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2011-11-30 00:00:00

富士テストに参加した7人のニューフェイス

最高峰への参戦に挑むドライバーたちに意気込みを聞く

11月28日、29日に富士スピードウェイで公式合同テストが実施された。2011年シーズンも終了しているだけに、これは来季に向けたテストとも言えるだろう。その中で、今シーズンのレギュラードライバーではない7人のニューフェイスが、抜擢されて走行をしている。彼らはどんな経緯で参加し、FN09に何を感じ、手応えは得られたのか? 彼らに直撃インタビューしてみた。


近藤監督に直訴してテスト参加
「今季の不調の原因を追求したのですが…」
安田裕信
 No.03 KONDO RACING

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 今回は、僕が近藤さんに「テストに参加したいです。ちゃんとメニューはこなすので、何とか乗せてもらえないですか?」とアピールしたら、「(今季は)低迷中だし、乗ってみて欲しい」と言われて実現しました。08年にローラ(FN06)に乗せていただいて以来、3年ぶり.FN09は初めてです。前に乗った感覚を忘れたので、単純にF3との比較になってしまいますが、エンジンパワーがすごくあるなって思ったのと、タイヤのグリップレベルに合わせてアクセルコントロールをしなければならないので、このクルマの方がレースでの技量は必要だなと思いました。実は体調もあって(マカオGPでクラッシュし、背中と首を打撲)、100Rとかでは首が痛かったのですが、ダウンフォースはその高速コーナーですごく感じました。
 28日はブレーキのバランスに問題があって、まともに走れませんでした。そこからセットアップして、最終的にそこそこのレベルで走れるようになりました。でもF3よりはクルマの不調の原因を追究するのが難しいのかなっていうのを感じました。それを何とか見つけようと思って…。でもブレーキの問題の原因は分からなくて。アンドレア(レギュラードライバーのカルダレッリ)もそれがずっと治らなかったって言っていました。その辺で、TOM'SやIMPULは安定しているんだろうなと思いました。(インタビューは28日のもの)
※やすだ ひろのぶ:2011年の全日本F3・Cクラスで4勝し、ランキング2位。SUPER GTではGT500クラスでKONDO RACINGのGT-Rをドライブしている。この7人の最高タイム1分24秒800(総合10番手)を記録した。1983年生まれ。


JAFグランプリ好結果を評価される
「FNには戻りたいし、戻るつもりでテストに参加した」
金石年弘
 No.010 HP REAL RACING

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 今回のテストは、JAFグランプリのSUPER GTで結果を残した“ご褒美”ってことでも、チャンスをいただきました。FN09には、エンジンテストで2回ぐらい乗っていますけど、それは09年のこと。2年ぶりぐらいですね。今日は、今年の(10号車が)悪かった部分が何なのかを確かめるべく走ったという感じです。そこから自分の好みに合うようにセットアップも試していました。
 走り終わってから、クルマに問題が出てきたというのもありましたし、僕自身も久しぶりということで以前走った時と感触が違う部分もありました。GTと違って、コーナリングスピードが高いので、意外と自分自身でも攻め切れない部分がありましたし。やっと最後の最後でイケたかなっていう感じでしたね。フォーミュラ・ニッポンには、戻れるなら戻りたいし、戻ることを前提に今日もテストに参加しました。
※かねいし としひろ:2001年のドイツF3チャンピオン。2002年から08年までフォーミュラ・ニッポンに参戦。今年はSUPER GT(GT500クラス)でREAL RACINGのHSV-010 GTをドライブ。10号車は中山友貴と共有で走行は28日のみ。1978年生まれ。


SUPER GTでの好結果でチャンスをもらう
「そんな簡単な話ではないけど、シリーズで乗りたい」
折目 遼
 No.18 SGC by KCMG

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 フォーミュラ・ニッポンにはずっと乗りたくてオファーしていましたが、なかなかチャンスが巡ってきませんでした。でも、今年は僕をサポートして下さっているスポンサーさんがSUPER GTのチームを立ち上げて、そこで起用していただいて、成績が出せました。それを評価していただいて、今回テストの機会をいただきました。フォーミュラ・ニッポンに乗ったのは、6年ぶり。まずFN09どうのこうのというより、フォーミュラカーの動きに慣れるところから始まった感じですね。
 まずは完全にフォーミュラカーの動きに慣れることに費やしたというか。ペダル、パドルシフト、視界とか体勢とか、すべてがハコのクルマとは違うので、それをアジャストするところから入って。そこから気づいたのは、FN09の方がローラ(FN06)より断然、空力マシンだったっていうこと。そして、一番大きかったのは、パワステがついたっていうことで、体力的にはFN06よりは少しラクかなという印象がありました。ただ、スピード域が上がってくると、首に対する負担というのは大きくて、結構きましたね。まだタイムがどうこうというレベルじゃないです。でも、乗りたいですよ、ずっと乗りたかったし。でも、そんな簡単な話ではないと思っています。(インタビューは28日のもの)
※おりめ りょう:フォーミュラ・ニッポンは2006年の1シーズンだけ参戦。今季はSUPER GTのGT300クラスのマシンで初のエースを務め1勝し、ランキング5位となった。今回のテストでは、18号車をトンプソンと共有して走った。1982年生まれ。


全日本F3に参戦したアイルランドの若手
「FNマシンは感動した。多くを学べて良い1日だった」
キャリー・トンプソン
 No.018 SGC by KCMG

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 クルマにはすごく感動したよ。速いし、すべてが素晴らしかった。でも、フルにドライブしていない(折目とのマシン共有)し、僕にとっては難しかったよね。でも、とても多くのことを学べたと思うし、いい1日だった。
 一番難しかったのは、高速コーナーだね。ものすごくスピードが高くて、ミスしないように走るのが大変だった。だけど、クルマを信じて走って行くことができたと思う。もう少し経験を積めば、もっと速く走れるようになると思うよ。特にこのクルマはダウンフォースとパワーが大きいから、それに伴うスピードに慣れるのは簡単じゃないけど、とても楽しめたよ。ニュータイヤではミスしてしまったけど、それでもいろんなことが分かったし、このチャンスをくれたチームやスポンサー、トヨタに、ありがとうっていう気持ちだね。(インタビューは28日のもの)
※Gary Thompson:アイルランド出身の若手。今年から全日本F3・Nクラスに参戦して1勝、ランキング5位。今回がFNマシンの初ドライブ。18号車は折目と共有。1992年生まれ。


富士に来て走行が決まった
「フィーリング的にはまだイケる。楽しかった」
山内英輝
 No.007 Team LeMans

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 今回のチャンスは、スポンサーとTeam LeMansの社長のおかげです。富士に来て(最終的な)話をして、「(余裕の)時間ができた時に」ということになりました。計測8周だけでも走るチャンスをいただけて良かったです。クルマに関しては、結構パワーがすごくて、それを上手くコントロールしながら走らないとタイムが出ないと思いました。F3みたいに飛び込んで旋回性を上げて、アクセルを踏める時に踏んでというのでは通用しなかったので、それを考えながら走らないとダメだなと思いました。
 コカ・コーラ コーナーや100Rではダウンフォースを感じましたね。それと比べると低速コーナーでは、全然比率が合わないなと思いました。フィーリング的には、まだイケるなっていうのが自分の中にはあるんですけど、走っていてとても楽しかったです。(インタビューは29日のもの)
※やまうち ひでき:今季は全日本F3・Cクラスの2年目で3勝し、ランキング3位。SUPER GT(GT300)でもフェラーリF430で最高位3位の原動力となる。1988年生まれ。


来年のオーディションのつもりで参加
「まだ限界まで行き切れていない。悔しいですね」
中山友貴
 No.10 HP REAL RACING

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 今回は、HondaさんとHP REAL RACINGの金石勝智監督から連絡をいただいて、乗るチャンスをいただくことができました。FN09は2年前のテストで、雨の中で乗ったことがあるんですけど、ドライだと全く高速コーナーでの動きが違いますね。ダウンフォースがかかるとグリップが上がりますし、その辺の勘を取り戻すのにかなり時間が掛かりました。
 最後のアタックでは、少しニュータイヤのオイシイところを使えるようになったかなっていうところもあったんですけど、まだまだタイムの上げ代はあったので、悔しいですね。大きなミスはありませんでしたが、まだ限界まで行き切れていなかったかなと思います。
 SUPER GTより全然コーナリングスピードが速いですし、ドライビングも違いますし、ひとつひとつのことに慣れる必要はかなりあると感じましたし、もう少し時間が欲しいなっていうのが正直な感想です。僕は、来年に向けてという気持ちで参加させていただきました。もちろんこのシリーズで乗りたいですし、そのつもりでずっとやってきていますが、まだ来年のことは分からないですね。(インタビューは29日のもの)
※なかやま ゆうき:2009年よりNAKAJIMA RACINGのHSV-010 GTでSUPER GT(GT500クラス)に参戦。今季は第4戦の3位入賞に貢献。10号車は金石年弘と共有で走行は29日のみ。1987年生まれ。


DTMで活躍するオランダの若手
「F3ともDTMとも違って、FN09はもっと戦闘的に行かなければ」
レンガー・ファン・デル・ザンデ
 No.016 TEAM 無限

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 日本のレースはとてもレベルが高いと思っていたし、いつか日本で走る機会があればいいなって思っていたんだ。どれぐらいプロフェッショナルなのか、確かめたいと思っていた。それで、僕がF3をやっていた時に知り合った無限ヨーロッパの人が、今回僕を推薦してくれて、テストのチャンスを得たんだ。僕にとって、フォーミュラ・ニッポンのクルマはすごく速かったし、パワーもあったから、これまで僕が乗ってきたものと比べたら、違うドライビングが要求されるなと思った。F3のスタイルともDTMのスタイルとも違っているから、もっと戦闘的に行かなければならなかった。だから、あと1日欲しかったね。
 富士はとてもストレートスピードが高くて、一方セクター3はテクニカルで、とてもいいコースだ。だけど、ヘアピンは難しかった。高速コーナーが2つ続いた後だし、少し下りだからブレーキがロックしやすかった。そんな中で、セットアップメニューも少し試して、チームの役には立てたんじゃないかなって思う。来年のことは全く分からないけど、これからチームと話し合いたいと思っているよ。(インタビューは29日のもの)
※Renger van der Zande:ユーロF3やイギリスF3、GP3を経て、今年はDTMにメルセデスで参戦した。1986年生まれのオランダ人。