FCJの理念
その理念は「世界で活躍する有能な若手ドライバーの発掘と育成」および「日本のモータースポーツの裾野を広げ将来を支える人材の育成」という点に置かれている。
世界のトップレベルで活躍する選手は、若いうちに数多くの経験を積んで成長している。その成長を助けるのが自動車メーカーを中心に設けられている各種のレーシングスクールとスカラシップ制度である。日本でもメーカー別にドライバーの育成システムが設けられてきたが、FCJはそのメーカーの枠を超え、実戦を通してより高度な育成を行なうために実現したカテゴリーだ。
FCJは若いレーシングドライバーが腕を磨き、その才能を証明しトップカテゴリーへ進出する為の近道なのである。
FCJのシステム
順 位 | 優勝 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | PP | FL | |
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ポイント | 10pt. | 7pt. | 5pt. | 3pt. | 2pt. | 1pt. | 1pt. | 1pt. |
PP:ポールポジション獲得者 1ポイント
FL:決勝レースのファステストラップタイム記録者 1ポイント
FCJに用いるマシン
全長 | 4,125mm |
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全高 (ロールバー含む) | 954mm |
最大幅 | 1,674mm |
ホイールベース | 2,645mm |
乾燥重量 | 490kg |
エンジン | FCJ専用エンジン(直列4気筒) |
排気量 | 2,000cc |
最大出力 | 200hp/7,200rpm(キャタライザー付き) |
タイヤメーカー | ダンロップ |
タイヤサイズ | F:180/530 R13、R:240/570 R13 |
ホイールメーカー | エンケイ |
ホイールサイズ | F:13×8.0J、R:13×10.0J |
FCJドライバーを支えるアドバイザー
畑川 治 Osamu Hatagawa
1947年9月2日生まれ/京都府出身
FL500のチャンピオンを獲得後FJ1300クラスにステップアップ。その後英国F3選手権にシリーズ参戦し、引退。現在は後継者育成に力を注ぐ。
影山 正美 Masami Kageyama
1967年5月2日生まれ/神奈川県出身
87年富士フレッシュマンレースでレースデビュー。98年全日本GT選手権GT500クラスのシリーズチャンピオン。フォーミュラ・ニッポンは96年から参戦し、98年にはシリーズ2位となる。
武藤 英紀 Hideki Mutoh
1982年10月6日生まれ/東京都出身
03年にフォーミュラドリームのチャンピオンを獲得。その後、全日本F3選手権やフォーミュラ・ニッポン、SUPER GTに参戦。07〜10年には米国インディカー・シリーズに参戦。08年には日本人最高位(2位)入賞を果たし、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。11年からはSUPER GTに参戦。13年はスーパーフォーミュラにも参戦。
石浦 宏明 Hiroaki Ishiura
1981年4月23日生まれ/東京都県出身
99年カートデビューレースで優勝。05年フォーミュラ・トヨタで2勝しランキング3位となり、トヨタ・ヤングドライバーズ・プログラム(TDP)契約ドライバーとして07年には全日本F3で2勝。08年〜11年にはフォーミュラ・ニッポンにも参戦。12年にはニュルブルクリンク24時間レースでクラス優勝を飾っている。
川口 里巳 Satomi Kawaguchi
1953年4月19日生まれ/三重県出身
株式会社オスカー在籍中に、FJ1600、SJ、RS、F3などを設計。代表作には86年の全日本F3選手権で優勝を飾ったSK-86Fや88年の FJ1600マシンSK88DANGANなどがある。02年に有限会社SKデザインを設立。ミドルフォーミュラ・コンストラクターの第一人者。