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2013-03-05 00:00:00

第1回公式合同テスト/鈴鹿 2日目レポート

絶好調!小暮卓史(NAKAJIMA RACING)の独壇場
スーパールーキー平川がその小暮に0.162秒差!! なんと総合2番手の衝撃

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No.32 小暮卓史

3月4日(火)、早春の鈴鹿サーキットは、午前中こそ曇りがちの天気となったが、午後からは太陽が顔を出す絶好のコンディション。そんな中、今季最初の全日本選手権スーパーフォーミュラ公式合同テスト2日目が行われた。前日に続き、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が好調で、昨日のタイムを更新して2日間総合でトップとなった。また、今年からスーパーフォーミュラに参戦するNo.7 平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が総合2番手タイムを叩き出し、ファンや取材記者はもとよりチーム関係者をも驚かせた。

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No.7 平川亮

ただ一人の36秒台で伊沢が午前のトップタイム
 2日目の第1セッションは、午前10時から正午までに2時間。終日青空だった昨日と違い、今日の午前中は空がうっすらと雲に覆われた。スタート時の気温は9度、路面温度は11度。このコンディションの中、ピット出口がオープンされると、ほとんどのマシンが間もなくコースに向かって行った。しかし、開始から5分という時点で、赤旗が提示される。これは、No.38 平手晃平(Project μ cerumo・INGING)がS字コーナーでコースアウト、クラッシュしたため。このマシンの回収が終わると、午前10時13分に、セッションは再開された。ここから、各チーム&ドライバーは、本格的なテストに突入。各自持ってきていたテストメニューに取り掛かる。
 そして、セッション開始から1時間20分あまり。ここでニュータイヤを投入して、昨日小暮がマークした総合タイムを上回ってきたのがNo.40 伊沢拓也(DANDELION RACING)。伊沢は、1分36秒771を叩き出し、昨日から続く好調ぶりをアピールした。その後、セッションの残り時間が8分となったあたりからは、多くのドライバーたちがニュータイヤを投入。いよいよタイムアタックに入る。ところが、何人ものドライバーたちがアタックラップに入ったところで、No.10 塚越広大(HP REAL RACING)のマシンにエンジントラブルが発生。塚越はダンロップコーナーで異変を感じ、その後スロー走行でピットまで戻ろうとしていたが、130Rでマシンから白煙が上がってストップしてしまった。残り時間もわずかだったため、セッションは赤旗によってそのまま終了。
 結局、このセッション最後にタイムを更新したドライバーはおらず、ただ一人1分36秒台を叩き出した伊沢が、トップとなった。
 なお、昨日走行したNo.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とNo.8 ロイック・デュバルは欠席し、同じ車両の登録ゼッケン違いでNo.02をジェームス・ロシターが、No.08をアンドレア・カルダレッリがドライブした。

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No.16 山本尚貴
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No.40 伊沢拓也

スーパールーキー平川の驚速に誰もが驚嘆
 そこから2時間のインターバルを経て、午後のセッションが開始されたのは、午後2時から。この頃になると、鈴鹿の空には太陽が顔を出し、気温が13度、路面温度は23度まで上昇。そのコンディションの中、各チーム&ドライバーは、いよいよテストの仕上げにかかる。午前中のエンジントラブルを修復した塚越も、開始約30分というところからはコースイン。その後のテストメニューをこなしていった。
 そんな中、セッション序盤から好タイムをマークしていたのはNo.16 山本尚貴(TEAM無限)。そして小暮も引き続き好タイムを連発。また、塚越やNo.39 国本雄資(Project μ cerumo・INGING)もタイムを上げてきていた。
 ところが、セッション開始から約1時間10分が過ぎたところで、その国本が大クラッシュ。130Rで左側の縁石に乗ってしまった国本はバランスを崩し、それを修正しようとしたものの、イン側のスポンジバリア&タイヤバリアに激突。クルマは横転し大破してしまう。幸い本人は意識があり、その後、検査のために救急病院へと向かったが、まったく問題なしという結果だった。しかし、このクラッシュでセッションは赤旗中断。マシンの回収には若干時間を要し、午後3時33分に再開されている。
 この再開から間もなく、一気にタイムを伸ばし、トップに立ったのがルーキーの平川だ。平川は、ニュータイヤを装着してコースに出ると、昨日小暮がマークしたトップタイムとほぼ同じとなる1分36秒819を叩き出し、周囲のチームを驚かせる。その後、残り時間が20分となったあたりで、多くのドライバーがニュータイヤを投入。ここでNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分36秒991までタイムを伸ばす。また小暮も昨日の自己ベストを更新。1分36秒721を叩き出す。
 さらに、多くのドライバーはセッションの残り時間が7分を切ったあたりで、もう1セット、ニュータイヤを投入。ここで真っ先にアタックに入った小暮は、さらにタイムアップして、1分36秒574をマークした。また同様に、ここで自己ベストを更新したのが平川。平川は、小暮に0.162秒ほど及ばなかったが、それでも1分36秒736と、まだ公式戦も走っていない新人としては驚異的なタイムで総合2番手に躍り出た。
 ちょうどその頃、デグナーの2つ目では山本がコースアウトしてクラッシュ。その後ろにいたドライバーたちは、途中でアタックを断念した。午前中トップタイムだった伊沢も、そのひとり。しかし、伊沢は午前のタイムでこの日の総合トップ3に入ってきた。
 開幕と同じ鈴鹿での今年初テストは、こうして閉幕。次回は、3月20日(水)〜21日(木)に富士スピードウェイで第2回公式合同テストが行われる。
 ここでも小暮、伊沢らがトップを争うのか。ルーキーの平川が再びケタ外れの速さを見せるのか。あるいはNo.1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)やデ・オリベイラをはじめとする、実力派トヨタエンジンユーザーたちが上位に来るのか。非常に気になる展開となってきた。この2回目のテストを終えると、その次はいよいよ開幕戦鈴鹿(4月13、14日)だ。すでにスーパーフォーミュラ初年度のタイトル争いへ向けてのカウントダウンは始まっている。

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■トップ3ドライバーコメント

2日間総合トップタイム
No.32 小暮卓史 (NAKAJIMA RACING)

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 今日は、昨日の延長線上で、足回りのセットアップをいろいろやったんですけど、“これだ”っていうのが見つからなくて、昨日の状態から少しアジャストしたところで終わってしまいました。でも、いいところにいるんでしょうね。なかなか、それ以上いいところが見つからない状況でも、この位置にいるので。最後のニュータイヤでは、アタックの周にシケインで1速に入ってしまったり、デグナー2つ目で山本選手と同じように飛び出しそうになったり、結構危なかったんですよ。昨日はフルのアタックだったんですけど、今日は少し不完全燃焼のアタックだったんですよね。それでもトップタイムで終われたので、クルマのパフォーマンスは高いと思います。ミスがなければ、あとコンマ2秒ほどは縮められたかもしれませんけど。
 ただ、実際のレースが始まれば、こんないいコンディションではないので、全然楽観視はできません。グリップが下がった時に、今回と同じような動きを再現できたらいいのかなと思いますね。それに、他のライバルもまだフルで走っているとは思っていません。TEAM IMPULの2台ももっと来るでしょうし、伊沢選手もちゃんとアタックできていないと思うんです。だから、結果的には僕がトップでしたけど、全然気は緩められませんね。次回は富士テストですけど、僕にとって富士はすごく苦手なサーキット。だから、トップフォーミュラ参戦11年目にして、克服するのが目標です(笑)。決勝になると自信があるんですけど、予選がちょっと…。なので、いいクルマを仕上げて、今までにない富士の走り方をして、次のステップに進みたいですね。ずっと昔から一緒にやっていて、今もシリーズに残っているライバルたちは、みんなタイトルを獲っているので、僕も獲りたい気持ちは強いです。そういう意味では、今回の鈴鹿をトップで終えたことは流れを掴むという意味でもいいと思いますし、最初のステップとして良かったと思いますね。

2日間総合2番手タイム
No.7 平川 亮 (KYGNUS SUNOCO Team LeMans)

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 今回は最初からステップ・バイ・ステップでやっていって、最後がこういう結果で終われて良かったです。クルマのセットアップに関しては、大きくは変えていないんですけど、乗り心地のレベルぐらいでちょこちょこ変えて行きました。今までよりも、ラップタイムが2秒ぐらい速いので、乗っていておもしろかったですね。速かったので。1周のアベレージも210㎞/hぐらいあるので、全然(F3とは)次元が違いました。でも、初めてだった分、去年と比べてどうこうというのはなかったので、それが良かったのかなと思います。
 午後の赤旗後、最初のアタックはS字で首が付いて行かなくて、それでちょっと失敗してしまったので、もう1周アタックしようと思ったら引っかかってしまいました。ただ、その時の方が本当はタイムが出たかなと思います。フィジカル面でも、ちょっとレベルアップして行かないと、ちょっとマズいですね(苦笑)。最後のアタックは、大きなミスなく行けているんですけど、やっぱり体力面でちょっとタイムをロスしています。でも、いい結果だったと思いますし、開幕戦に向けていいテストができたと思います。チームがいいクルマを用意してくれて、自分の力を発揮できたので、今日の結果はチームのおかげだと思いますね。次の富士に向けては、さらに首のトレーニングをして臨みたいと思います。

2日間総合3番手タイム
No.40 伊沢拓也 (DANDELION RACING)
 昨日から引き続き、今日もセットアップの確認をいろいろしました。足回りや空力、他のチームが使っているようなものも試しましたね。特に、足回りに関しては、昨日のテストをやった後にまた色々やりたいことがでてきたので、それをやっていました。総合的には非常にいい感触でテストを終えることができたと思いますよ。
 ニュータイヤでのアタックに関しては、午後は赤旗や黄旗が出てしまって、今ひとつタイミングが良くなかったんですけど、ちゃんとアタックしていれば小暮選手と同じぐらいは出ると思います。目標タイムは(1分)36秒2とか3とか、そういうところに置いていましましね。フィジカル面でも、今日は大分クルマのスピードに慣れたので、目も身体もまったく問題ありませんでした。今回のテストの結果を分析して、次の富士(テスト)ではどういうことをやるのか、これからメニューを考えて行きたいと思っています。でも、今回のテストは「やり残したことはない」という感じでしたね。本当にやりたいことをやり遂げたという実感があります。(今年から)SUPER GTでチームメイトになった小暮選手に負けないよう、今後もがんばります。

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