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2011-05-11 00:00:00

第2回公式合同テスト 1日目レポート

雨中の鈴鹿テスト初日、開幕戦連勝を狙う小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がトップタイム
午後の走行では期待のルーキー中嶋一貴が2番手に付ける

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5月11日、鈴鹿サーキット(三重県)で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2回公式合同テストの初日が行われた。あいにくの雨、路面もウェットだったが、昨年の開幕戦鈴鹿を制したNo,32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が総合トップタイムを記録した。このテストは明日12日まで実施され、開幕戦鈴鹿(5月14、15日)を迎えることになる。

強豪の小暮、オリベイラに続き、山本が3番手に食い込む

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No.1 J.P・デ・オリベイラ

 3月11日(金)に鈴鹿サーキットで行なわれた第1回公式合同テストは、この日に発生した東日本大震災の影響で、そのまま中止となった。この後、大きなスケジュール変更を強いられ、震災発生から、ちょうど2ヶ月となる5月11日(水)、前回と同じく鈴鹿サーキットを舞台に、2日間の第2回公式合同テストが開始された。
 この日は、日本列島に接近している台風1号の影響で、あいにく関東以西は雨模様。鈴鹿サーキットも前夜から雨が降り出した。完全なウェットコンディションの中、午前中のセッションが開始されたのは、午前9時。気温は19度、路面温度は21度というコンディションの中、ピット出口がオープンすると、半分ほどのマシンがコースへと入って行った。その後、開始から15分という時点までに、ほぼ全車がコースインした。
 この頃は、雨脚もあまり強くなく、各車順調にタイムアップ。前回のテストでトップタイムをマークしていたNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がまず2分を切ると、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)らがそれに続く。開始から20分過ぎには、ディフェンディング・チャンピオンのNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分58秒台に突入。すると、No.32 小暮がこれをさらに上回り、1分58秒560までタイムを伸ばした。

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No.37 中嶋一貴
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No.31 中嶋大祐

 しかし、開始から33分というところで、セッションは赤旗によって中断される。これは、ルーキーのNo.18 アレクサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)が2コーナーでコースアウトしたため。このマシンの回収が終わり、セッションは9時40分に再開されるが、この頃には雨が非常に激しく、多くのマシンは30分近くピットで待機することとなった。
 その後、雨が弱まってきたのを見計らって、午前10時10分頃からは、半数ほどのマシンがコースに出るが、路面コンディションが大幅に改善されることはなく、タイムを伸ばすドライバーもいなかった。
 その結果、午前中は小暮がトップ。オリベイラが2番手。以下、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)、No.40 伊沢、No.41 塚越 広大(DOCOMO DANDELION RACING)、No.37 中嶋一貴、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)と続いている。

強い雨で混乱の午後。オリベイラが貫禄のトップタイム

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No.16 山本尚貴

 午後のセッションが開始されたのは、0時30分から。インターバルの時間帯には、一時雨が激しく降っていたが、セッション開始時には若干雨脚も弱まる。そのため、コースがオープンされると、気温18度、路面温度18度というコンディションの中、ほとんどのマシンがコースへと入って行った。
 だが、この午後のセッションは4回もの赤旗が提示される波乱の展開。まずセッション開始から6分、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)がS字でコースアウトし、マシンのリヤ部分を損傷。セッションが再開されると、午後0時55分には同じくS字でNo.31 中嶋大祐がクラッシュ。午後1時12分にはNo.1 オリベイラがデグナーでコースアウト、午後1時25分にはNo.7 大嶋和也(Team LeMans)がダンロップコーナー立ち上がりでコースアウトした。
 最後の赤旗解除後は、残るマシンのほとんどがコースに出たが、タイムを伸ばしたのはNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とNo.2 平手晃平(TEAM IMPUL)、初めて鈴鹿を走るNo.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)の3人のみ。中盤に、このセッションのトップタイムをマークしたのはNo.1 オリベイラだったが、そのタイムも1分59秒680と、午前中の自己ベストタイムに1秒近く及ばなかった。
 その結果、テスト初日の総合トップタイムをマークしたのは、No.32 小暮。以下、No.1 オリベイラ、No.16 山本という結果となっている。

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No.7 大嶋和也
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No.62 嵯峨宏紀

 テストは明日、5月12日(木)も引き続き行われる予定で、セッションは午前10時半〜11時半、午後2時〜3時の計2時間。初日と同様、ウェットコンディションが予想されているが、明日は誰がトップタイムを刻むのか? 週末は晴天の予報ながら、雨中最速ドライバーも気になるところだ。

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第2回公式合同テスト 1日目

トップ3ドライバーのコメント

総合1位:小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
photo 今日はトータルで16周しかしていません。午前8周、午後8周。予想通りですけど、ほとんど何もできなくて。でも、雨のセットの変更の確認は一応出来たので、それは良かったのかなと。ベストタイムを出した時は、それほど路面が濡れていなくて、普通に安心して走れました。
 本番の週末は晴れると言うので、あまり走ってもしょうがないなと。もちろんフォーミュラ・ニッポンが今年初めての人は走った方がいいと思いますけど、僕9年もやっているんで(笑)。今日はトップタイムと言っても、みんながどこまで攻めているか分からないですし、ああいう路面だと攻めた人がトップタイムになりますから。
 午後の方が条件は悪かったですけど、オリベイラは58秒台に入っていましたもんね。ただ、ウチのチームはそんなにリスクは取らなかったというか。もっとクルマのセットとかを出したい時はもっと走るんですけど、もうそこそこセットは出ていましたし、ここら辺で辞めておいた方がいいかなと(笑)。それに、僕はマックスでプッシュしたら絶対に飛ぶ(コースアウトする)タイプなんで。予選の時はリミッターを外しますけど、今日はそこそこという感じでした。

総合2位:ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
photo 今日は、雨の中で少し違うセットアップを比較したんだよね。ちょっとしたパーツを換えて、クルマのバランスがどうなるかを見ていた。雨のセットアップを考える上では、とても有効なテストだったと思うよ。でも、週末は晴れる予報だから、今回のレースにはあまり役に立たないかな。
 午前中、ベストタイムを出した時は、あまりクルマのバランスに満足行っていなかったんだよね。だから、ピットに戻ったんだけど、その時の路面コンディションが一番良かったと思う。僕は、コース上にいる間、常にその時点のトップタイムをマークすることができていたけど、ちょうど路面が最もいい時には走っていなかったんだよ。だから、もし走っていたら、もっといいタイムが出せたんじゃないかな。でも、別に今日はそれが重要なわけじゃないから。
 午後はコースアウトしてしまったけど、あれはまた違うセットを試していた時に、ダンロップコーナーの水に乗ってリヤが滑ってしまったから。セットを確認するには、アクセルを戻せないんだ。だから、ダンロップからデグナーの1つ目まで、横向きに滑って行ったんだよ。あれでぶつからなければ、僕もD1グランプリ(ドリフト競技シリーズ)に出られると思うよ(笑)。

総合3位:No.16 山本尚貴(TEAM 無限)
photo 今日は、ウェットコンディションのセットアップの確認とかブレーキの焼き入れ、あと今シーズン使うレインタイヤが新品だったので、それを作ったり(軽く走ってグリップが出やすいよう表面を一皮剥く)していました。でも、思ったよりも雨量が多くてちょっと大変なコンディションでした。
 ベストタイムを出した時は、雨量もそんなに多くなく、川もあまりなくて、普通のウェットコンディションという感じでした。それで、タイムを出した後に、またセット変更をして、コースに出ようかなと思ったら、雨が強くなってきちゃったので。そんな中でのタイムなので、(状況が良くなれば)周りももっとタイムが上がると思いますし、僕も上がり代はあると思います。
 今日もその時、その時でプッシュはしています。けれど、今週末(のレース)までの流れもありますから、ただ単なるテストではないと考えてます。今週末を占う意味でも、やっぱり最初が肝心で、どんなコンディションであってもリザルトで前にいるのは大事。だから、午前3番手、午後5番手という位置はそんなに悪くなかったと思います。チームもいい雰囲気ですし、クルマの調子もいいので、いい手応えが掴めましたし、いいスタートを切れたと思いますね。