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2012-03-06 00:00:00

第1回公式合同テスト/鈴鹿 2日目レポート

開幕戦ポールへ!塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が連日の最速
午前は山本尚貴がトップタイム。伊沢、デ・オリベイラ、松田も好走

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No.41 塚越広大

日曜日から降り続いた雨がようやく上がり、春らしい晴天に恵まれた3月6日(火)の鈴鹿サーキット。全日本選手権フォーミュラ・ニッポンは、昨日に引き続き、今季初となる第1回公式合同テスト(最終日)を行った。昨日に続きトップタイムを記録したのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。午前では昨年の開幕戦鈴鹿のポールシッターNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)がトップだった。

2012-03-06午前 □天候:曇 コース:ウェット/ドライ 開始時 気温:17度/路面温度:22度
2012-03-06午後 □天候:晴 コース:ドライ 開始時 気温:18度/路面温度:25度

午前はウェットからドライへの難しい状況

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No.16 山本尚貴

 早朝にようやく雨が上がった鈴鹿には、午前8時過ぎから陽射しが降り注ぐ。午前中のセッション開始時刻となる午前10時の時点で、気温が17度、路面温度が22度まで上昇。上着なしでも過ごせるコンディションとなった。しかし、2日間にわたって降り続いた雨の影響で、路面はウェット。そのため、午前中のセッションは、後半に入るまでレインタイヤでの走行となった。
 セッションが開始され、ピット出口がオープンすると、ほとんどのマシンがすぐにコースイン。レインタイヤで周回を重ねる。ここで、まず序盤からトップタイムをマークしたのは、No.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。No.8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)やNo.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)らも序盤から好タイムをマークした。その後、開始から15分を過ぎたあたりでは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やチームメイトのNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がトヨタ勢のタイムを上回ってきた。さらに、この頃ようやくコースインした、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)も、すぐにトップ集団に食い込み、好調ぶりを見せている。

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No.20 松田次生

 セッション開始から40分というあたりになると、路面のライン上は乾き始め、レインタイヤではタイムが伸びない状況に。そのため、多くのマシンはピットで待機し、スリックタイヤで出て行くタイミングを待った。その中で、真っ先に動いたのは塚越。塚越は、残り約1時間というところで、スリックタイヤでコースインすると、一気にタイムアップ。ここで1分43秒622まで伸ばしている。また、これを見て動いたのは、No.39 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)もスリックでコースイン。1分44秒054までタイムを伸ばした。さらに、No.3 安田裕信(KONDO RACING)が1分43秒812をマーク。その数分後には、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)が1分42秒102をたたき出して、トップに立った。これをきっかけに、他のドライバーたちもスリックタイヤでの走行を開始。セッションの残り20分には、伊沢が1分40秒746をマークして、トップに立つ。その後、他のドライバーは、なかなか伊沢のタイムを破れず。残り1分半の時点でも、伊沢がトップに立っていた。
 ところが、ニュータイヤを投入したNo.20 松田次生(TEAM IMPUL)がこれをコンマ1秒上回り、一瞬トップに浮上。それに続いて、やはりニュータイヤでのタイムアタックに入っていた山本が、全区間ベストタイムを更新して、唯一39秒台に突入。1分39秒668で、2日目午前のセッションをトップで終えた。2番手には松田、3番手には伊沢。以下、塚越、小暮、国本と続いた。
 なお、昨日走行したNo.15 佐藤琢磨(TEAM 無限)は、スケジュールの都合でこの日は走行しなかった。

ようやくのドライで全車が積極的に走行

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No.40 伊沢拓也

 2時間のインターバルを経て、午後のセッションが始まったのは2時。この時点では、すっかり路面も乾き、気温が18度、路面温度は25度まで上昇する。ピット出口がオープンされると、半分以上のクルマが間もなくコースイン。各ドライバーともに、開幕に向けてのテストメニューをこなしていった。ここで序盤から好タイムをマークしたのは、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)や小暮、塚越、一貴、そして大嶋ら。だが、なかなか1分40秒を切ってくるドライバーは現れなかった。これをまず破ってきたのは、伊沢。伊沢はセッション開始から37分というところで、午前中の山本に迫る39秒734をマークしてくる。また午前中トップの山本も、間もなく1分39秒929までタイムアップしてきた。

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No.19 J.P・デ・オリベイラ

 その後、開始から49分というところで、セッションは一時赤旗によって中断される。これは、ロッテラーがデグナーカーブ2つ目でスピンし、コース上にストップしたため。このマシンの回収が終わり、午後2時55分にはセッションが再開された。再開されると、多くのマシンがコースイン。中には、ロングランなどのメニューをこなすドライバーもいたが、セッションが終盤に差し掛かると、どのドライバーも、いよいよニュータイヤでの予選シミュレーションを行った。ほとんどのドライバーはセッション終了まで20分というあたりから、ニュータイヤを2セット投入。フルアタックを行っている。ここで、タイムを伸ばしたのは、塚越。塚越は、午前中に山本が記録したトップタイムをわずかに100分の3秒ほど上回り、総合トップに立つ。同様に、ロッテラーやオリベイラ、一貴も、39秒台に突入。しかし、最終的に、塚越のタイムを上回ったドライバーはいなかった。また、赤旗前に伊沢がマークしたベストを上回ったものも塚越以外にはおらず、午後はDOCOMO TEAM DANDELIONが1-2でテストを終了した。総合では塚越がトップ、2番手に山本、3番手に伊沢とホンダエンジンユーザーが今日もトップ3を独占。以下、オリベイラ、ロッテラー、一貴と続いている。
 フォーミュラ・ニッポン公式合同テスト第2回は、3月20日(火)〜21日(水)、富士スピードウェイ(静岡県)で行われる。開幕前、最後のテストということで、次回も白熱した走りが見られることだろう。


総合トップタイム:
No.41 塚越広大
(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

photo 昨日やってレインの中で良かったことが「ドライの中ではどうなの?」っていうことで始まったんですけど、それが実際ドライの中でも良かったですし、そこからさらにどう煮詰めて行こうかっていうのを、いろいろやって行きました。いっぱい試して、ここから開幕までに「またいい発見があればいいな〜」とは思います。
 今回はロングランでのクルマの確認もできましたし、本当に今回はいいテストになったと思います。一発も重要ですけど、どちらかというとレースセットを含めて確認しなければならなかったので。タイムに関しては、今日は路面がすごく良かったので、ユーズドでもそこそこタイムが出ましたけど、午後は気温が高くなってしまったので思ったほどは伸びませんでしたね。でも、タイムよりテストの内容としては良かったと思います。
 ただ、去年のことを考えると、他に対してこのタイム差だと逆転されてしまうと思うので、もっともっとがんばらないといけないと思いましたね。今日は、他がどんなエンジンの仕様で、ガソリンの量がどれぐらいでっていうことも分からないですからね。ここで1秒ぐらい離していれば別ですけど、この僅差ですし、去年もそういう感じでやられているので…。今の感じだと、クルマは80%ぐらい仕上がっていますが、僕は60%ぐらい。まだまだ開幕に向けてやらなければいけないことはあると思っています。

総合2番手:
No.16 山本尚貴
(TEAM 無限)

 今回は、すごくいい2日間でした。(佐藤)琢磨選手からアドバイスをもらった部分をペースにやったこともありましたし、今までチームとやってきたことでトライしたかったこともトライしたんですけど、いい方向性が見えてきました。今日もそうですけど、一昨日のイベントでも、一発があるクルマだということは分かりましたし、決勝を見据えたロングランのテストもできたので、レースに向けてもすごくいいデータが見つかりました。何か、決勝用も予選用もいいものが見つかってきたので、すごく内容の濃いテストになりましたね。
 午後の終盤のタイムアタックでは、セクター3でシフトが入らなくて…。最終的には入ったんですけど、そこでシフトロックしてスピンしてしまったので、タイムを伸ばせませんでした。そこまでは悪くなかったんですけど、システム的にちょっとトラブルがあったみたいなので。でも、これが予選とか決勝で出るのではなく、今出て改善されていれば問題ないと思います。トップタイムで終われれば、良かったですけどね。ただ、まだ伸び代があるセットは残してあるので、すごくいいテストでした。去年の経験を生かして、今年は全部のレースで勝ちたいですね。

総合3番手:
No.40 伊沢拓也
(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 去年年末の富士テストで良かったものがあって、今回いろいろ作ってきたアイテムもあったので、それをすべて確認したという感じです。相当メニューとしてはたくさんこなせたので、すごくいいテストになったと思いますね。
 今日の午後は、気温が高くなったので、僕も最初のニュータイヤでは「思ったほどタイムが出ないな」と思ったんですけど、逆に、他がもっと出ていませんでしたね。僕は、最後のアタックの時は引っかかったので、それがなければトップのタイムには行けるかなと思ったんですけど。まぁ、それよりはいろいろクルマのことをやれたのが大きかったです。タイムよりはやった内容に意味がありましたし、それに加えてタイム的にも戦える場所にいるので、ここから先にどんどん進めて行きたいですね。でも、これで安心していたら、他にやられてしまうので、もっともっとやって行きたいですね。