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2010-04-19 00:00:00

Rd.1 鈴鹿 DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING予選リリース

■4月17日(土) 予選

#29 井口 卓人 14 位
< 公式予選 > 天候:晴 | コース状況:ドライ
新たにスーパーバイザーとして昨年ステアリングを握っていた立川祐路を迎え、ドライバーには昨年度の全日本F3 選手権ランキング2 位のルーキー・井口卓人を起用して、2010 年シーズンの全日本選手権フォーミュラ・ニッポン参戦するDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING。昨年のオレンジを基調としたカラーリングから、イエローをベースとしたマシンに一新。カーナンバー29 を身に纏い、再び国内最高峰の激戦に臨むこととなった。

迎えた開幕戦の舞台は鈴鹿サーキット。金曜には冷たい雨が降るなど、心配された空もようだったが、土曜の朝には雨も上がり、爽やかなコンディションの中公式プログラムが始まった。ところどこ
ろ黒く濡れた路面が残る午前8 時30 分、1 時間のフリー走行セッションがスタート。今シーズン最初のレースウィークが動き出した。セッション開始と同時にコースインした井口は、まずはマシン各部のチェックとコースチェックを兼ね、ゆっくりとしたペースで3 周するといったんピットイン。そして午前8 時45 分に再びコースインすると徐々にペースアップ、5 周目に1 分49 秒758 として2 番手に躍り出ると、翌周には1 分46 秒192 でピットへ帰還する。

午後のノックダウン方式の予選を控え、限られた時間の中でセットアップを進めるチームと井口は、マシンに修正を加えつつ周回を重ねタイムアップ。計測11 周目には1 分43 秒058 で4 番手あたりまで躍進も、ライバル勢のタイムアップも激しく、均衡した攻防の中では14 周目には1 分42 秒964 とするも、ポジションは下がり13 番手あたりに。セッション終了間際、残り1 分を切ったところで19 周目に1 分42 秒193 をマークし、いったん12 番手に浮上した井口だったが、ライバル勢もタイムアップしたことで、結局最初のフリー走行は13 番手で終えることとなった。2&4 レースということで、バイクの予選を終え、さらにピットウォークを終えた午後1 時半。いよいよノックダウン方式の予選セッションが始まった。

まずは20 分間のQ1 セッションとなるわけだが、ここでは上位11 台に入らなければ次のQ2 セッションへの進出できない。したがって、DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING と井口としては、なんとしてもこの最初のハードルをクリアしなければならないが、20 分間と限られた時間しかないため、セッション開始と同時にチームは井口をコースに送り出した。

コースインした井口は、ゆっくりとニュータイヤを温めるとまずは計測2 周目に1 分48 秒193 で8 番手に。フリー走行後に変更したフロントサスペンション周りのセットアップ変更のフィーリングもまずまずで、翌周一気にタイムアップし1 分41 秒852 とした井口だったが、トップドライバーのひしめく最高峰だけに見る間にポジションは大きくダウンし、11 番手となってしまう。翌4 周目にピットインした井口は、さらにセットアップを修正し、2 セット目のニュータイヤに履き換え残るラストアタックに備える。

この間に残り時間は7 分となり、他のマシンもいったんピットイン、ひとときの静けさが訪れる。そしていよいよセッションは残り5 分。井口はピットアウトすると、Q2 セッション進出を賭けてのアタックに向かう。この時点でQ2 セッション進出圏内とのタイム差は約0.3 秒。短い時間の間にタイヤのウォームアップを済ませた井口は午後1 時49 分、最後のアタックに入った井口の走りは、モニターにずっと捕らえられ、立川スーパーバイザーもピットのスタッフも、食い入るように画面に釘付けに。

渾身のアタックを行った井口は、既にチェッカーの提示されたフィニッシュラインを通過。タイムは、1 分41 秒632 とそれまでのタイムを約0.2 秒ほど縮めたものの、惜しくもポジションアップはならず。結局井口は14 番手でこのセッションを終了。予選終了後、車検落ちした上位車があったことから、明日の決勝レースを井口は13 番グリッドからスタートすることとなった。



ドライバー/#29 井口 卓人
「合同テストから上位とのタイム差があったので、自分なりにデータやオンボード映像などをチェックしてイメージ作りをしてきたので、上位との差は徐々に詰まりつつあるとは思いますが、それでもまだ差が残っていると感じました。自分のドライビングを修正する必要もありますし、まだまだ自分が成長段階にあるという感じです。アタック自体は満足の行くものではありませんでしたが、悪かったところを改善しつつ、明日以降ももっとクルマに慣れていければと思います。明日は初めての決勝ですが、前のグループに離されないように頑張ってライン取りなどを学びつつレースをしたいですね」

スーパーバイザー/立川 祐路
「まだまだこれから、という感じですね。今日の予選結果はちょっと残念ですが、正直テストも天候に恵まれず、ドライではきちんと走れていなかった部分もあるし、まだ井口自身も徐々に慣れて行っている段階で、走れば走るほどタイムが上がっていっている状況ですから、まだまだ上がっていけると思います。1 台体制ということで他のルーキーのように比較対象となるチームメイトがいないことも彼にとっては苦しいと思いますが、まずは明日の決勝をきちんとこなして経験を積んで欲しいと思います」

2010Rd.1Suzuka_DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING_予選レポート