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開幕直前! ドライバーインタビュー動画公開

第2回公式合同テストでフォーミュラ・ニッポン参戦ドライバー 7人にインタビューしました。

第2回公式合同テストが行われている鈴鹿サーキットで、フォーミュラ・ニッポン参戦ドライバーにインタビューを行い、それを動画で公開します。
このページでは、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手、アンドレ・ロッテラー選手、アンドレア・カルダレッリ選手のインタビューを紹介。
小暮卓史選手、伊沢拓也選手&塚越広大選手、中嶋一貴選手のインタビュー動画は Video Library でご覧頂けます。


No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)

Q.まずこの2日間のテストのことを聞きたいのですが? 昨日から今日にかけては、あいにくの雨でしたが、どんなテストをしましたか?
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(以下、JP):ほとんどの時間は、雨の中での経験を積んだっていう感じだった。2日間、ずっとウェットコンディションだったからね。だから、できることと言えば、少し違うセットアップを試すことぐらいだった。そこから幾つか興味深い発見をすることができたから、いいテストだったと思うよ。あいにく、このテストから得た経験は、シーズン中そんなに活かせないかも知れないけどね。大抵のレースはドライコンディションの中で行なわれるから。今週も、週末は天気が良さそうだしね。まぁ、いずれにしても、いいテストができたと思うよ。

Q.昨日は、コースアウトしてクラッシュしましたが、何が起こったんですか?
JP:鈴鹿のコースは、結構トリッキーなんだよね。コース上に何箇所か川ができる場所があって、そうなると危険なんだ。そのうちの1箇所でアクアプレーニングが起きてしまって、コントロールを失ってしまったんだ。でも、セットアップを試している時は、どこがどう違っているか確認するために、できるだけ限界に近いところで走らないといけないからね。僕はどっちのセットアップがより良いかっていうことをチェックしたかったんだ。だけど残念ながら、ああいうことが起こってしまった。ま、これがレースだよ。

Q.2ヶ月ぶりのフォーミュラ・ニッポンでしたが、ドライビングは楽しめましたか?
JP:ああ。シーズンオフになったら、僕らは余りフォーミュラ・ニッポンのクルマを運転する機会がないからね。前回乗ったのは3月だけど、それまでも何ヶ月も乗っていないような状況だった。そして、今回乗るまでに2ヶ月。乗る時間がものすごく限られているから、僕らはその時間をできる限り有効に使わなければならない。しかも、今回は天気も僕らを手助けしてくれなかった。だから、今週末は大変だろうね。余りドライで走れていないから。ただ、去年1年間を通じての経験とか、最終戦のデータを持っているから、僕らは大丈夫だと思う。もちろん新しくこのシリーズに入ってきたドライバーたちにとっては、もっと難しいだろうね。

Q.明日からは、天候が良くなって、ドライコンディションで走れそうですが、レースに向けて明日はどんなテストをしたいですか?
JP:シーズンオフの間に、よりクルマを進歩させるために、エンジニアが色々と考えてくれたセットアップがあるんだ。明日は、それほど多くの時間があるわけじゃないけど、上手くスケジュールを組んで、いくつかのことを試したいし、それで本当にクルマが進歩するのかどうかを試したい。でも、僕らには去年のセットアップもあるし、そのセットアップがいいっていうことも分かっている。去年、それで僕は勝ったわけだからね。だから、今週末もドライになれば、去年のセットアップがちゃんと機能するとは思うんだ。それに加えて、少し新しいことを試したいと思っているんだよ。

Q.今年は、ディフェンディング・チャンピオンとしてシーズンを迎えますが、気分的に違いはありますか?
JP:もちろん。チャンピオンとしてシーズンを迎える時は、もう1回チャンピオンになるっていうことだけを考えることになる。もちろん1回目のチャンピオンよりは難しいよ。タイトルを獲る責任があるし、頑張っていつも前にいられるようにしなくちゃならないから。それと同時に、僕はこの場にいて、自分が愛しているレースを楽しんでいる。タイトルを獲ったことがなかった時期と同じように、できる限りプッシュし続けるよ。とにかく楽しんでレースをすることがゴール。それを続けていれば、今年もまたチャンピオンタイトルを掴むことができると思う。

Q.ファンの人たちにとって、この開幕戦は6ヶ月ぶりのフォーミュラ・ニッポンレースになります。彼らはとてもレースを楽しみにしていると思いますが、そんな彼らにメッセージを。
JP:みんなをとても待たせてしまって、ごめんなさい。レースがなかった期間がとても長かったし、この期間は誰にとっても大変だったと思う。レースを見たいと思っている人は多いだろうけど、日本はレースをするのに適切な状況ではなかったから。でも、僕らはここに戻ってきた。だから、今まで以上に多くの人たちにサーキットに来てもらいたいと思うし、楽しんでもらいたいと思う。今年はクルマのグリップが今まで以上に上がっていて、それがレースをより面白くすると思うし、将来が期待されるルーキーも多い。だから、きっと興味深いシーズンになると思うんだ。だから、サーキットに来て、レースを楽しんでもらいたいね。

Q.今回のレースはもてぎから鈴鹿に舞台が変わりました。でも、もてぎやその周辺にも多くのファンがいて、TVでレースを見ることになると思います。そうしたファンの皆さんにも、メッセージをいただけますか?
JP:他の日本にいる人たちみんなと同様、僕も日本で起きたすべてのことにビックリしたし、ショックも受けた。できる限り早く、この状況が少しでも良くなって欲しいと思っているよ。北関東や東北にも、レースを見たいと思っているファンの人たちは多いと思う。だけど、今回僕らは鈴鹿でレースをすることになったから、来られない人も多い。でも、たとえTVだとしても、できることなら僕らのレースを見て楽しんで欲しい。僕らは、東北や北関東のサーキットに戻って、みんなの前でレースができるよう、これからも努力して行くつもりだ。僕らはもてぎも、そしてその他の日本のサーキットも、全部好きなんだ。だから、状況が少しでも早く良くなって、みんなにレースを楽しんでもらいたいんだよね。



No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)

Q.まず今回のテストについて聞きたいんだけど、昨日から今日にかけては雨でした。雨の中でのクルマの状況やセットアップはどうでしたか?
アンドレ・ロッテラー(以下、AL):すごく雨が降っていたから、ブレーキの焼入れをたくさんしたよ。何セットも焼入れしなくちゃいけないブレーキがあったから。だから、昨日はそんなにプッシュしなかったし、それほど多くのテストメニューをこなしたわけじゃない。雨の量もものすごく多かったからね。その中で走るにはリスクを取らなきゃいけないから、多くのマシンがクラッシュしていただろう? そういう意味では、僕らは何も壊すことなく無事にテストを終えることができて良かったよ。その点、今日は少しセットアップを試すことができたけど、ほぼずっと同じタイヤで走っていたし、最後はタイヤの状態が余り良くなくなっていた。だから、パフォーマンスもそれほど良くなかったよ。でも、幾つか新しいことも分かったし、そういう意味ではいい勉強になったよ。

Q.で、結局、雨の中でのセットアップはどうだったの?
AL:すごく雨の量が多い時は良かったんだけど、水の量が減ってきて、ただのウェットコンディションになった時の状況は良くなくて、あまりハッピーじゃなかった。だから、何か解決方法を見つけないとね。

Q.明日からはドライコンディションになりそうだけど、ようやくドライで走れるのは楽しみ?
AL:もちろん。雨の中で走るのは、とても楽しいよ。もし、クルマが自分の望むとおりに仕上がっていたら、だけど(笑)。今回は100%そういう状況ではなかったからね。だから、ドライコンディションになるのが楽しみだ。鈴鹿サーキットでのドライコンディションは、いつも素晴らしくチャレンジングだし、フォーミュラ・ニッポンのクルマはすごく速いから、いつも楽しめるんだ。

Q.今週末、今年初めてのフォーミュラ・ニッポンレースを迎えます。あなたにとっては9年目のシーズンだけど、開幕戦ではどんなレースをしたい? 目標は?
AL:目標はいつも同じだよ。僕は、今年が9年目のシーズンだなんて、すっかり忘れていたけど(笑)、こうやってレースに戻れるのは嬉しい。あの大震災の後、僕らの活動はしばらく停止になったけど、再びレースを続けられることになって、みんなが一生懸命働いているのを見ることができるのは嬉しい。誰もが、レースを続けられることになって、喜んでいると思う。その一方で、今も苦しんでいる人が大勢いるのは分かっているよ。だけど、ファンの人たちはレースを見ることを楽しみにしてくれていると思うし、僕らは彼らのためにも自分たちの活動をつづけなくちゃいけないと思う。とにかく、この週末、僕は上手く行くことを願っているし、いいレースをしたいよね。

Q.去年から色々なタイプのクルマに乗っているけど、ドライビングスタイルはすぐクルマに合わせてスイッチできる?
AL:これまでのところ、割と上手くできているんじゃないかな。ただ、今回みたいにスケジュールがタイトだと難しいよね。僕は先週の土曜日、スパでアウディのレースがあって、日曜日と月曜日には引き続きテストもあった。それを終えて、すぐに鈴鹿に来たんだけど、一夜明けたらまたすぐクルマに乗っていたんだ。だから、ちょっと大変だったけど、週末のレースは大丈夫だと思うよ。

Q.多くのクルマの中で、フォーミュラ・ニッポンは、あなたにとって、ある種特別なクルマなの?
AL:もちろんフォーミュラ・ニッポンは、特別なクルマだよ。ダウンフォースも大きいし、エンジンパワーもあって、運転するのはすごく楽しい。でも、楽しめるのは、セットアップが決まっている時だけだけどね(笑)。すべてが自分の思い通りに動いてくれるようなウィンドウの中にクルマのセットアップが収まっていない時は、ちょっとイライラするよね(笑)。

Q.多くのファンの皆さんが、レースを見に鈴鹿に来ると思いますが、彼らにメッセージを。
AL:すべてのファンの人たちに、心からありがとうって言いたいよ。ファンのみんなのお陰で、僕らはレースを続けることができるわけだから。だから、僕はまた再びチャレンジして、みんなに素晴らしいレースを見せたいと思っているよ!



No.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)

Q.まず自己紹介をしてください。
アンドレア・カルダレッリ(以下、AC):イタリアから来ました。21歳です。今年はGP3をやっていました。以前、2007年から2009年の3年間は、TDPのプログラムに入っていましたが、トヨタがそのプログラムに終止符を打ったので、去年は自分で何とかレース活動を続けて来ました。同時に、昨年はフェラーリのF1テストも体験しています。そして、今年はテック1チームに所属して、GP3を始めたのですが、今はフォーミュラ・ニッポンに出場するため、ここにいます。

Q.今回のチャンスは、どのようにして掴みましたか?
AC:TDPにいた時にお世話になった有松さんから連絡をもらって、この機会を得ました。トヨタがTDPの活動に終止符を打った後も、僕らは連絡を取り続けていて、とてもいい関係が築けていたんです。そこから今回、トヨタやチームなど関係者の皆さんの協力があって、KONDOレーシングで乗る機会を得ることができました。

Q.このテストで初めて鈴鹿を走ったと思いますし、フォーミュラ・ニッポンのクルマも初体験だったと思いますが、コースやクルマに対する第一印象を教えてください。
AC:あいにく、今のところウェットコンディションでしか走っていませんし、こういうコンディションはヨーロッパでは余り普通じゃないんです。でも、このコースは素晴らしいと思いましたし、クルマにもまだ慣れてはいませんが、これから一生懸命取り組んでいけば、間違いなくいい仕事ができると思いました。

Q.クルマにはまだ慣れていない?
AC:まだまだですね。昨日はヘビーウェットだったうえに、赤旗も多くて、ほんの10数周しかすることができず、ペースも掴めなかったので、大変でした。今日は少し状況も良くなりましたが、セッションの時間はわずか1時間。これまで乗ってきたクルマが280馬力程度だったので、フォーミュラ・ニッポンのクルマに慣れるためには、もう少し時間が必要でしょうね。

Q.このサーキットでお気に入りのコーナーは?
AC:ダンロップコーナーですね。あとは、S字のひとつ目。その2ヶ所ですね。

Q.チャレンジングだから?
AC:そうですね。このコースはとてもテクニカルだし、レースをするのにいいコースだと思います。

Q.明日はドライコンディションになると思いますが、どんな練習をしたい?
AC:クルマとかタイヤを知るために、ドライで走れるのは嬉しい。タイヤや車の事をもっと知らなくてはいけないからね。出来る限り早く車に慣れて、戦闘力を少しでもあげられるようにしたい。

Q.開幕戦での目標は?
AC:レースをする限り目標は常に優勝だけど、このシリーズには経験豊富なドライバーが多いし、シリーズ自体も長く続いていることは知っているので、勝つのはそんなに簡単ではないと思う。もしポイントが獲れたら今回はそれで充分なんじゃないかな。

Q.最後にファンにメッセージを。
AC:みんなにレースを楽しんで欲しいと思っているし、いいレースを見せられるように僕も頑張るよ。



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