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「SF14ラストイヤーをデータで振り返る」

2018年3月28日

(2014年開幕戦のスタートシーン)

2014年開幕戦鈴鹿サーキット。ポールポジションからスタートしたアンドレ・ロッテラーを、絶妙なクラッチミートでかわしトップで1コーナーへ入ったのは、中嶋一貴。その一貴を先頭に全19台のマシンが1コーナーから2コーナーへ・・・いつものレースなら、それぞれが担当する控えの部屋で、各々の作業を行っているスタッフや関係者は、この日ばかりはピットガレージ内のモニターの前に立ち、チーム関係者とともに、映し出される19台のマシンの挙動を微動だにせず見つめる。そしてサーキットに集った全ての人々もそのスタートシーンを息を呑んで見つめた。コース上の随所で起こる白熱したバトルやオーバーテイクショー。設計コンセプトに違わぬマシンの素早い挙動が、見るものを釘付けにした。

この年、スウィフト社製FN09に代わり、ダラーラ社製のSF14が登場。「クイック&ライト」を標榜し、コーナリングスピードは当時のF1のそれをも凌ぐと言われた。エンジンはホンダ、トヨタ、日産がレース専用に共同開発した2リッター直列4気筒ターボエンジン、NRE(日本レースエンジン)。燃料リストリクターも燃料の流量そのものを制御する日本独自の発想と技術力によって開発された。
その記念すべき開幕戦で、セーフティーカー導入によりピットインのタイミングを逃した一貴をかわしてトップに立ち、SF14デビューレースを飾ったのは、前年のルマン24時間レースの覇者、7番手スタートのロイック・デュバル。ゴール後マシンのフロントノーズ上に立ち、歓喜の雄叫びを上げたデュバルは、レース後の公式記者会見で「今日のような展開のレースをした後はとても気持ちがいい。ダラーラ社のマシンやトヨタのエンジンも素晴らしいので良いシーズンを迎えることが出来、とても楽しいです。スリップストリームが使いやすい車両バランスなので、仮にオーバーテイクシステムが使えなくても追い越すことは十分可能になっている」とコメント。スーパーフォーミュラを舞台として戦う世界のトップドライバーたちからも高い評価を受けることとなり、こうした評価はその後、ストフェル・バンドーンやピエール・ガスリーと言った、世界のトップドライバーたちをこのシリーズに呼び込むこととなった。

2018年の今シーズン。SF14はラストイヤーを迎える。数々の名シーンを生み出したSF14と、それを操るトップドライバー達。
ここでは、2014年開幕戦のデュバル優勝から2017年第6戦関口雄飛優勝まで(2017年第7戦は雨天中止)の全33レースを、ドライバー達が刻んできた記録で振り返る

■ SF14での優勝回数(全33戦中)
(SF14での優勝回数 2014年開幕戦~2017年第6戦まで、全33レース)

2006年にフォーミュラ・ニッポンとして継承され、スーパーフォーミュラとして現在に至る日本のトップフォーミュラで、前人未到の27勝を挙げ今季B-Max Racing teamの監督に就任した本山哲。その本山に次ぐ通算24勝を挙げ、昨年までシリーズを牽引したアンドレ・ロッテラーは、SF14でも6勝と最多の勝利数を獲得している。優勝したサーキットの内訳は鈴鹿2勝、富士、オートポリス、菅生、岡山と各1勝を挙げ、もてぎ以外の全てのサーキットで強さを示した(もてぎでは、2位は2016年の1回、3位は2014年の1回)。
トップフォーミュラで通算10勝を挙げたJ.P.デ・オリベイラはSF14ではロッテラーに次ぐ5勝。14年、15年、16年と3年連続して富士スピードウェイを制するなど(14年の富士大会は2回開催。オリベイラの優勝は第2戦富士大会の第1レース)「富士に強いオリベイラ」「富士に強いインパル」を印象づける結果となっている。
日本人ドライバーとしては中嶋一貴、石浦宏明、関口雄飛がそれぞれ4勝。関口はトップフォーミュラ・デビューイヤーの2016年に2勝、2年目となる2017年も2勝を挙げ、デビュー以来毎年チャンピオン候補の一人として活躍している。
中嶋一貴は通算9勝中4勝をSF14で挙げている。特にSF14デビューイヤーの2014年は、第3戦富士大会、最終戦第2レースで優勝を飾り、この年のドライバーズタイトルを手にしている。2011年から参戦し毎年1勝以上は挙げている一貴だが、2016年に限っては1勝も出来ず、2位表彰台を2度獲得するにとどまった。この年、タイヤ供給メーカーが横浜ゴムに変更され、開幕から2戦連続でまさかのQ2敗退。一貴がQ3進出を逃したのは2011年デビューイヤー開幕戦以来の出来事。また第3戦富士大会前に参戦したル・マン24時間では、総合優勝をほぼ手中にしながら最終ラップでストップ。それでも第3戦富士大会で2位を獲得した一貴は「今季前半は“ツイてない選手権”だったんですがココからがスタートです」と自身を振り返った。
2014年に始まるSF14シーズンの4年間で、2015年、2017年と2度のチャンピオンを獲得しているのは石浦宏明。もちろんSF14で2度のチャンピオンを獲得しているのは石浦のみだ。石浦は15年は2勝を上げチャンピオンを獲得したが、17年は1勝。わずか0.5ポイント差の僅差でのチャンピオン獲得となった。この年のセルモ・インギングチームと石浦は、どれほど形勢不利な状況でも確実にポイントを積み上げるレース運びを見せ、「レースに強いチーム」「レースに強い石浦」を印象付けたシーズンであった。

 

■ SF14でのポールポジション獲得数とポールtoウィン(全35予選中)

(SF14でのポール・ポジション獲得回数)

トップフォーミュラは、予選の結果でほぼ命運が別れると言われており、そう思われがちでもある。数字上で見てみると、SF14が導入された2014年以降で行われた予選(通常はQ3結果、2レース制の場合はそれぞれのレースのグリッドを決める予選結果)と決勝で、33戦中14回がポールtoウィン。約4割強の確立で達成されている。ちなみにポールポジションの通算最多獲得数は本山哲の20回。ポールtoウィンは10回となっており、本山はちょうど5割の実績を残している。一方、2007年と08年に連続チャンピオンを獲得している松田次生は、13回のポール獲得に対して優勝4回(通算勝利数は7回)。ポールtoウィンの割合としては約3割にすぎない。
SF14導入後、最多ポールを獲得しているのは石浦宏明の7回(通算でも7回)。チャンピオンを獲得した昨シーズンは僅かに1回だが、15年、16年と各3回ずつ獲得している。特に2016年最終戦では2レース制の予選でダブルポールを獲得。自身連続チャンピオン獲得への執念を見せる渾身のアタックであった。石浦のポールtoウィンは3回で、うち2回は岡山国際サーキット。TDP育成時代に走り込んだという岡山は、石浦にとって得意サーキットとも言えるだろう。ちなみに岡山国際サーキットはサーキットレイアウトにより「抜けないサーキット」と言われてはいるが、岡山では全8回の予選が行われており、ポールtoウィンは予想外にこの石浦の2回のみ。「抜けないサーキット」であるがゆえに、ポール獲得とともにスタートも重要な要素を占めていることは間違いないようだ。
アンドレ・ロッテラーのポールポジション獲得回数は通算11回。うちSF14では6回を記録しており、ポールtoウィンは3回でちょうど5割の成績。2014年富士、2015年菅生と鈴鹿で達成している。ロッテラーの場合、記録を眺めて特筆すべきは、自身24回と歴代2位の通算優勝回数を数えながらポール獲得回数は11回。ポールtoウィンは7回と、優勝回数の3割り程度となっており、ポール獲得回数は優勝回数に比して思いの外少ないと言える。

(SF14でのポールtoウィン回数)

SF14で5回のポールポジションを獲得している山本尚貴(通算8回)は、ディフェンディング・チャンピオンとして迎えた2014年、第5戦オートポリスと第6戦菅生で連続ポールを獲得。以降2015年に2回、2016年に1回記録するがいずれも鈴鹿サーキットで獲得した。
中嶋一貴のポールポジション獲得数は3回(通算5回)。一貴のこれまでの実績から見て少ないように思えるが、2015年を除いて毎年1回ずつポールを獲得し、うち2回のポールtoウィン(通算3回)を記録している。

SF14ラストイヤーの今年。全7大会で決勝レース7回、予選7回を予定しているが、上記項目のすべての数字が今シーズンどのよう上書きされていくのか、注目していきたい。

 

 

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