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2016-04-01 00:00:00

雨上がりのアタック合戦はNo.37 中嶋一貴がトップに

第2回公式合同テスト 2日目 岡山国際サーキット

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 生憎の雨模様となった岡山国際サーキット。4月1日(金)には、全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズの第2回公式合同テスト2日目が行われた。前日と同様、午前2時間半、午後2時間半と計5時間のセッションが設定されていたが、午前・午後ともにウェットコンディション。しかし、午後の方が路面の水の量は少なく、タイムも上がってくる。最後の1時間はスリックタイヤでの走行となり、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が総合トップタイムを奪った。

 昨夜からパラパラと降り始めた雨が朝まで残り、ウェットコンディションとなった岡山国際サーキット。それほど降雨量は多くなかったが、じっとりと濡れた路面状況の中、午前9時30分にセッションは始まった。この時の気温は16℃、路面温度も16℃。レインタイヤの作動範囲とは少しレンジが合っていなかったのか、このセッションは9回もの赤旗が提示される荒れ模様となった。
 ピット出口がオープンされると、数台のマシンが早速コースイン。中には、新品のスリックタイヤをスクラブするチームもあったが、その他のドライバーたちはレインタイヤで走行を開始した。そこから雨用のセットアップの確認などを行っていたが、開始から約40分というところで、No.4 ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)がマイクナイトコーナーでコースアウト。この日、最初の赤旗が提示される。これを皮切りに、午前9時57分にはアトウッドコーナーでNo.65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、午前10時15分にはヘアピンでNo.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO Team LeMans)、午前10時27分にはレッドマンコーナーでNo.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)など、次々にコースアウトが発生し、赤旗も頻発。赤旗にならないまでも、多くのドライバーが滑りやすいコンディションに悩まされた。その中で、好タイムを刻んだのは、No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)やNo.8 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)らだった。セッション終盤には再び雨脚が強まり、どのドライバーもタイムを刻むことができず。その間にも、赤旗が幾度か出され、最後の赤旗はセッション残り時間5分という状況だったため、セッションはそこで終了となった。

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 その後、インターバルにはオープンピットが行われ、ドライバーたちも熱心なファンの方たちに対して、ミニサイン会を実施。この頃には、岡山の空に春の陽射しが戻り、温かくなった。
 そして、午後2時から午後のセッションが開始。この時点で気温は19℃、路面温度は20℃まで上昇し、路面も間もなく乾くかと思われた。しかし、セッションが始まると逆に雲が広がり、意外と路面が乾いてこない。そのため、スリックタイヤのスクラブをしたドライバー以外は、最初からレインタイヤでの走行となった。
 開始から5分というところで、No.18 中山雄一(KCMG)がレッドマンコーナーでコースアウトし、赤旗が提示されたが、マシンの回収が終わり、セッションが再開されてからは、各チームともにレインでのセットアップメニューを消化。そして、セッションの残り1時間となった頃から、いよいよレインタイヤで走るのは難しいほどに路面が乾いてきたため、スリックタイヤを投入するドライバーが現れた。ここからは、走れば走るほどにタイムがどんどん上がって行く状況。まずはNo.8 小林可夢偉(SUNOCO Team LeMans)が1分15秒台に突入、続いてNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、大祐、No.34 小暮卓史(DRAGO CORSE)らが15秒台のタイムを記録する。さらに、セッションの残り時間が30分となった午後4時には、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が1分14秒台に突入。その10分後には、可夢偉が1分14秒186までタイムを伸ばした。そして、いよいよタイムアタック合戦が始まろうかという午後4時17分、セッション2度目の赤旗が提示される。これはNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がレッドマンコーナーでコースアウトしたため。このマシンの回収が終わり、セッションが再開されたのは午後4時24分だったが、同時に5分間の延長が決まり、チェッカーフラッグは午後4時35分に提示されることとなった。

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 ここではセッション再開前から、多くのドライバーがニュータイヤを装着して、ピットロードに行列。予選さながらのタイムアタック合戦が見られることとなった。ここで真っ先に1分13秒台に突入したのが、可夢偉。しかし、間もなくそれを上回ってきたのが、一貴だった。一貴はアタック1周の間に2回、オーバーテイクボタンを使って、1分13秒368を叩き出す。これに続いたのはオリベイラ。オリベイラも可夢偉のタイムを上回り、一時2番手につける。しかし、最後に一貴とオリベイラの間に割り込んできたのがロッテラー。その後は、この3人のタイムを上回るドライバーはおらず、一貴がトップ、ロッテラーが2番手。VANTELIN TEAM TOM'Sが1-2でテスト最終日を締めくくった。これに続いたのがオリベイラ、可夢偉。ホンダエンジンユーザーでは、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)の5番手がトップだった。だが、山本は2日間を通しての総合トップタイムを奪っており、実際のレースでも好走を見せてくれるはずだ。

 次回、スーパーフォーミュラの走りが見られるのは、4月23日(土)〜24日(日)、鈴鹿サーキットで行われる開幕戦。F1デビューのために2日目のテストを欠場したNo.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も加えた19人のドライバーたちが、一体どんな丁々発止の戦いを見せてくれるのか。ぜひ現場に足を運んで、堪能していただきたい。

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ドライバーコメント
2日目総合トップタイム
No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)
 午前中は雨セットをテストしました。コンディションもどんどん変わっていきましたが、ある程度、こうした方がいいのかなっていうものも見つかった気もしますし、本当の意味での雨セットということではもうちょっとやらなければいけないこともある気がしますし…という感じでした。午後も、ウェットの間に試してみたことはあったんですけど、どんどん路面が乾いてきてしまって、余り参考になりませんでしたね。スリックになってからは、昨日足りなかった部分をもう少しということで、乾きかけの所からそういう方向に向けてやっていったのが、良かったと言えば良かったのかなっていう気はするんですけど、あんまり何か手応えがあるわけでもないので、正直分からないんですけど(苦笑)。
 今日の最後のアタックは、1周に全部をつぎ込んだ感じです。前回の鈴鹿ではオーバーテイクボタンを使わなかったんですけど、“ああ、そうですか”っていう感じだったので、今回は1周に全部つぎ込みましたよ(笑)。僕はトラフィックも全然なかったですしね。ただ、回りがどういう状況でアタックしたのか知らないので、正直よく分からないです。ただ、今まで良くなかったので、最後のテストをこういう形で終えられたのは、良かったのかなと。鈴鹿に向けても、ある程度どういう方向でっていうのは掴めていると思います。僕は、もともと岡山が得意っていう感じはないんですけど、第2戦に向けても、まぁいい準備になったかなと思いますね。

2日目総合2位
No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)
 今日はコンディションがとても難しかったけど、2日間を通して、多くのセットアップを試せたし、たくさん学んだこともあって、いいテストができたよ。最終的には好結果だったしね。ただ、昨日の方がトップタイムが速かったよね。それが路面コンディションなのか、何人かのドライバーたちがニュータイヤを多目に使ったからなのは分からない。でも、その中で、僕らはクルマをもっと進歩させようとトライしていた。
 また、このサーキットで難しいのは、タイヤのウォームアップ。ほとんどのドライバーが、タイヤを作動させるのに4〜5周していたよね。それにウェットの間は、なかなかタイヤのグリップを得られなくて、赤旗も多く出る状況だった。ようやくタイヤが温まったなと思ったら、赤旗が出るっていう感じだったから、ある程度のところで、僕らはテストメニューを諦めるしかなかったよ(笑)。午後は、路面がどんどん乾いていく方向だったから、その中でドライブしても余り意味がない感じだった。だから、前半は路面が乾くのを待っていた感じだね。スリックに換えて走り出してからも、2コーナーとかはまだ濡れていて、完璧な状況ではなかったよ。そういう状況を考えれば、ラップタイムは悪くなかったと思う。
 僕のクルマのグリップも、昨日より若干良くなっていたと思うね。最後のニュータイヤの時は、僕は2回アタックして1周に1回ずつオーバーテイクボタンを使った。だから、2周目のセクター3でタイムが伸びなかったんだ。もし、一貴と同じように、1周の間に2回使ったら、同じタイムだったと思うよ。いずれにしても、ここまで2回のテストで、鈴鹿はすごく良かったし、開幕戦には期待している。もちろん勝ちたいと思っているよ。


2日目総合3位
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
 今日のウェットコンディションは、僕らにとってとても有用だったと思う。僕にとっても、ウェットでのテストが今日一番重要だったんだ。まだ進化させなければならないけど、何歩かは前進することができたと思う。トップのペースに少しは近づけたからね。ドライに関しては、昨日からとてもクルマに手応えを感じたし、ハッピーだよ。
 最後のニュータイヤでのアタックは、僕がバックストレート先のヘアピンでブレーキをロックさせてしまって、大外を回る感じになってしまったからタイムロスしている。でも、その周がアタックするのにベストな状態だったから、そこで諦めないで最後までプッシュしたらあのタイムが出たんだ。いずれにしても、ドライに関しては余り心配していない。僕らのペースはいいと思うよ。タイヤからも充分戦えるだけのグリップは引き出せていると思う。問題はウェットだね。去年から今年にかけて、タイヤに合わせてセットアップの変更をしたけど、2回のテストは有用だったし、開幕に向けても準備はできたと思っているよ。