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Rd.2 Twin Ring Motegi

Race

J.P.デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)がポール・トゥ・ウィン!

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ


2010-05-23 □天候:雨|コース:ウェット|開始:温度19度/路面温度22度

 好天に恵まれた予選から一転、栃木県・ツインリンクもてぎで行なわれたフォーミュラ・ニッポン第2戦の決勝は、雨の中でのレースとなった。しかも、徐々に雨が多くなる難しいコンディション。その状況の中、まさにブッちぎりと呼ぶにふさわしいポール・トゥ・ウィンを果たしたのは、シリーズに復帰して2戦目の №19 J.P.デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)。予選5番手からバツグンのスタートダッシュを決めた№10塚越広大(HFDP RACING)が、2位入賞。初表彰台を獲得した。3位には予選2番手の№36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が入賞。ロッテラーはパドルシフトのトラブルを抱えながら、最後まで力走を見せた。以下、コースアウト続出の荒れた展開の中、№1ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、№31山本尚貴(NAKAJIMA RACING)、№32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、№20 平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)、№37 大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)までが入賞。ポイントを獲得した。

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No.36 アンドレ・ロッテラー

 ピットウォークが終わる正午前ぐらいから、雨がポツポツと落ち始めたもてぎ。その雨は、フォーミュラ・ニッポンのスタート進行が始まる頃には本降りとなり、レースは完全なウェットコンディションの中で行なわれた。
フォーメーションラップがスタートしたのは、午後2時半。ここで開幕戦に続き、大嶋がエンジンをストールさせる。その他のマシンは、1周の隊列走行へ。大嶋も押しがけで再スタートすると、最後尾についてグリッドへと向かった。そして、いよいよ正式スタート。ここでホールショットを奪ったのは、ポールポジションのオリベイラ。予選3番手の小暮、予選5番手の塚越と、アウト側グリッドについたドライバーたちがいずれも好スタートを切り、オリベイラに続く。フロントロウスタートのロッテラーは、クラッチミートこそ上手く行ったが、その後の加速が鈍る。結果、3台に先行を許して、5番手まで後退してしまった。さらに、この時点でパドルシフトに不具合を抱え、5コーナーでは山本にも先行を許す。また、このスタートでエンジンをストールさせてしまった平手は押しがけで再スタートするが、やはりこの時点からパドルシフトに問題を抱える。エンジンが吹けないという症状にも悩まされていた。

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No.2 伊沢 拓也

 その後もレースは荒れた展開となる。オープニングラップの5コーナーでは、№18平中克幸(KCMG)と№2伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の2台が接触し、コースアウト。平中は開幕戦に続き、スタート直後にレースを終える。一方の伊沢も、フロントウィングを破損。ピットで修復作業を行なったため、ここで周回遅れとなってしまった。さらに2番手につけていた小暮がブレーキの不具合から、3周目の1コーナーでコースアウトし、7番手まで後退。小暮はその後も7周目の1コーナーでコースアウトした。チームメイトの山本も、今回初めてフォーミュラ・ニッポンでもてぎを走った上、決勝レースになって初めての雨ということで、4周目のヘアピンでオーバーランしただけでなく5周目の5コーナーでもコースアウト。ポジションを落とす。同じくルーキーの№29井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)は10周目にコースアウトし、その周を終えるとピットガレージに。平手と同様、パドルに不具合を抱えたうえ、エンジンが吹けないという症状に見舞われ、修復作業に入った。また11周目のヘアピンでは、車高のセットアップを低くし過ぎたということでデュバルがアクアプレーニングに乗り、コースアウト。すぐに復帰はしたものの、これを見逃さなかったのはロッテラーだった。ロッテラーはヘアピン立ち上がりからバックストレートにかけてデュバルに並びかけると、オーバーテイクボタンを使用して、90度コーナーでデュバルをオーバーテイク。3番手までポジションを上げた。一方この間もオリベイラは、何事もなくアドバンテージを築いていく。1周あたり1秒以上速いペースで2番手の塚越を突き放す。だがそんなオリベイラでも、20周目の90度コーナーでは、ブレーキをロックさせて軽くオーバーラン。それほど難しいコンディションの中でのレースだった。

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No.1 ロイック・デュバル

 52周のレースを3分の1ほど消化したあたりからは、ルーティンのピットインを行なうドライバーがチラホラと出始める。上位グループでは、24周を終えたところで6番手を走っていた山本がピットイン。30秒余りという長い給油を終えてコースに戻る。その後、33周を終えたところで2番手を走行していた塚越、35周を終えたところで6番手までポジションを上げていた平手、37周を終えたところでトップのオリベイラがそれぞれピットに入るが、大きなポジションの入れ代わりはなし。全車ピットストップを終えると、オリベイラが35秒余りのマージンを築いていた。その後方では、塚越にロッテラーが迫っていたが、最後まで攻略はならなかった。さらにロッテラーから遅れること約35秒という差で、デュバルが続いた。
結局チェッカーが振られた時には、オリベイラが7位以下のマシンを周回遅れにする独走優勝。TEAM IMPULに、昨年の開幕戦以来の優勝をもたらした。また、自身にとってもシリーズに復帰して2戦目の勝利。08年、富士での初優勝以来、約2年ぶりの美酒に酔うこととなった。

 

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2位 No.10 塚越 広大/優勝 No.19 J.P・デ・オリベイラ /3位 No.36 アンドレ・ロッテラー

これ以上はないレースだったね
優勝 No.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)
 これ以上はないレースだったね。最高ではなかったけど、トップを守るには充分というスタートを切ることができたし、その後は目の前に誰もいないというアドバンテージからとてもハードにプッシュすることができたよ。他のドライバーよりも視界が良かった分、よりプッシュすることができたからね。そういうアドバンテージを生かして後続を引き離し、大きなギャップを築くことができた。クルマのバランスもとても良かったよ。レインタイヤがとてもいいので、ドライのセットアップから、車高を除いてはそれほど大きく変えていない。ただ、スタートの直前、もう少しダウンフォースが欲しいとチームにリクエストした。フォーメーションスタートの7分前ぐらいにそれをやってもらったんだけど、とても良かったよ。フォーメーションラップで走っている間にクルマがすごくいいと感じることができたし、コーナーの入り口でも出口でもすごくグリップがあったからね。それで自信を持つことができた。ピットストップに関しては、また開幕戦のような感じになったらどうしようと、ちょっと心配した部分もあったけど、上手く行ったね。
約束通り、表彰台に行けてよかった
決勝2位 No.10 塚越広大(HFDP RACING)
 去年、表彰台に立てそうで立てなくて悔しい思いをしましたし、昨日の予選でもQ2でトップを獲っていたのに、Q3では僅差で負けてしまって悔しかったんですね。でも、今日は雨になって昨日とはコンディションが変わり、チャンスはあると思っていました。テストから雨ではすごく調子が良かったので。だから、本当にスタートだけに集中していたんですけど、上手く行ってポジションを上げることができました。その後、目の前で小暮さんがミスしたのにも、冷静に対処できました。でもトップのマシンが速かったので、プッシュしたんですけど、なかなかついていけませんでしたね。後半は、アンドレ選手が後ろから迫ってきましたし、楽なレースではなかったんですけど、とりあえず表彰台に上がれて、皆さんに感謝しています。他のサーキットよりも応援に来てくれた人が沢山いましたし、今回レース前に小学校や養護施設を回ったんですけど、そこのみんながメダルを作ってくれたんです。僕は「これを表彰台に持っていくから」と約束していて、その言葉通り、本当に表彰台に持って行けて良かったなと思います。このメダルからも力を頂いたと思います。
コースアウトをするヒマもないぐらい忙しかったよ
決勝3位 No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
 今日はとても問題が多いレースだったね。スタートが右側グリッドからだったから出遅れてしまったし、悔しかった。予選は3番手だった方が良かったかもしれない。路面の状況が良くなかったからね。その後、スタートしてからすぐにパドルシフトに不具合を抱えてしまって、ちゃんとギアが入るように、いちいちアクセルペダルを戻さなければならなかった。それでポジションを落としてしまったんだ。僕はパドルと格闘していて、コースアウトをするヒマもないぐらい忙しかったよ。幸い、他のクルマが次々にコースアウトしたりということがあったので、ポジションを回復することができたんだけどね。ただ、クルマのバランスはすごく良かったし、グリップもあったと思う。そして終盤、塚越選手に追いついたし、僕のペースの方が速かったと思うんだ。でも、後ろに近づくと水飛沫で何も見えなくなるし、オーバーテイクにまでは至らなかった。

今日は頑張ってくれたからすべて褒めてやりたいと思う。
優勝チーム監督 星野一義(Mobil 1 TEAM IMPUL)
 今年フォーミュラをやることについては、スタートで時間が掛かったんですよね。準備している途中でストップがかかったりもしましたし、色々なパニックもありました。その中で、チームスタッフみんなの涙を見て……。そうしたらもう数字ではない部分でスタートすることを決めちゃったんですよね。今年は経済的にはすごくツライしんどい年なんですけど、女房なんかにも相談して、「レースバカのままでいいんじゃない?」とも言われましたし、そのままレースバカでいいんじゃないかと。ドライバーについても、勢いがあるのを欲しいし、優等生はいらないということで起用しています。今日のレースに関しても、ヨーイドンしたらドライバーが行くしかないし、自分でペース配分して走ってくれたと思います。去年1年苦い飯を食ったし、正直言って逃げ出したい気持ちもあった。そういう心境の中で、みんなでもう一度初心に戻ろうということでスタートした。オリベイラの走りも素晴らしかった。今年必ずチャンピオンを獲ろうという風にみんなにも刺激になってくれているし、今日は頑張ってくれたからすべて褒めてやりたいと思う。

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