[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]
 

Rd.3 Fuji Speedway

Race

平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)が今季初優勝!

photo
No.20 平手 晃平


2010-07-18 □天候:曇り|コース:ドライ|Start:14:49'22|Finishi:15:55'27.040

 午前中に行なわれた予選に続き、7月18日(日)の午後、フォーミュラ・ニッポン第3戦の決勝レースが行なわれた。非常に暑いコンディションの中、ドライバーにとってもタフな一戦となったが、200km・44周のレースで序盤から独走劇を見せて今季初優勝を果たしたのは、№20平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)。2位には№36アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)、3位には№19J.P.デ・オリベイラ(Mobil1 IMPUL)。この結果、シリーズランキングではオリベイラがトップを堅持。ロッテラーが2番手に浮上し、今回5位に終わった№32小暮卓史 (NAKAJIMA RACING)が3番手に後退。今日、優勝を果たした平手が、小暮と2ポイント差に迫る4番手に浮上した。

photo
No.36 アンドレ・ロッテラー

 ジリジリと照りつける真夏の太陽の下、気温31℃、路面温度46℃というコンディションとなった午後2時45分、フォーメーションラップがスタート。14 台のマシンが正規グリッドに着く。レッドシグナルが1つ1つ点灯し、オールレッドからブラックアウト。いよいよ正式スタートが切られる。ここで異変が発生した。ポールシッターの№1ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がエンジンストール。完全にコース上に止まってしまう。そのため、後方のマシンは大混乱。中団グループは大きく順位が入れ代わる。一方、ここでホールショットを奪ったのは平手。これにロッテラー、小暮と続くが、1コーナーのブレーキングで、小暮がロッテラーに軽く追突。その真後ろにいたオリベイラはその2台との接触を避けて1コーナーでアウト側にはみ出し、一旦ポジションを落とした。同じ周のコカ・コーラ・コーナーでは、好スタートを切った №37大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM’S)が№8石浦宏明(Team LeMans)と小暮をかわし、3番手に浮上した。さらにダンロップコーナーでは、一時6番手まで後退したオリベイラが石浦をオーバーテイク。これで1周を終えてのオーダーは、平手、ロッテラー、大嶋、小暮、オリベイラ、石浦となる。

photo
No.19 J.P.デ・オリベイラ

 トップの平手は1周目から、他のマシンよりもコンマ5秒ほど速い1分29秒台前半のラップを刻み独走。わずか5周で2番手以降に対し約4秒というマージンを稼ぐ。その後方ではオリベイラがポジションを徐々に回復。2周目のコカ・コーラ・コーナーで小暮をかわして4番手とすると、6周目の1コーナーではオーバーテイクボタンを使って大嶋をかわし、3番手まで浮上した。ここからオリベイラは、前を行くロッテラーとのタイム差をジワジワと削っていき、10周を終えたあたりから2台の争いはテール・トゥ・ノーズとなる。コーナー区間では明らかにペースが速いオリベイラ。しかし、最終コーナー立ち上がりからストレートにかけてはロッテラーの方が速く、なかなかポジションの入れ代わりまでは至らない。結局この接近戦バトルは30周近くに渡り続いたが、これでオリベイラはフロントタイヤを消耗したのか、レースが終盤に入るとロッテラーのペースが次第に上回り始め、2台のギャップも次第に広がっていった。この間にトップの平手はどんどんギャップを開き、最大では14秒近くも後続を引き離す。その後も、平手は危なげなく走り切り、今季初のトップチェッカー。デビューイヤーに 2ヒート制のレースで、リバースグリッドから優勝したことはあったが、ノーマルグリッドからスタートする1ヒート制のレースでは初めての優勝を果たした。ロッテラーは激しいバトルを演じた末ポジションを死守し、2位。風邪を引いて体調を崩しながらも最後まで粘りの走りを見せたオリベイラが,3位に入賞している。

 

photo
2位 No.36 アンドレ・ロッテラー / 優勝 No.20 平手 晃平 / 3位 No.19 J.P.デ・オリベイラ

スタート前に思い描いていたような展開のレースをすることができた
優勝 No.20 平手晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)
 まずチームスタッフ、監督はじめ、皆さんに「ありがとう」とお礼を言いたいです。ようやく結果を残せたので、嬉しく思っています。ここ2戦スタートで失敗していたので、100%集中して今日は、いいスタートを切りたいと思っていました。レース前、監督からも「街の中の信号と一緒だから落ち着いて行け。44 周ドライブするつもりで今日は走れ」と言っていただけて、自分の中でもいいスタートが切れました。その後は昨日、サーキットサファリの時に重たい状態で走った時にクルマが決まっていたので、とにかくブレーキを労われるようなレース展開に持ち込めれば、今日は勝てると思っていました。スタートしてから前半はプッシュしたんですけど、後ろがあんなに離れていったのにビックリしました。それだけ本当に、クルマのセットアップが良かったです。スタート前に思い描いていたような展開のレースをすることができました。
最終的に2位になれたのは良かったよ
決勝2位 No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
 スタートはすごく良くて、1コーナーでは平手選手のすぐ近くまで迫ることができたんだけど、そこでインに飛び込むのはリスクが高すぎると思ってポジションをキープした。そしたら後方から小暮選手がコントロールを失ったのか、僕に追突してきて、スピンしそうになったよ。それでも何とか持ちこたえて、ポジションを守ることができたんだ。その後、レース序盤の3分の1くらいのところまでは平手選手のペースが僕よりもずっと速くて、追いかけていくことはできなかった。僕は、自分のタイヤをコントロールしなくちゃならなかったしね。何周かプッシュするとタイヤのグリップが落ちるのが感じられたから。特に第3セクターで。そのうちにJPが迫ってきたんだけど、何とか彼に抜かれないように抑えながら走らなければならなかった。でも、終盤はとてもクルマがいいバランスになってきて、最終的に2位になれたのは良かったよ。
シリーズリーダーの座を守ることができて良かったよ
決勝3位 No.19 J.P.デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)
 すごくタフなレースだった。特に肉体的に大変だったね。実は風邪を引いてしまっていて具合がとても悪かったので、レースを走り切るのに苦しんだよ。レース中は、ひどい頭痛に見舞われたりもしていたんだけど、とにかく最後まで走り切ることができて良かった。できる限りプッシュしたし、再度表彰台を獲得できてシリーズリーダーの座を守ることができて良かったよ。僕のスタートはとても良くて、ストレート上で石浦選手や小暮選手を抜くことができた。でも1コーナーに向けて、小暮選手が信じられないぐらいブレーキングで突っ込んで行って、アンドレとぶつかるのが見えた。そこで僕がターンインしていったらその2台とぶつかるっていう状態だったから、僕は避けるしかなかった。クラッシュするか、コースアウトするかっていうチョイスしかなかったんだ。その後、レース序盤はリスクを負ってプッシュした。そこが一番クルマの差のある時だから。そして、他のドライバーを抜き返すことができたんだよね。

Information

  • banner
  • banner
  • banner
  • banner

VIDEO LIB


BACK PAGE TOP

Copyright © 2012 Japan Race Promotion Inc. All rights reserved.
本サイトで使用している文章・画像等の無断での複製・転載を禁止します。