フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)第3大会(第5戦&第6戦)は、5月30日(土曜日)〜31日(日曜日)に栃木県・ツインリンクもてぎ(一周4.801379km)を舞台として開催された。
FCJ第5戦の予選(15分間)は、いつ雨が降り始めても不思議ではない、どんよりとした空模様のもとで30日の午前10時55分より始まった。
計測2周目、第2戦で2位表彰台を獲得したNo.2 石井一也がS字でコースアウト。持ちタイムは計測1周目に記録した1分56秒台に留まり、ポールポジション争いから早くも脱落した。その計測2周目には、5月27日(水曜日)−28日(木曜日)に開催された合同テストで総合トップタイムを記録していたNo.4 佐々木大樹が、ただひとり1分54秒台に入れてきた。
計測3周目になると、佐々木は1分54秒777と自己最速を更新。同じ1分54秒台には、No.8 大谷飛雄(1分54秒826)、No.9 野尻智紀(1分54秒842)、No.5 銘苅翼(1分54秒939)といった3名も、それぞれ乗せてきた。また、計測4周目にはNo.3 金井亮忠やNo.1 中山雄一も1分54秒台に入れてきたが、全体的に見るとタイムアタック合戦はやや小康状態になった。一時的に、ヘアピンコーナー付近で僅かに雨粒が落ちたことが原因だった。
計測5周目、それまで1分55秒台で足踏みしていたNo.17 三浦和樹が、1分54秒584を記録してトップに立った。銘苅も自己最速を更新する1分54秒872を記録したが、順位は変わらなかった。
上位陣が自己最速を更新しなかった計測6周目を挟んで迎えた土壇場の計測7周目、佐々木が1分54秒537を記録してトップを奪い返す。また、No.16 蒲生尚弥も1分54秒759を記録して3番手に就けた。
結局、第5戦のポールポジションは佐々木が奪取し、三浦、蒲生、大谷飛雄、野尻、銘苅と続いた。なお、第1戦と第2戦で連続3位表彰台に立ったNo.1 中山雄一は7番手、第3戦と第4戦で連勝した金井は8番手に留まった。
10分間のインターバルを挟み、午前11時20分よりFCJ第6戦の予選(15分間)が始まった。まず、計測1周目から佐々木が1分55秒224を記録してタイムアタック合戦をリードした。さらに佐々木は、計測2周目に1分54秒677を記録してトップの座を維持。蒲生(1分54秒717)、金井(1分54秒748)、三浦(1分54秒816)、野尻(1分54秒979)といったドライバーも1分54秒台に入れてきた。
計測3周目、佐々木が1分54秒615と自己最速を更新してトップの座をより磐石なものとした。また、第4戦で2位表彰台に立ったNo.12 松本武士が1分54秒985で6番手に就けた。
いよいよタイムアタックが本格化するタイミングである計測4周目にあたる午前11時30分ごろ、ツインリンクもてぎのコース東側に位置するヘアピンコーナーから90°コーナー付近で大粒の雨が降り始めた。この影響により三浦が90°コーナーでコースアウト。一方、残る17台のドライバーは次々にピットロードに向かった。だがレインタイヤに交換しても自己最速を更新できるはずもなく、チェッカードフラッグが振り下ろされる前に降雨の影響で実質的には予選終了となった。
結局、第6戦のポールポジションは佐々木の手に渡り、蒲生、金井、三浦、野尻、松本と続いた。