他にも僕のほうでやれることはやってみたんですが状態は悪くなるばかり。コーナーには4速、5速で入っていって、ごまかしながら走るレースになり、後ろから来る車と戦いながら、ギアが落ちないときにはコースアウトもして、苦しいレースになりました。それでも最善を尽くしてゴールしたいと思ったんですが、最後は最終コーナーに4速で入っていったときにリアが流れてしまって終わりました。このようなトラブルの時でも完走することは大事なので、それができなかったのは反省点として次に生かしたいと思います。」
■Rd.2もてぎTEAM Lemans決勝レポート
■#8 石浦選手:トラブルに苦しみ、36周でコースアウトによりリタイヤ。
開幕戦から5週間が経過した今週末、ツインリンクもてぎ(栃木県)にてフォーミュラ・ニッポン第2戦が行われた。今回は開幕戦よりレース距離が30km延びたものの、タイヤ交換の義務付けは無い。ピットイン自体の有無を含め数パターンの作戦が考えられ、これが天候などの条件によっても左右される。今回は土日で大きく天候が変わってしまったこともあり、各車どのような作戦を仕掛けてくるのかが見所となった。
5月22日(土)、前日に続いて天候は晴れ。午後には気温27℃、路面温度47℃まで上昇し、5月としては大変暑い一日となった。今回も予選方式はノックアウト予選で、14:25より開始。予選のQ1は14:25-14:45の20分間。開始と同時にコッツォリーノ、石浦ともにニュータイヤでコースイン。両車ともにこの20分間でさらに1セット、計2セットのニュータイヤでアタックし、石浦は7番手でQ2へ進出。コッツォリーノは12番手でこのセッションを終え、 11番手までが進むことのできるQ2へは一歩及ばず、ここで予選が終了した。続くQ2は10分のインターバルをおいて14:55-15:05の10分間。石浦は他車の動きも考慮しながらコースインのタイミングを待つ。残り時間が6分になったところで、1台のマシンが動き出したのを皮切りに、石浦もニュータイヤでコースイン。出走11台のタイムは僅差で目まぐるしく入れ替わっていたが、石浦はQ3への通過8台のところ1′34.760で10番手。石浦までの 10台は全て1分34秒台という非常にシビアな戦いの中で、惜しくもここで予選は終了、決勝グリッドが決定した。
5月23日(日)、前日と打って変わって朝から厚い雲に覆われ、昼を待たずに雨粒が落ち始めた。この雨は時間の経過とともに量を増し、以降天気が回復することはなかった。決勝レースは14:30にフォーメーションラップが開始され、1周のフォーメーションラップを終え各車一斉にスタート。雨は既に本降りになっていて、全車ウェットタイヤを装着し、水しぶきを上げながら1コーナーへ。1周を終えて石浦は3つポジションを上げて7番手、コッツォリーノは11番手。3周目に入ったところで、石浦のマシンにシフトダウンができなくなるトラブルが発生。どんな方法を試みても状況は改善されず、石浦はトラブルを抱えながらもレースを続行。前車のピットインで24周には6番手までポジションを上げるが、雨量が増してきた32周、1コーナーでコースアウト。何とかコースへ復帰したが、10 番手にポジションダウン。35周を終えてピットに入り、給油を終えて再びコースへ。しかし36周、最終コーナーで再びコースアウト。車はストップしてしまい、レースはリタイヤとなった。コッツォリーノは7周目の3コーナーでコースアウト、すぐにコースに戻ったが、ポジションは12番手に。前車のピットインも手伝って徐々にポジションを上げ、7番手まで順位を上げたところで36周を終えるとピットイン。給油を行って再びコースへ。全てのマシンがピットインを終えてみると、ピットインによる順位の変動はさほどなく、コッツォリーノは10番手に。残りの周回は順調なラップタイムを刻みながらも前車に追いつくことは叶わず、ルーキーとして初の雨のレースを10番手で終えた。
⇒土沼広芳 監督のコメント:
「開幕戦からこの第2戦まで約1ヶ月のインターバルに、チームとしては色々な細かい所まで準備をして臨みました。予選はタイムアタックのタイミングを外してしまったこともあって、2台ともQ3進出を果たせませんでした。決勝レースは、石浦は序盤からトラブルを抱えての苦しいレースの末、リタイヤとなりました。ケイは、まずは第一目標の完走を果たすことができたので、彼のレースはここからです。この結果をしっかり次に生かして、次戦の富士では皆さんのご期待に応えるレースができるよう頑張りますので、ご声援よろしくお願いします。」
⇒#7 ケイ・コッツォリーノのコメント:
「土曜朝のフリー走行では、1時間の走行時間内に色々なことを試してみたのですが、うまく車をまとめられず、気持ち良くプッシュできないまま終わってしまいました。予選のQ1ではニュータイヤを2セットを使ってアタックしたんですが、残念ながら今回もまたQ1で落ちてしまいました。やはりフリー走行の段階で、あの短い時間の中でもっとしっかりイメージを持って車をまとめなければならないと反省しました。決勝は12番手スタートで、まずまずのスタートを決めることができました。レース中は雨であまりにも視界が悪くて、もっと攻めたいという気持ちがありながらも、前回の反省からとにかく今回は何が何でも完走しなければという思いでレースに臨んだので、リスクは負わずにしっかりと自分のレースをしようと思って走り切りました。視界が良い時にはタイムもまあまあ良かったですし、前の車のトラブルなどで少し順位も上げてチェッカーを受けることができました。もちろん完璧ではなかったですが、今回は雨のレースを戦うという経験を積むことができたこと、目標であった完走を果たせたことが嬉しいです。富士には自信を持って挑みたいと思います。」
⇒#8 石浦宏明のコメント:
「土曜朝のフリー走行で新しいセットを試したんですが、僕の判断ミスでそのセッション中に車を煮詰めきれないまま予選を迎えました。フリー走行の出遅れが響いたために、あとコンマ1秒上がっていればというタイムでQ3進出を逃し、10番手で予選を終えました。日曜朝のフリー走行では決勝に向けて調子が良かった時のクルマの状態に戻してもらい、結果2番手のタイムを出すことができ、トップの車がニュータイヤだったことを考えると中古タイヤで出した僕のタイムは実質トップタイムだったので、自信になりました。決勝前の8分間のフリー走行でも車の感触はすごく良かったので、これはどんどん抜いて行けるなと、積極的なレースがしたいなと思ってレースに臨みました。スタートでうまく3つポジションを上げ、ペースも良さそうだしこのままプッシュして行けば表彰台のチャンスもあると思っていたんですが、3周目に入ったあたりからシフトダウンができなくなって、その後いろんなマップを試したり、他にも僕のほうでやれることはやってみたんですが状態は悪くなるばかり。コーナーには4速、5速で入っていって、ごまかしながら走るレースになり、後ろから来る車と戦いながら、ギアが落ちないときにはコースアウトもして、苦しいレースになりました。それでも最善を尽くしてゴールしたいと思ったんですが、最後は最終コーナーに4速で入っていったときにリアが流れてしまって終わりました。このようなトラブルの時でも完走することは大事なので、それができなかったのは反省点として次に生かしたいと思います。」
■Rd.2もてぎTEAM Lemans決勝レポート