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2008-11-12 00:00:00

[FN09メーカーテスト] 冬を感じさせるもてぎで好タイムを連発

ブレーキ性能が大幅アップし、第2回もてぎテストでの課題をクリア


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 本格的な冬の訪れが感じられ始めた11月11・12日、ツインリンクもてぎにおいて2009年から導入される新型車両のエンジンメーカーテストが行なわれた。10月27・28日までに実施された全3回の先行開発テストによって車体の開発は区切りを迎え、今回の走行テストはエンジンの開発やセッティングに重点が置かれており、11日には午前中に2時間30分、午後に3時間、翌12日には午前9時から13時30分までの4時間30分と計2日間で10時間のテストが組まれている。今回のテストでは、ホンダエンジン搭載車(以下、FN09 HONDA)を伊沢拓也選手、金石年弘選手が担当し、トヨタエンジン搭載車(以下、FN09 TOYOTA)をアンドレ・ロッテラー選手が担当している。

 テスト1日目となる11日(火)は、メカニック達の吐く息が白くなるほどの寒さの中となった。走行開始となる9時30分をまわって間もなく、最初にコースインしたのはFN09 HONDA。ステアリングを握ったのは伊沢。10月1・2日に同じくツインリンクもてぎで行なわれた第2回先行開発テスト以来のドライブとなる。

 伊沢はマシンの状態を確認する1周のチェックラップを数回行なうと、早々に1セット3〜4周の連続走行に突入する。圧巻は3セット目の連続走行。気温が低くタイヤ温度が上がりにくいうえに、2台のみの走行でラバーグリップも期待できない路面コンディションにおいて1分32秒986を記録。今年の第3戦もてぎラウンド予選においてLAWSON IMPULの松田次生が記録した1分33秒167を上回る驚異的なタイムを記録した。伊沢は勢いそのままに、次のセットでは11周の連続走行を行ない、このロングランでもコンスタントに1分34秒台後半から1分35秒台前半のタイムを刻み、好調をアピール。計34周走行して午前のセッションを終了した。

 一方、FN09 TOYOTAは慎重なスタートを切る。第7戦富士ラウンドにて行なわれたデモンストレーション走行以来のドライブとなるロッテラーは、1周のチェックラップを断続的に行ない、時間をかけて車両の状態を慎重に確認。その後セッション中盤で連続走行に入ると、1分35秒台での周回を重ね始めるが、燃料系にトラブルが発生し、長時間のピット作業を余儀なくされた。結果、FN09 TOYOTAの走行は計16周走行に留まっている。

 1日目午後のセッションは、13時30分からのスタート。このセッションではFN09 TOYOTAが午前のセッションでの遅れを取り戻さんと気を吐く。ロッテラーは、セッション開始間もなくコースインすると、そのまま連続走行に突入。3〜5周の連続走行を11セット消化し、午後のセッションだけで本番のレース距離に匹敵する計52周を走行した。タイムも1分33秒306と、第2回先行開発テストで記録したFN09 TOYOTAのベストタイム1分34秒184を上回る好タイムを記録する。

 FN09 HONDAを駆る伊沢は、午後のセッションでさらにタイムを削る。セッション開始後すぐにコースインすると、3〜5周の連続走行を行なう。その3セット目で1日目総合ベストタイムとなる1分32秒779を記録し、午前のセッションで記録したベストタイムをさらにコンマ2秒削るスーパーラップを披露。FN09の革新的な進化を証明した。その後FN09 HONDAは燃料を多めに搭載した状態で10周のロングラン走行を2セット行ない、レース本番での車両バランスやセッティングを意識したメニューを消化。結果、FN09 HONDAはこのセッション合計43周を走行し、1日目のテストを終えた。

 テスト2日目の12日は、どんよりとした曇り空の下でのテストとなった。セッション開始となる9時を回ると、2台ともにチェックラップに入る。この日、FN09 HONDAは金石がテストを担当し、前日の勢いそのままに連続走行に入る。金石は第8戦仙台ラウンドにて行なわれたデモンストレーション走行以来のドライブとなるも、自己ベストタイムで1分33秒840を記録するなど不安を感じさせない安定したタイムで走行し、3〜5周の連続走行を11セット消化した。その後FN09 HONDAは、昨日同様に燃料を多く搭載した状態でのロングランに移行し、10周のロングランを2セット行うなど計75周を走破し、2日目の走行を終えた。

 FN09 TOYOTAは、前日に引き続きロッテラーがステアリングを握る。FN09 TOYOTAは3〜5周のショートランを4セット行なうと、FN09 HONDAと同様に燃料を多く搭載した状態でのロングランのテストに移る。FN09 TOYOTAはこのロングランを2セット消化し、タイムも1分35秒前半をコンスタントに刻むなど好調をアピール。その後さらにショートランを5セット行ない、セッション最終盤では、この日の自己ベストとなる1分33秒416を記録し、計67周を走行して2日目のテストを終えた。

 今回のメーカーテストでは、10月1・2日に行なわれた第2回先行開発テストで課題となったブレーキに対して、ブレーキダクトの形状や内部構造の改良が施された。これによりキャリパーやディスクの温度に改善が見られ、安定したブレーキパワーを確保。ブレーキ性能が厳しく問われるツインリンクもてぎにおいても、FN09は必要十分なポテンシャルがあることを証明した。

 次回のエンジンメーカーテストは11月20・21日にFN09シェイクダウンの地、富士スピードウェイにて行なわれる。スポーツランドSUGO、ツインリンクもてぎと、FN06で記録されたコースレコードを次々に塗り替えているFN09は、デビューサーキットで再び新境地を切り開くのか。期待が高まるテストとなる。