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2010-11-30 00:00:00
第三回公式合同テスト 2日目レポート
ポカポカとした小春日和に恵まれた11月30日(火)、静岡県・富士スピードウェイでは、昨日に引き続きフォーミュラ・ニッポン第三回合同テストが行なわれた。参加したのは、昨日と同様、10チーム・13台のマシン。昨日から変更があったドライバーとしては、立川祐路に代わりDELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGINGの29号車に、国本 京佑が搭乗し、同チームで初のテストを行っている。
この2日目のテストで総合トップタイムを奪ったのは、No.1 塚越 広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。午前中の自己ベストで、No.2 伊沢 拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.16 山本尚貴(MOTUL TEAM 無限)がこれに続いている。ルーキーでは、No.31 中嶋 大祐(NAKAJIMA RACING)が7番手で最上位。これにNo.18 アレキサンドレ・インペラトーリ(KCMG)、No.8 国本 雄資(Team LeMans)と続いた。
2日目のセッションは、午前10時から11時55分と、午後2時から3時55分という計3時間50分。静岡県東部地方の朝の冷え込みは、昨日よりも厳しいものとなったが、日が出てからは逆に気温が上昇。日中は温かなコンディションとなった。最初のセッションが開始された午前10時の段階で、気温は9℃、路面温度は12℃。その後、セッション終了まで30分という時間帯には、気温が11℃、路面温度も17℃まで上がっている。
ピット出口がオープンされると、ほとんどのマシンがユーズドタイヤでコースイン。開始からわずか10分の段階で、今季のチャンピオンNo.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)が、昨日コースアウトした際に装着していたユーズドタイヤで、1分24秒428というタイムをマーク。昨日、トップタイムをマークしている塚越、伊沢、山本らも、ユーズドタイヤで序盤から24秒台に入れてくる。一方、昨日総合3番手のタイムをマークしたNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)は、スタート練習やヘビータンクでのロングランなど、まさにレースシミュレーションと言っていい内容のテストを行っていた。
その後、開始から約45分のところで、セッションは赤旗によって中断される。これは、中嶋 大祐がプリウスコーナーでスピン・ストップしたため。しかし、マシンにダメージはなく、すぐに自走でピットに戻ったため、セッションも間もなく再開された。
再開後は、ニュータイヤを投入するチームも出始めたが、一気にトップタイムが引き上げられたのは、セッションが残り30分を切ってから。まず山本がソフトタイヤで1分23秒736というコースレコードタイムをマークすると、残り時間が約10分となったところでは、伊沢がニュースペックのミディアムタイヤで、これを上回る1分23秒668を叩き出し、午前中セッションのトップを奪った。
この2人に続いたのは、オリベイラ。さらに、ニュースペックのミディアムタイヤで中嶋大祐が5番手、今季のソフトタイヤでインペラトーリとルーキー勢が続いている。昨日、トップタイムを出していた塚越は、このセッションの後半に、ギヤトラブルが発生。このセッションではニュータイヤでのアタックを行なうことができなかった。
約2時間のインターバルを経て、2回目のセッションが開始されたのは、午後2時から。この時点で、気温は14℃、路面温度は17℃というコンディション。ここから、気温、路面温度ともに徐々に下がっていき、最後は気温が10℃、路面温度が11℃となった。
コースがオープンされると、ここでも各車ユーズドタイヤで走行を開始。チームごとのテストメニューをこなしていく。そんな中、開始から約30分のところで DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの2台が揃って好タイムをマーク。今回持ち込まれた新しいスペックのミディアムタイヤで塚越が1分24秒116を叩き出し、伊沢も1分24秒 186でこれに続いた。
その後、セッション開始から約1時間のところで、昨日アタック中にスピンを喫してしまったオリベイラが1分24秒 179までタイムアップ。今日は足回りや空力など、シーズン中にはなかなかできないテストを次々に行っていたということだが、徐々にタイムも出し始めた。そして、セッションの残り時間が30分を切ったあたりから、各ドライバーともにニュータイヤでのタイムアタックに入る。ここで、まず1分23秒578と真っ先に23秒台に飛び込んできたのは、塚越。それに続いて、オリベイラも1分23秒台に入れてくる。
一方の塚越は、さらにもう1セット、ソフトのニュータイヤを投入。最後は1分23秒326までタイムを伸ばし、オリベイラを突き放した。午前中トップタイムを出している伊沢は、セッション後半にエンジントラブルが発生してしまい、最後はアタックできず。しかし、総合では塚越に続く2番手。さらに、総合3番手に山本が入っている。