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2013-03-21 00:00:00

第2回公式合同テスト富士 2日目レポート

デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がこのテスト最速男となる
トップから1秒以内に14台がひしめく激戦!開幕戦が早くも楽しみに

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

 この時期にしては温かなコンディションとなった初日から一転、早春の天候に逆戻りした富士スピードウェイ。3月21日(木)には、いよいよ開幕前最後の走行となる第2回公式合同テスト最終日が行われ、各チーム&ドライバーが仕上げの作業を行った。総合トップタイムを奪ったのは、この日最速の1分22秒366を叩き出したNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)だった。

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No.8 アンドレア・カルダレッリ
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No.31 中嶋大祐

9台が22秒台に突入!富士得意のデ・オリベイラがトップに
 昨日のセッション終了後、一旦は雨が降った富士スピードウェイ。その雨に空気が洗われた後は、朝から太陽が顔を出し、セッション開始の頃はクッキリと富士山が望めた。それと同時に寒気も流れ込み、2日目は若干季節が逆戻りしたような肌寒い1日となっている。セッションは午前10時から開始。気温11度、路面温度14度だ。
 コースがオープンされると、各ドライバーは精力的に周回を重ねた。この日は昨日より2台少ない、18台のマシンが参加。昨日までテストを行っていたNo.2 ジェームス・ロシター(PETRONAS TEAM TOM'S)は、F1のシミュレーターテストドライバーとしての仕事があるため、この日に日本を離れなければならず、それに伴ってチームは中嶋一貴の代役であるNo.1 井口卓人(PETRONAS TEAM TOM’S)の走行も見送った。他の18台はそれぞれ持ってきたセットアップメニューに沿って走行を重ねていたが、この日も走り始めから好調ぶりを見せたのはNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとNo.20 松田次生のTEAM IMPULコンビ。そしてホンダエンジンユーザーでも、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やNo.10 塚越広大(HP REAL RACING)らが、昨日に引き続き好調ぶりをアピールする。これらのドライバーは、セッション序盤、ユーズドタイヤで早くも1分23秒中盤までのタイムをマーク。前夜、路面に着いたタイヤのラバーが雨に洗われたものの、コースコンディションはさらに良くなっていることを示していた。その最初のセッションは、開始から44分というところで、赤旗によって中断される。これは、昨日に引き続いてステアリングを握ったNo.03 キム・ドンウン(INJE AUTOPIA)がダンロップコーナーでスピンし、ストップしたため。このマシンが回収されると、午前10時50分には、セッションが再開された。
 その後20分ほど経ったところでは、No.8 アンドレア・カルダレッリ(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)によって、トップタイムが書き換えられる。この日、最初のニュータイヤを投入したカルダレッリは、いよいよ23秒を切り、1分22秒989をマーク。さらに、No.38 平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)も22秒台に突入してくる。さらに残り時間が約40分となったところでは、デ・オリベイラがニュータイヤで1分22秒553までタイムアップ。この頃、伊沢は、何とユーズドタイヤで22秒台に突入するなど、各車ますます速さを増していった。
 セッションが終盤に入ると、多くのドライバーがニュータイヤを装着。タイムアタックへと向かう。ここでやはりタイムを縮めてきたのはカルダレッリ。また松田、No.3 安田裕信(KONDO RACING)らもタイムを伸ばしてきた。一方、残り時間2分というところで、クラッシュを喫してしまったのは、伊沢だ。ニュータイヤでのアタック中だった伊沢は、コカ・コーラ コーナーでテールが流れ、コースアウト。マシンの右フロントサスペンションにダメージを負ってしまった。このクラッシュによって、セッションは赤旗により終了となっている。

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No.20 松田次生
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No.39 国本雄資

中嶋大祐が午後の2番手!NAKAJIMA RACINGに十分な手応え
 2時間のインターバルを経て、最後のセッションが始まったのは、午後2時。この頃になると、富士スピードウェイの上空は雲に覆われ、気温11度、路面温度19度と、さらに肌寒いコンディションとなった。
 しかし、走り始めから各車の好タイムはそのまま。ユーズドタイヤでNo.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が1分23秒1、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)や松田らが23秒フラットを出すなど、ハイペースでの走行が続く。その中でも、各ドライバー、空力や足回りなどのセットアップメニューをこなしていった。そんな中、このセッションでまず22秒台に突入してきたのは、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。さらに大祐も22秒台に入ってくる。
 ちょうどセッションが折り返した午後3時、一気にタイムを縮めてきたのはオリベイラ。ここで午後最初のニュータイヤを投入したデ・オリベイラは、1分22秒366と、ついに22秒台前半に突入してきた。またその約15分後には、大祐も22秒6と、自己ベストを上回ってくる。
 セッション最後には、各ドライバーの最後のアタックが見られるものと思われていた。ところがセッション残り時間が20分弱というところで、トラブル車輛が発生。その影響で、セッションは赤旗中断となり、この後に他のスケジュールもあるため、そのまま終了となってしまった。
 午前中、クラッシュした伊沢のマシンは、ちょうどこの頃修復作業を終えて走り始めたところだったが、結局計測できないまま、走行を終えることになった。
 その結果、2日目の総合トップタイムはデ・オリベイラ。以下、午前中のベストタイムでカルダレッリが2番手。以下、大祐、松田、安田、No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)と続いている。
 この後、3週間あまりのインターバルを経て、鈴鹿サーキットで開幕戦(4/13,14)を迎える初年度の全日本選手権スーパーフォーミュラ。一体、今年は誰がスタートダッシュを決めるのか? どんな風に勢力図が作り上げられるのか? 期待が大いに膨らむ。まずは開幕戦鈴鹿、予選での各ドライバーの迫力溢れるタイムアタックからお楽しみいただきたい。

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■トップ3ドライバーコメント

2日間総合トップタイム
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ (TEAM IMPUL)

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 今日は、朝のセッションでクルマの“硬さ”についていろいろ試したんだよね。だから、アンチロールバーのセットを変えたりしていた。その後、セッションの半ばにニュータイヤを入れた後は、レースに向けてロングランもしたんだ。午後の最初は2種類、違うレースセットアップを試した。1つは去年からの流れの物で、もう1つは新たに考えて、若干違っているものだった。それを立て続けにやって比較して、興味深い部分が見つかったよ。
 でも、今の時期だと路面のグリップが良過ぎるんだよね。気温も低いし。その点、実際のレースウィークになったらどうなのかっていう不安は若干残っている。富士でレースがあるのは夏だし、その時には気圧が下がっていて、ダウンフォースがとても少なくなるからね。いずれにしても、午後は朝に引き続いて、レースに向けてのセットアップに集中してていた。そこまでは30周ぐらいした同じタイヤで走っていたんだけど、それでも1分23秒4とか、それぐらいのタイムが出ていたよね。だから、セッションの真ん中にニュータイヤを着けることにしたんだ。そこで今日のベストタイムが出ているんだけど、最終コーナーでトラフィックに引っかかってしまって。前のクルマが急にスローダウンしたから、そこでコンマ2秒ロスしてしまったんだよね。そのままセッションが続いていれば、最後は21秒台に入ったかもしれないな。
 いずれにしても、今回のテストでは、より今年のタイヤに合うように、マシンセットアップをシフトしていった。今年のタイヤは去年までのものと全然違っているから。ニュータイヤでも、5〜6周続けてタイムアタックできるようなタイヤなんだよね。もちろん夏になったら、その状況は変わると思うけど。今の時期は、ちょうどいい内圧まで上げるのにも時間が掛かるし。ただ、このタイヤはピークグリップを得ようと思ったら、その点ですごくセンシティブだと思う。そのピークを見つけて、ベストなパフォーマンスを引き出すのは難しい。そこはまだ見つかっていないと思うし、もう少し探って行かないとたけないよね。でも、開幕戦に向けて十分な準備はできたし、有効なデータも得られた。鈴鹿のテストの結果はあまり良くなかったけど、今回のデータからも開幕戦に活かせることはあると思っているよ。

2日間総合2番手タイム
No.8 アンドレア・カルダレッリ (KYGNUS SUNOCO Team LeMans)

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 今日は、レースに向けてのセットアップをいろいろやっていたんだけど、1回目のセッションでまずはニュータイヤを1セット使った。その時も、クルマの状態はすごく良かったし、データ上では1分22秒3まで行けていたんだ。でも、アタック2周目にはトラフィックにつかまってしまったから、ちょっと残念だったね。トップで終われてもおかしくなかったから。でも、僕らのペースがすごくいいっていうことは分かったよ。
 午後は、ロングランのテストをやった。そこでタイヤがどうなっていくかを見ていたんだ。でも、ロングランのペースはすごく速かったと思う。それを終えて、少しクルマをアジャストしてから、また軽い状態でのクルマをユーズドタイヤで確認して、そこでも23秒3が出ていたから、クルマはすごく良かったんだろうね。そこから、最後はニュータイヤをもう一度履く予定だったんだ。でも、セッションが終了してしまったので、最後のニュータイヤは履かず仕舞いだったんだよね。その影響もあって、今日トップタイムで終えられなかったのは残念だったけど、今回のテストを通じて、ものすごくクルマを進化させることができたし、鈴鹿の時と比べたらものすごく自信が持てた。タイムだけでなく、クルマのフィーリングやチームの雰囲気、状態、すべてに自信が持てたよ。

2日間総合3番手タイム
No.31 中嶋大祐 (NAKAJIMA RACING)

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 富士は鈴鹿とダウンフォースの量がだいぶ違うので、2台でメニューを分けて、いろいろとトライしていました。僕の方は、富士仕様で、かなりダウンフォースを少なくした仕様で走り始めて、それに合わせた足回りのセットアップなんかをやっていたんですけど、最初は結構スピンしてしまいそうな感じで苦戦していました。昨日の最後も、ニュータイヤでスピンしましたし、そういう感じであまり良くなかったんですよね。でも、小暮さんと協力して、セットアップを試して行く中で、段々いいバランスになって来て。
 今日は、午後ニュータイヤを2セット使う予定だったんですけど、1セット目の段階ではまだ100%ではなかったですね。それがJP(No.19 デ・オリベイラ)とのコンマ3秒ぐらいの差になっちゃったのかなと思うんですけど、それもその後に調整したことで、また良くなりました。それで、「よし、次のニュータイヤはもう少しいいかな」っていうところで終わってしまいました。
 そういう意味では、ちょっと不完全燃焼ではあるんですけど。ただ、今まではスタートが悪いと、結構とっちらかって、セットもあっちに行ったりこっちに行ったりしていたんです。でも、この2日間で良かったのは、やっぱり2台で協力してやっている分、間違った方向には行きづらいっていうことでした。お互いがやっていることも把握しながらやっていく中で、いい方向に進んで行ったと思います。結果的に、小暮さんは最後、ニュータイヤを使えなかったと思うので、それでタイムは違うと思いますけど、アタックしていれば、小暮さんも僕と同じかそれ以上は来たと思いますし、2台でいい方向に来たのが収穫でした。今年のニュータイヤの時のバランスという部分では、僕も他のドライバーと同様ですね。ユーズドで1分22秒8、ニューで22秒6なので、まだ全然出し切れていないと思います。それを直せたんじゃないかっていうセットがあったので、最後試したかったんですけどね。
 開幕戦になったら、もう少し暖かくなってタイヤの状況も違ってくると思うんですけど、こういう風に2台でやっていけば、ダメな時も1時間の間に修正できるんじゃないかなという部分で手応えがありました。開幕戦は鈴鹿なので、やっぱり予選で前に行きたいなっていうのはあるんですけど。今、ロングでも速くて期待もできるんですけど、気分的には予選から前に行きたいですし、ポイントを取りたいです。過去2年、兄(No.1 中嶋一貴)にやられていたので、開幕戦ではまず1号車の前に行けるようにがんばります(笑)。

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