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第2回公式テスト1日目:雨中の富士でデ・オリベイラ(IMPUL)が最速

ルーキーのコッツォリーノ(LeMans)が2番手と大健闘!!

 鈴鹿で今シーズン最初のテストが行なわれてから、2週間余り。フォーミュラ・ニッポン開幕前最後の合同テストが、静岡県・富士スピードウェイに舞台を移して行なわれた。初日となった25日(木)は、強い雨が降り続く予報だったため、前夜のうちに午前中のセッション中止が決定。午後だけの走行となった。その中で、トップタイムをマークしたのは、No.19 J.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)。2番手にNo.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)、3番手に石浦宏明(Team LeMans)と続いている。

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 全国的に冬に逆戻りしたような寒さとなった今週の日本。富士スピードウェイ周辺も、水曜日からは冷たい雨が降り続いた。そのため、テスト初日となる25日(木)は午後2時から4時までの2時間のみ、走行が行なわれている。今回のテストは開幕前最後の走行となるが、シーズンに出場する14台に加え、トヨタのテスト車輌が参加。前回、都合によりテスト不参加となったディフェンディング・チャンピオンのNo.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も、今年初めてフォーミュラカーのステアリングを握った。

 一時は雨が小降りになっていた富士スピードウェイ。しかし、セッションが開始される午後2時前になると、再び雨脚が強まった。だが、気温6度、路面温度7度という非常に寒いコンディションの中、ピット出口がオープンされると、数台のマシンがコースイン。その後、開始から20分までの間に、3分の2ほどのマシンがコースに入る。この中で、走り始めから、勢いを見せたのは、石浦とコッツォリーノ。この2人は毎周のようにお互いのトップタイムを書き換える走りで、タイムを削っていった。
 しかし、開始から約30分、1分42秒501というトップタイムを出した直後の100Rでコッツォリーノがコースアウト。セッションは赤旗によって中断された。再開されたのは、午後2時42分。しかし、そのわずか10分後には、2度目の赤旗が提示。これはデュバルが300Rでコースアウトしたため。マシンが回収されると、セッションは三度再開されるが、午後3時10分過ぎには、デ・オリベイラがダンロップコーナーでスピンアウトしたため、またしても赤旗が提示された。その後も雨脚はほとんど弱まらず、ピットで待機するマシンも多かったが数台のマシンは周回を重ねた。

 その中で、唯一コッツォリーノがマークしたタイムを上回ってきたのが、デ・オリベイラ。デ・オリベイラはセッションの残り時間が1分となったところで、1分42秒297を叩き出し、TEAM IMPUL移籍後、初めてセッショントップに立った。以下、コッツォリーノ、石浦と続き、Hondaエンジン勢最上位は4番手につけたNo,2 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)となった。また、この日、PETRONAS TEAM TOM'Sの2台は、走行を見合わせている。


■1日目トップ3ドライバーのコメント
総合1位:No.19 J.P.デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
セッションの最後にトップタイムを出すっていうのは、いつも気分がいいものだよね。だけど、今日のセッションに関しては、他のトップチームがあまり走っていないから、彼らと比較することができないし、理想的だったとは言えない。明日になったら、自分たちがどの位置にいるかっていうことがハッキリすると思うけど。僕自身も、今日はコンディションがすごく悪かったので、ただドライブしてクルマのセットアップの感触を見ただけで、プッシュはしていない。リスクを背負ったら、もっとタイムは出ただろうけど。でも、雨の量が多過ぎて、クルマのセットアップの違いを見るっていうことができなかったよね。そういう意味では、余り実り多いテストだとは言えなかった。今日も、セッションの終わりには、少し足回りや車高などセットアップを試してみたよ。でも、まだ僕の好みのクルマには近づいていないし、グリップ不足も感じる。低速コーナーだけでなく高速コーナーでもオーバーステアだったし、トラクションもまだ足りないよね。

総合2位:No.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)

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今日は、結果的に2番手だったんですけど、僕がクラッシュした時点で石浦さんも走行を止めていて、攻めきれていないと思うので、まだ満足の行く結果とは言えませんね。僕は、クルマがすごく良かったので、走り始めてすぐに『これはイケるな』と思っていました。富士の雨が初めてで、色々分からないこともいっぱいあったので、徐々にプッシュしていきました。でも、100Rの進入に水溜りがあって、そこでシフトアップをしたら滑ってしまい、後ろからバリア(緩衝壁)にクラッシュしてしまいました。その反動でフロント部分も壊れてしまって。スピード域が高くて、ハイドロプレーニング(水膜に乗って滑る現象)でクルマの滑る量が多いんですよね。その辺はF3と違う。クルマの重さも違うし、パワーもあって速いので、もう少し自分も走りを磨いていかなければいけないと思いました。クルマのセットアップに関してはできあがっているので、今日はできるだけ周回を重ねたいという感じでした。この2日間でレースのシミュレーションまでできればと思っていますし、明日は切り替えてしっかり走りたいと思います。

総合3位:No.8 石浦宏明(Team LeMans)

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今日は普通に出て行って、『危なかったら止めよう』と思っていたんですけど、『このコンディションならちょっと走っても大丈夫かな』という感じでした。まだ攻めていない状態だったんですけど、僕が走っている時間帯ではトップタイムが出ましたね。チームから『トップだよ』と言われて、ビックリしたんですけど。その後、ピットに入って、ちょっとセッティングでもしようかなということで戻ったんです。その間に、ケイがトップタイムを書き換えたので、『次に自分も書き換えよう』とピットアウトする直前に(ケイがクラッシュして)赤旗が出たんですね。その後は、他のドライバーのタイムを見ても、雨の量が多そうだったので、走行しませんでした。そこまでリスクを犯す必要もないですし、前回の鈴鹿から雨でのクルマのバランスも良く、それを確認できたということだけで今日は収穫だったので。去年は雨の中で遅かったんですけど、エンジニアがデータを全部見直してくれて、全然違うセットアップなんですが、それがすごく乗りやすくて攻めやすくなったんですよね。それがドライでのセットアップにも生きていると思います。ただ、意識するのはチャンピオンチーム。今日は向こうもちゃんと走っていないので、明日はそことの位置関係を見られたらと思っています。

□ピックアップ:新規参戦チームのドライバー
No.18 平中克幸(KCMG)

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今日も前回の鈴鹿テストに引き継いで、(FN復帰への)リハビリだったんですけど(笑)、前回でかなり慣れた部分が大きかったので、おそるおそる走っているというよりは、しっかり自分のコントロールの範疇にクルマを置いて走ることができたかなと思います。まだ復帰して2回目のテストなので、他に比べて少し遅れを取っている部分もあるのかなと思いますが、自分の中ではしっかり組み立てをできているので、それほど焦る必要はないのかなと思っています。今回は、エンジニアさんが色々とメニューを用意してくれて、今日もそのメニューに沿ってやっていきました。最終的にそのメニューをこなすこともできましたし、そういう意味でも限られた時間の中で、いいテストをできたと思います。僕は、去年このクルマで走っていないので、慣れるという意味でも、走れば走るほどいいと思うんですよね。明日も今日の引き続きですが、明日は本番のレースに使うスリックのハードタイヤを履くことになると思うので、そのタイヤに慣れることとセットアップの確認作業が多くなると思います。できればレースシミュレーションまでできるといいなって思いますね。


第2回公式合同テスト 1日目ラップタイム
2010-03-25 富士スピードウェイ 4.563km   天候:雨 コース:ウエット
119J.P.デ・オリベイラTEAM IMPUL /T1'42.297-1'42.297
27ケイ・コッツォリーノTeam LeMans /T1'42.501-1'42.501
38石浦宏明Team LeMans /T1'42.712-1'42.712
42伊沢拓也DOCOMO TEAM DANDELION RACING /H1'43.626-1'43.626
510塚越広大HFDP RACING /H1'43.664-1'43.664
618平中克幸KCMG/T1'43.819-1'43.819
720平手晃平TEAM IMPUL /T1'44.093-1'44.093
81ロイック・デュバルDOCOMO TEAM DANDELION RACING /H1'45.026-1'45.026
916井出有治MOTUL TEAM 無限/H1'45.109-1'45.109
1029井口卓人DELIZEFOLLIE/CERUMO・INGING /T1'45.563-1'45.563
1132小暮卓史NAKAJIMA RACING /H1'49.376-1'49.376
1231山本尚貴NAKAJIMA RACING /H1'52.332-1'52.332
1336アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'S /T出走せず--
1437大嶋和也PETRONAS TEAM TOM'S /T出走せず--

*:Session1は悪天候のため中止。 チーム名の後の略称はエンジン、H:ホンダ、T:トヨタ。

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