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2010-11-30 00:00:00

第三回公式合同テスト 2日目 ルーキードライバーのコメント

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No.7 蒲生 尚弥(Team LeMans)
 FN09は、パワーが凄いのと、パドルシフトが初めてだったので、何か楽しいなって。それが第一印象でした。パドルは何とかなるだろうと思って来たんですけど、別に問題なかったですね。あと、高速コーナーでのダウンフォースがすごくて、今まで体験したことがないようなGとスピードだったので、それを徐々に詰めていくのが、昨日の課題でした。今日も2時間あって、段々それが詰められたので、良かったです。ステアリングは、そんなに重い仕様にはなっていないので、体力的には全然問題なかったですね。

 ニュータイヤは、F3のタイヤよりもすぐ温まりますし、ピークは1周目ですぐ来るので、そんなに違和感はなかったんですけど、その1周に全部合わせて行くのが難しくて、全然まだまとめられなかったです。午前中、赤旗の時にアタックしていたんですけど、あれがなければもっとタイムは出ていたと思いますね。ただ、昨日よりタイヤのグリップの仕方とかが分かったのは良かったです。こういう速いクルマに乗ったら、F3でも高速コーナーとかの感覚が増すというか、今までよりももっと走りやすくなると思うので、そういうのが生きて、来年はもっと速く走れるんじゃないかと思いますね。

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No.10 小林 崇志(HFDP RACING)
 難しいです。全体的にF3と違って、クルマ自体も重いですし、速度も速いので、F3のようには、まだ僕の思い通りにコントロールできないですね。操作、操作が全部大ざっぱになってしまいますし、細かくやろうとしてもまだその精度が低くて、ミスも大きいですし、そういうところがまだ難しいというか、掴めていないところですね。

 今回は、塚越さんのセットで走りましたが、まだセットアップがどうこうというところまで乗りこなせていないので、正直分からないです。それに、最初に走り出した時と今とでは、僕自身の乗り方も全然違うので。まだ、どういう乗り方がいいのかも掴めていないところなので、まだセットの判断ができないところなんですよね。今日もセットを色々変えてはいるんですけど、そこでまた乗り方も変えたりすると、セットも当然変わって来るので。そこで、こういう乗り方をするっていういい所が、僕の中にまだないので、タイムを上げるということもちょっとできなかったんですけど。

 ニュータイヤは、思ったよりも温まりが早いなという印象があって、その代わり(初期グリップの)ライフもすごく短いんですけど、やっぱりもっとタイヤを溶かして、グリップを上手く引き出せるようにならないといけないなっていう感覚はありました。タイムを出すにも2周かかっちゃいますね。アタック自体は、まとめられる時もあるんですけど、次元の低いところでまとめているだけなので、問題ないというレベルではないです。もっともっと高いレベルで、細かいところまでまとめてアタックできないといけないと思っています。身体は、首がやっぱりしんどかったですね、100Rは。それ以外は、そうでもなかったですけど、次に乗るチャンスがあるなら、それまでに首はしっかり鍛えておかなきゃと思っています。

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No.31 中嶋 大祐(NAKAJIMA RACING)
 僕、2年前にローラに乗ったことがあるんですけど、それと比較すると、FN09はすごくダウンフォースが違うっていうのがひとつ。あと、パワステがついたことが大きいと思うんですけど、僕は今までレーシングカーでパワステがついたクルマに乗ったことがなくて、それがすごく違和感がありました。F3もローラもそうだったんですけど、首とか身体への Gの掛かり方と、ステアリングの重さっていうのは、基本的に比例していたんですよね。でも、FN09は全くそうではなくて、ステアリングの重さはずっと変わらない。実際に、ステアリングの負担は全然大したことなくて、F3の方が重いぐらいなんです。でも、その軽いステアリングを切った時に、身体に掛かってくるGがビックリするぐらい強いので、それがすごく不思議な感覚でした。今まで味わったことがないような。

 あとは、ストレートでのダウンフォースももちろん高いので、ブレーキの時の減速Gもすごく大きくて、それには驚きました。首も楽勝とはもちろん言えないです、キツかったです(笑)。問題は首だけなんですけどね。F3とは掛かるGが全然違うんで。クルマのセットアップは、このチームの基本のセットだと思うんですけど、すごく乗りやすかったです。難しいクルマって、どこが限界か分かりづらいんですけど、これは限界が掴みやすいクルマでした。万人向けといったらおかしいですけど、特に気難しいクルマではなかったですね。もちろん難しい部分もあるんですけど、そういった中でも、ある意味マイルドなクルマというのは感じました。

 あと、このコースを走るのが久しぶりで、多少自分の中で、富士の走り方を忘れていた部分がありました。それで、昨日走り終わった段階で、「アレっ」ていう部分があったので、今日は途中で結構細かくデータをチェックしながら走りましたね。独特なコーナーが多いんですよね、ここは。

 それから、テストの機会が少ないということで、チームの方で結構テストメニューがあったので、タイヤテストも含めて、色々とテストして、勉強になりました。ニュータイヤもすごく勉強になりました。フォーミュラ・ニッポンは本当にその周にバッとタイムを出さないと、基本的には終わり。集中力が求められるというか、ちょっと失敗したらそれで終わりなので、その辺難しいですね。でも、色々出来て面白かったです。

 兄とは同じカテゴリーで走ったこともないですし、一緒にサーキットを走ったのも初めてなので、実際に走っていてコース上で見かけると変な感じがしました(笑)。今回走ったのは、実の父のチームということになりますが、父はそれほど気難しい人間でもないので、やりやすくしてもらっています。ただ、今は家庭の中と同じで、つい敬語ではなくタメ口で喋ってしまうんですけど、それも自分の方で気をつけて、仕切りを付けて敬語で接するようにしなくちゃいけないかなとも思っているんですけど(笑)。それ以上に、僕が小学生とか中学生で、フォーミュラ・ニッポンを見に来ていた時から知っているスタッフの人たちと一緒にやっているのが、ちょっと変な感じがします(笑)。