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2013 SUPER FORMULA

Round7 Suzuka Circuit

  • Suzuka Circuit
  • 公式予選
    決  勝
  • : 2013年11月09日(土)
    : 2013年11月10日(日)
  • 鈴鹿サーキット : 5.807 km

Race

Race2 : Result Race2 : Review Champion Interview

Driver's Champion : No.16 山本尚貴 (TEAM 無限)
Team Champion : PETRONAS TEAM TOM'S

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チャンピオン記者会見

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今は、支えてくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱい

ドライバーズチャンピオン
No.16 山本尚貴(TEAM 無限)

 ほんとに信じられないという一言です。最終戦に臨む前に、チャンピオンを獲りたいと思って鈴鹿に来たわけですが、誰が見ても条件的には厳しいですし、ましてや一回も(このカテゴリーで)優勝したことがないので、ポールを獲って勝たなきゃいけないということは非常にハードルが高くて厳しいものになるだろうと思っていました。まず土曜日のフリー走行を走ってみてクルマの調子がいいのと、僕も非常に落ち着いて走れていたので、もしかしたら(チャンピオン獲得の)チャンスがあるのではないかと思い、まずはしっかりと自分の仕事をこなすことを一番に考えました。
 レースではいろんなことがありましたが、週末を通してクルマもエンジンも良かったし、何といっても僕には運がありました。すべてのことが噛み合わないと優勝もチャンピオンになることもできないので、そういう運も引き寄せることができたのは、チームやHondaのみなさんが本当に一生懸命頑張ってくれたおかげだと思います。そういうクルマに乗れた僕は幸せですし、今は、支えてくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。
 今日のレースでチャンピオンを獲れる可能性があるのは僕だけということを考えれば、レースのことを意識せずにはいられませんでしたが、レースに出向く前に初めてお腹が痛くなりました(笑)。僕しかチャンピオンが獲れないっていうことで、みんな期待してくれているのを感じたし、こんな気持ちは初めてでした。見えない敵と戦わないといけない、戦って自分に勝たないとチャンピオンが獲れないというところで、自分らしくいくことを心がけました。余計なことを考えずに120%の力を出そうとしたら失敗していたこともあったと思うので100%の力を出し切って、その結果チャンピオンが獲れたらいいなという気持ちで走っていました。
 2つのレースでポールポジションを獲って、昨夜は寝られませんでした。次の日のレースのスタートのことを考えたり、余計なことばかりを考えていました。見ちゃいけないと思いつつも、その日のレース結果だとか自分がどのような形で掲載されているんだろうって、見ちゃったりして(苦笑)。今日で終わればいいのにな、って思ってました。昨日いい終わり方をしていたので、このまま終わって家に帰れればどんなにかいいだろうと思いました。あと1日あるのかと思ったら全然寝つけなかったですね。でも朝起きたら、意外とスッキリしていたので、これは行けるかな、と思いました。
 最終ラップはとにかくコース上に留まらないと、今までがんばってきたことがムダになってしまうので、コース上にとにかくステイすること、スピンやロックアップ(ブレーキロック)も絶対させないように、と思いました。レース1では1周目にロックアップさせてシケインをクリア出来ないミスをしたので、そのミスをレース2では糧にできたのだと思いますね。
 昨日、いろんなサイトをパソコンで見てたら、3位でもチャピオンになれるっていうのを読んでいたんです。無線でもこのポジションを守れ、っていうことだけ言われてました。3位を守れば、チャンピオンを獲れるという言い方ではなかったので、その辺はチームにも感謝しています。とはいえ、昨日のうちに見ちゃったので、これを守ればチャンピオンかと思ったら、良かったのか悪かったのか(笑)。でもこのポジションを守らなければ、今週頑張った意味がないからと、とにかくコース上にステイすることだけを考えて頑張りました。
 勝ってチャンピオンを獲れたら気持ちが高ぶって泣くだろうなと思っていたんです。でも、あのレース展開だったので、自分がチャンピオンを獲れたのかどうなのかがよくわからなかったし、いろんなことがありすぎたし、泣く暇がなかったですね。気がついたらチャンピオンを獲って、表彰台に上がって、この瞬間があっという間で、涙はなかったですね。それよりもうれしさが上回りました。

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チームよりもドライバーズタイトルだけを気にかけていた

チームチャンピオン
PETRONAS TEAM TOM'S 舘信秀 監督

 今日のレースを振り返ると、(ドライバーズタイトルで競っていたので、)こんなに他のチームを応援したことはなかったですね(苦笑)。過去にはなかったことです。“山本選手、憎し”でした。とても複雑な心境ではありましたが、日本のレース界のことを考えれば山本選手がチャンピオンになったことは素晴らしいことだと思います。ましてや最後のレースの表彰台は日本人が占めたでしょ? 来年はアンドレ(ロッテラー)がフル参戦できそうだし、彼らにアイツ(日本人選手たちにロッテラー)をやっつけるぐらいがんばってもらって、このスーパーフォーミュラをもっと盛り上げてくれればいいなと思います。
 チームタイトルについてですが、全然頭になかったです。前回のSUGOで決まっていたので、それくらい意識してなくて、ドライバーズタイトルだけを気にかけていたんです。だからこそ、ドライバーズタイトルを獲られて悔しいね(苦笑)。Race2の間に(WEC上海戦を終えてかけつけた)アンドレと一緒にレースを観ていたのですが、彼も僕と同じく、他のドライバーを応援していましたよ。


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