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2010-03-09 00:00:00

ルーキー&復帰組ミニインタビュー

鈴鹿での公式テストで3人の新人と3人の復帰選手に話を聞いた

 
ルーキードライバーのコメント

 今シーズン初めてフォーミュラ・ニッポンにチャレンジする若手選手達に話を聞いた。山本尚貴は初日1回目の走行では3番手を奪うなど実力の片鱗を見せ、ケイ・コッツォリーノ、井口卓人もFN09を自分のものにすべくきっちり走行し、開幕戦に向け、手応えを感じているようだ。

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No.31 山本尚貴(NAKAJIMA RACING)
 楽しかった。すごく楽しかったです。FNはやっぱりスピードも速いですし。スピード域がGTともF3とも違うので、最初は目がついていかなかったんですけど、すぐに慣れることもできました。体力的にもあまり気になりませんね。問題がないわけではありませんが、HFDPの時から“トレーニングをしておけ”ということはずっと言われていましたし、プログラムもずっと組まれていましたから。やっておいて良かったなと思いました。
 初日は、タイムとか順番は気にせず、自分の好きなように走らせて貰いました。6番手でしたが、やっぱりドライバーとしてはやはり1番で終わりたいという気持ちは強い。でも、今日はそういう日じゃないと自分で自分に言い聞かせて。それよりも開幕戦でどれだけ前にいられるか、どうやったら勝てるかというのが、今は一番重要だと思うので。新人の中で1番とかも気にしていません。チャンピオンチームのマシンに乗っているので、前にいるのは当然だと思っていますし。まだ小暮さんに比べて、イケていない部分があります。これからその辺を修正して、レースまでに上手く調整できればいいな、と。でも、手応えはすごく感じましたし、今年1年、楽しみだなって思っています。

No.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)

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 初日は初のドライだったので、最初は目が付いていきませんでした。それに、ちょっと気持ちがビビッたりして、ちょっと手前、手前になってしまいました。でも、ステップ・バイ・ステップで徐々にタイムも良くなってきたと思います。少しずつリズムも掴めてきていますね。ただ、石浦さんと比べていても、最終的にアタックした時、全然ダメな所はダメなので…。それに去年のF3の走り方で走ってしまっているので、その辺はこれからフォーミュラ・ニッポンに合わせた攻め方、ドライビングに切り替えなければいけないと思いました。
 とにかく初日はトレーニングが課題ということで臨みました。だから、僕の周回数が一番多い(78周)。ガソリンを積んで、3回ロングランをやって、中古タイヤで攻め込んでいきました。でも、本当に攻めて行くと、3周ぐらいで腕が…本当に、ハンドルが固定しちゃうようなレベルなんですよ。でも、このクルマに乗るのは、楽しかったです。ただ、トップと1.5秒も差があって、めっちゃ悔しかった。これじゃ本当にダメですよ。

No.29 井口卓人(DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING)

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 いや〜、もう。単純にパワーがあって、グリップもすごく高くて驚いています。最初は慣れませんでした。まだタイム的にも僕は遅いので、体力的には今のところ大丈夫。でも、ペースを上げていくと、2コーナーでハンドルが切れなかったりするので、やっぱりかなりハードだと思います。タフです。(今日の午前中コースアウトしましたが)スピンするスピードに、自分がカウンターを当てるスピードが全く追いつかなくて。“アッ”と思った瞬間にスピンしていました。
 (トップタイムから4秒遅れなので)もう全部足りない。とにかくもっと行かなきゃいけないんですけど、ちょっとビビリも入って。身体も、首は1日走り終えて、ちょっと硬くなりました。F1もすごいですけど、それでもフォーミュラ・ニッポンでレースをしている人たちも、本当にすごい。多分F1に乗っても簡単に乗れちゃうんだと思いますね。FCJやF3とは違い過ぎます。パワーもステアリングの重さも…。


復帰ドライバーのコメント

 今シーズンはフォーミュラ・ニッポンに復帰する選手も3人いる。キャリアと実力を持った3選手に久々のフォーミュラ・ニッポンの感想を聞いた。

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No.16井出有治(MOTUL TEAM 無限)
 今回はクルマが全然曲がらなくて、タイム的にもあんな風(1日目13番手、2日目13番手)になっちゃいましたけど、身体は全然問題なかったです。若いドライバーの方が、身体ができていないから、体力がないんじゃないですか? クルマの方は、初日の走り始めから上手くフロントが入らない症状があったので、それを直そうとあれこれやっていたんですけど、ちょっと根本的な解決にはならなかったので。去年の夏に乗った時とまたフィーリングが違うので、困っているんですよ。
 スピードとかそういうことに対しては、違和感なかったですね。久しぶりに乗ったとか、そういう感じも特になかったです。でも、タイム的にはキツかったですね。それぐらい曲がらなかったので、こういう結果でもおかしくないですけど。でも、今回は良くも悪くも、色々データが取れたので良かったと思いますね。

No.18 平中克幸(KCMG)

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 このクルマ自体初めてで、初日の午前中はリハビリというにふさわしい感じの走りでしたし、Gとか直線の速さとか、結構大変でした。去年1年フォーミュラに乗っていなかったですし、乗っていたクルマが速度域的に低かったので…。だから、すごく速く感じましたね。ただ、午後になってからは少し慣れてきて、セッティングとかもちょっと触り始めました。タイムも、自分の中で、どれぐらい上がって行くかというのが見えたので、すごく貴重な1日になりました。
 (首や腕に来るというのは)ちょっとありましたね。本当に今のフォーミュラ・ニッポンは、ポンと来てすぐ勝てるかっていったらそうではないですし、すごくスポーツというにふさわしい。クルマの動きもそうだし、速度もそうだし、身体に掛かる負担というのは、本当にアスリートじゃないと運転できないかなと…。トレーニングも自分なりにはやっていたんですけど、乗らないと分からないっていうところもありますよね。やっぱり開幕に向けてしっかりやらないと、これはマズいなっていう…。身体がとか、腕がとか、首がとか…。そういうのでタイムが出ないというのは、ドライバーとして絶対にあってはいけないことだと思うので、その辺はしっかりやって開幕に臨みたいです。

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
 1年半ぶりにドライコンディションでフォーミュラ・ニッポンに乗ったわけだけど、実際すごくハードだった。特に、こんなにグリップすると。初日のタイムはレコードタイムだったと思うし、本当に速いよ。でも、実り多い1日だったと思う。セットアップをいくつか試すことができたし、クルマのことについていくつかのことを理解することができた。今の段階でも、あとコンマ3〜4秒ぐらいは上げることができると確信しているよ。だから、トップ5までのグループには行けると思う。

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 肉体的にもハードだったね。本当にステアリングが重い。僕は首が強いので、首に関しては全く問題なかったけど、特に鈴鹿だから、ステアリング操作が大変なんだと思う。ステアリングを切ったまま、アクセルを踏んでいくコーナーが多いからね。あと、僕みたいに戻ってくると、もう一度順応するのに、少し時間が掛かるんだ。だから、すぐトップに行くのは簡単じゃない。でも、長年このレースに出ている人たちと走る時には、常にもっと学ばなければいけない。とは言うものの、今回のテストを通じて自分自身も進歩できたし、ハッピーだよ。