2015 SUPER FORMULA
Round4 Twin Ring Motegi
- Twin Ring Motegi
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公式予選 8月22日(土) /
決勝レース 8月23日(日)
ツインリンクもてぎ : 4.801 km
Free Practice
J.P.デ・オリベイラがただ1人33秒台でトップタイム!
2番手にランキングトップの石浦、以下にロッテラー、一貴、野尻と続く
No.19 J.P.デ・オリベイラ
8月22日、この日午前のツインリンクもてぎの上空は一面の雲。すぐに雨が降りそうなほどではないが、気温は26度/路面温度31度と“真夏の暑さ“は影を潜めている。午前9時ちょうどから、全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦の予選日フリー走行が1時間で行われた。
まず11分経過でもてぎ最多勝を誇るNo.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S SF14)が1分34秒891と最初の34秒台を記録し、トップとなる。だがすぐにNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)が1分34秒133とそのタイムを大きく更新してみせる。No.1 中嶋一貴(PETRONAS TOM'S SF14)、No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)もこれに続くタイムを出し、ランキング上位勢が早くもラップタイミングの上位を占めていく。
15分経過で一貴が1分34秒126とトップに立つ。だがこれも2分ももたずに書き換えられた。デ・オリベイラが1分33秒976と33秒台に突入。デ・オリベイラはさらに1分33秒834までトップタイムを詰める。セッションの中盤は上位のタイム更新はなく、トップはデ・オリベイラ、以下は一貴、ロッテラー、石浦、No.7 平川亮(ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14)、No.3 ジェームス・ロシター(FUJI×D'station KONDO SF14)のトップ6となる。 時折コースをハミ出すマシンもあるが、幸いにもストップすることなく、セッションは途切れることなく進む。なお、マシントラブルがあったようで、No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、No.18 中山雄一(KCMG Elyse SF14)がセッション終盤までピットを出ることができず。国本はラスト13分でコースに出られたが、中山は結局このフリー走行を走ることができなかった。
No.38 石浦 宏明
終盤に入ると各車はピットインし、タイヤ交換を交換。予選アタックのシミュレーションに入る。ここでまずロッテラーが1分34秒105で2番手に浮上。ここまでHonda勢最上位はNo.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING SF14)の7番手だったが、ここでNo.41 ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO DANDELION M41Y SF14)が6番手に上がってくる。 ラスト1分、一端5番手に下がっていた平川が1分34秒282を出して4番手に上がるが、すぐにNo.40 野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40S SF14)が1分34秒183で平川の前に出る。そしてチェッカーラップに6番手に落ちていた石浦がアタックを決め、1分34秒070を叩き出してデ・オリベイラには届かなかったものの2番手となった。 これでこのフリー走行トップはただ1人1分33秒台に入れたデ・オリベイラ。ロッテラーに次ぐもてぎ勝利数4勝であり、そのすべてをポール・トゥ・ウインで決めている。それだけにこのタイムは予選への大きな手応えになったはず。2番手にはランキングリーダーの石浦。3、4番手にロッテラーと一貴とPETRONAS TEAM TOM'Sの2台が並び、5番手にはHonda最上位の野尻が付けた。セッション終了時の気温は27度/路面温度は33度となった。 No.16 山本尚貴(TEAM 無限 SF14)は15番手、No.8 小林可夢偉(Team KYGNUS SUNOCO SF14)は16番手と思うようなタイムは出なかったようだ。
No.2 アンドレ・ロッテラー
- 悪くはなかったが、問題を解決しないと
フリー走行1回目 トップタイム
セッションの始まりは、すべてが上手く行っていたんだ。だけど、中盤からエンジンのパワーが落ちて。だから、マッピングを変えて、問題を解決しようとしていんだけど、なかなか上手く合わせられなかった。問題はそれだけじゃなくて、ギヤボックスにもあったんだ。シフトする時の感触がおかしくて。一方、クルマのセットアップは良さそうだった。セッションの最後につけたタイヤは、すでに14周ぐらいしたものだったけど、それでもコンペティティブなタイムが出ていたから、悪くはなかったよね。だけど、とにかくエンジンとギヤボックスの問題を解決しないと。 クルマのセットアップ自体は、自分たちがいるべき場所に行けそうな感触だけどね。ただ、フレッシュタイヤを履いた時にどうなるかは分からない。タイヤが新しいと、もっとトラクションがかかるし、もっとフロントのグリップが上がるから。天気が不安定だけど、予選ではそれに従って行くだけ。ドライでもウェットでも心配していないよ。もてぎは“アグレッシブに行きたい”っていう自分の衝動をコントロールしながら走らなければならない場所。プッシュし過ぎるとタイムが出ない。加速と減速のバランスを上手く取らなければならないんだ。いいブレーキングポイントを見つけることと、加速の正しいタイミングを見つけて、それよりちょっと早く踏み込むことがキーポイントだよ。ポールポジションの1ポイントが欲しいから、もちろん狙うのはポールポジション。だけど、もしポールポジションを獲れなかった場合でも、レースで勝つためにフロントロウ近くにいたい。スタートできっと前に出られると思うからね。
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)