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2010-05-22 00:00:00
Rd.2もてぎCERUMO INGING公式予選レポート
◆ 5月22日 (土) 予選
#29 井口 卓人 14 位
< 公式予選 > 天候:晴 | コース状況:ドライ
国内最高峰カテゴリーであるフォーミュラ・ニッポン。その開幕戦となった鈴鹿ではポイント獲得こそならなかったが、これまでフォーミュラでは100km前後までのレース距離経験しかなかったものの、初めての実戦で220kmという長丁場を難なく乗り切った井口卓人と DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING。迎える今大会の舞台は、テクニカルなことで知られる第2ラウンドのツインリンクもてぎ。「F3 時代にはあまりこのサーキットでは良い思い出がなく、どちらかといえば好きなサーキットではないですね」とレースウィークを前にした金曜、サーキット入りした井口だったが、「新たにシートを作り直してもらいましたし、トレーニングもしっかりとやってきました」と今回の目標をポイント獲得に置いていると笑顔を見せた。
そして迎えた最初のセッションは、土曜午前9 時40 分からの1 時間のフリー走行。気温30℃を越える暑さとなった前日よりはやや雲が多く、爽やかなドライコンディションとなる中、まずはユーズドタイヤを履き4 番目にコースインした井口は、体をほぐすように1 分40 秒を超えるゆっくりとしたペースで周回を開始。しかし、ここでリヤサスペンション周りにトラブルが発生。計測3周目に1 分40 秒926 として5 番手につけた井口は、翌周いったんピットインすることに。大事には至らず、午前10 時55 分に再びコースインした井口はインラップの翌周、計測2 周目に1 分38 秒798 として30 秒台に入ると、翌周には1 分38 秒410 へとタイムアップ、ポジション的には12〜13番手あたりと下がったものの、徐々にペースを上げて行く。翌周、午前10 時04 分に再びピットインした井口だったが、なんと今度は走行中にブレーキダクト内に異物を拾ってしまい、それがホイール内側にダメージを与えていることが判明。チームはやむなく、予定より早い段階でニュータイヤに履き換え、残り30 分を切った午前10 時13 分、再びコースへと飛び出して行く。タイヤを温めつつ、トータルの11 周目に1 分38 秒642とした井口は、その翌周には1 分37 秒308 をマーク、14 番手からふたつポジションを上げ12 番手に浮上。多くのマシンがピットイン中で、僅か数台のマシンのみがコース上で走行する中、井口は14 周目にも1 分37 秒台とすると残り16 分となったところで、今一度ピットへ。ここで素早くセットアップ修正を加えたチームは、僅か4 分後の午前10 時28 分に井口を再びコースに送り出す。コースに戻った井口は1 分38 秒138、1 分37 秒986、1 分秒993 と安定したラップを刻むと、4 分を残してピットへ帰還すると、さらにもう少しセットアップにアジャストを加えてコースに復帰しようとしたものの、残念ながら時間切れとなりそのままチェッカーを迎えることに。終盤のコース上ではライバル勢のタイムアップが相次いだこともあり、不運な展開の出だしを強いられた井口は、結局1 分37 秒308 のベストタイムにとどまり14 番手で終えることとなった。
フリー走行を終え、前回の開幕戦同様、ノックアウト方式で行われる午後の予選を睨んでチームとのミーティングを行った井口は、ピットウォークなどでファンサービスなどでの慌しい時間を終えると、サポートレースであるFCJ の決勝が終了した午後2 時25 分からのノックアウト予選に臨んだ。「フリー走行では思うように走れませんでしたが、なんとかQ2 に進出したい」とコクピットに収まった井口。チームは、まずは20分間のQ1 に臨み、Q2 進出圏内となる11 番手以内を目指し、セッション開始と同時に井口を送り出す。ニュータイヤを履いてコースに出た井口は、いきなり1 分37 秒670 をマークすると、翌周には1 分37 秒188 にタイムアップ。この段階では8 番手あたりにつける。しかし、同様にコース上でアタックを展開するライバル勢は、刻一刻とタイムアップを続けており、瞬く間に井口のポジションは11 番手、13 番手、14 番手とドロップしていってしまう。
いったんピットに戻った井口は、空力周りに微調整を加えると、このセッション2 セット目のニュータイヤを装着すると、午後2 時40 分、Q2 進出を目指して再びコースイン。1 分48 秒台、1 分41 秒台とタイヤを温めつつ、ペースアップして行った井口は、残り1 分を切ったファイナルラップに渾身のアタックを展開。場内のモニターに井口の奮闘が映し出される。ピットで立川スーパーバイザー以下、スタッフがタイミングモニターを注視する中、注目の井口のタイムは1 分36 秒640。井口はこの日の自己ベストタイムをマークするも、残念ながらポジションアップは果たせず、14 位でのチェッカーに。
惜しくもQ2 進出という願いは叶わず、井口とDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING は明日の決勝を14 番手からスタートすることとなった。
ドライバー/#29 井口 卓人
「フリー走行から少しトラブルがあったりして自分の思うような組み立てができず、予選もその流れになってしまったというか、うまく時間をコントロールして、ニュータイヤを2 セット使ってアタックすることは出来たものの、まだまだ上位陣とのタイム差は大きいですね。もちろん自分の責任もありますし、もっとクルマを煮詰めなければならない部分もあります。悔しいですが、開幕戦では自分のフィジカル的な問題でクルマ本来の力を100%使えていない部分があったので、今回は毎周クルマの100%を使えるように攻める走りを心掛ければ、自ずと自分のドライビングの引き出しも増えてくるはず。決勝はなんとかポイント圏内まで這い上がれるよう頑張ります」
スーパーバイザー/立川 祐路
「午前中のフリー走行で思うように走れない部分があって、それがちょっと響いてしまったようですね。些細なトラブルもありましたが、異物を拾うという不運のためにホイールにダメージを負ってしまい、早くニュータイヤを使わなければならないなど、そのあたりから思ったようにプログラムが進まず、結果的に予選にも影響した部分はあったと思います。予選結果は残念ですが、明日は天候も不安定な予報も出ていますし、雨などが降れば状況をうまく味方につけながら、少しでも前のポジションを目指して戦いたいと思います」
#29 井口 卓人 14 位
< 公式予選 > 天候:晴 | コース状況:ドライ
国内最高峰カテゴリーであるフォーミュラ・ニッポン。その開幕戦となった鈴鹿ではポイント獲得こそならなかったが、これまでフォーミュラでは100km前後までのレース距離経験しかなかったものの、初めての実戦で220kmという長丁場を難なく乗り切った井口卓人と DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING。迎える今大会の舞台は、テクニカルなことで知られる第2ラウンドのツインリンクもてぎ。「F3 時代にはあまりこのサーキットでは良い思い出がなく、どちらかといえば好きなサーキットではないですね」とレースウィークを前にした金曜、サーキット入りした井口だったが、「新たにシートを作り直してもらいましたし、トレーニングもしっかりとやってきました」と今回の目標をポイント獲得に置いていると笑顔を見せた。
そして迎えた最初のセッションは、土曜午前9 時40 分からの1 時間のフリー走行。気温30℃を越える暑さとなった前日よりはやや雲が多く、爽やかなドライコンディションとなる中、まずはユーズドタイヤを履き4 番目にコースインした井口は、体をほぐすように1 分40 秒を超えるゆっくりとしたペースで周回を開始。しかし、ここでリヤサスペンション周りにトラブルが発生。計測3周目に1 分40 秒926 として5 番手につけた井口は、翌周いったんピットインすることに。大事には至らず、午前10 時55 分に再びコースインした井口はインラップの翌周、計測2 周目に1 分38 秒798 として30 秒台に入ると、翌周には1 分38 秒410 へとタイムアップ、ポジション的には12〜13番手あたりと下がったものの、徐々にペースを上げて行く。翌周、午前10 時04 分に再びピットインした井口だったが、なんと今度は走行中にブレーキダクト内に異物を拾ってしまい、それがホイール内側にダメージを与えていることが判明。チームはやむなく、予定より早い段階でニュータイヤに履き換え、残り30 分を切った午前10 時13 分、再びコースへと飛び出して行く。タイヤを温めつつ、トータルの11 周目に1 分38 秒642とした井口は、その翌周には1 分37 秒308 をマーク、14 番手からふたつポジションを上げ12 番手に浮上。多くのマシンがピットイン中で、僅か数台のマシンのみがコース上で走行する中、井口は14 周目にも1 分37 秒台とすると残り16 分となったところで、今一度ピットへ。ここで素早くセットアップ修正を加えたチームは、僅か4 分後の午前10 時28 分に井口を再びコースに送り出す。コースに戻った井口は1 分38 秒138、1 分37 秒986、1 分秒993 と安定したラップを刻むと、4 分を残してピットへ帰還すると、さらにもう少しセットアップにアジャストを加えてコースに復帰しようとしたものの、残念ながら時間切れとなりそのままチェッカーを迎えることに。終盤のコース上ではライバル勢のタイムアップが相次いだこともあり、不運な展開の出だしを強いられた井口は、結局1 分37 秒308 のベストタイムにとどまり14 番手で終えることとなった。
フリー走行を終え、前回の開幕戦同様、ノックアウト方式で行われる午後の予選を睨んでチームとのミーティングを行った井口は、ピットウォークなどでファンサービスなどでの慌しい時間を終えると、サポートレースであるFCJ の決勝が終了した午後2 時25 分からのノックアウト予選に臨んだ。「フリー走行では思うように走れませんでしたが、なんとかQ2 に進出したい」とコクピットに収まった井口。チームは、まずは20分間のQ1 に臨み、Q2 進出圏内となる11 番手以内を目指し、セッション開始と同時に井口を送り出す。ニュータイヤを履いてコースに出た井口は、いきなり1 分37 秒670 をマークすると、翌周には1 分37 秒188 にタイムアップ。この段階では8 番手あたりにつける。しかし、同様にコース上でアタックを展開するライバル勢は、刻一刻とタイムアップを続けており、瞬く間に井口のポジションは11 番手、13 番手、14 番手とドロップしていってしまう。
いったんピットに戻った井口は、空力周りに微調整を加えると、このセッション2 セット目のニュータイヤを装着すると、午後2 時40 分、Q2 進出を目指して再びコースイン。1 分48 秒台、1 分41 秒台とタイヤを温めつつ、ペースアップして行った井口は、残り1 分を切ったファイナルラップに渾身のアタックを展開。場内のモニターに井口の奮闘が映し出される。ピットで立川スーパーバイザー以下、スタッフがタイミングモニターを注視する中、注目の井口のタイムは1 分36 秒640。井口はこの日の自己ベストタイムをマークするも、残念ながらポジションアップは果たせず、14 位でのチェッカーに。
惜しくもQ2 進出という願いは叶わず、井口とDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING は明日の決勝を14 番手からスタートすることとなった。
ドライバー/#29 井口 卓人
「フリー走行から少しトラブルがあったりして自分の思うような組み立てができず、予選もその流れになってしまったというか、うまく時間をコントロールして、ニュータイヤを2 セット使ってアタックすることは出来たものの、まだまだ上位陣とのタイム差は大きいですね。もちろん自分の責任もありますし、もっとクルマを煮詰めなければならない部分もあります。悔しいですが、開幕戦では自分のフィジカル的な問題でクルマ本来の力を100%使えていない部分があったので、今回は毎周クルマの100%を使えるように攻める走りを心掛ければ、自ずと自分のドライビングの引き出しも増えてくるはず。決勝はなんとかポイント圏内まで這い上がれるよう頑張ります」
スーパーバイザー/立川 祐路
「午前中のフリー走行で思うように走れない部分があって、それがちょっと響いてしまったようですね。些細なトラブルもありましたが、異物を拾うという不運のためにホイールにダメージを負ってしまい、早くニュータイヤを使わなければならないなど、そのあたりから思ったようにプログラムが進まず、結果的に予選にも影響した部分はあったと思います。予選結果は残念ですが、明日は天候も不安定な予報も出ていますし、雨などが降れば状況をうまく味方につけながら、少しでも前のポジションを目指して戦いたいと思います」