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Rd.2 Twin Ring Motegi

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 4月中旬に行なわれた開幕戦から約1ヶ月。いよいよ5月22日(土)~23日(日)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第2戦が、栃木県・ツインリンクもてぎで開催される。このツインリンクもてぎは、ストップ&ゴーレイアウトで、フォーミュラ・ニッポンが行なわれる全サーキットの中で、最もブレーキに厳しいことで知られている。トヨタ&ホンダのエンジン開発が進み、昨年以上にスピードが上がっているFN09。その分、昨年まで以上にブレーキ対策がチームにとっては重要課題となる。


注目はナカジマ・トムス・ルマン
 そんなツインリンクもてぎでのレースを伝統的に得意としているのは、開幕戦を制したナカジマ・レーシングとトムス、チーム・ルマンの3チームだ。中でも、小暮卓史が好調なシーズンの滑り出しを見せたナカジマ・レーシングは、ここでも連続優勝あるいは最低でも表彰台を獲得し、チャンピオン争いを有利に進めたいところ。マシンの仕上がり具合に関しては、昨年ほどのアドバンテージはないかも知れないが、ピットアップと中間加速に優れていると言われているホンダエンジンは、このサーキットでは強力な後押しとなるだろう。また、小暮のチームメイトであるルーキーの山本尚貴は、栃木県出身。地元サーキットでの初レースということで、その頑張りが期待される。
一方、ナカジマの対抗馬筆頭に上げられるのは、ペトロナス・トムスのアンドレ・ロッテラー。ロッテラーは、昨年の第6戦、ここツインリンクもてぎでナカジマ・レーシングに真っ向から勝負を挑み、ロイック・デュバルを抑え込んで優勝している。開幕戦を見る限り、今最もポテンシャルの高いマシンを手にしていることから、小暮にとっては、最も手強いライバルとなりそうだ。また、チーム・ルマンの石浦宏明も怖い存在。開幕戦の予選後には再車検に引っ掛かったが、テストからの速さは健在で、チームが得意とするもてぎは相性もいい。昨年の第6戦でも、トラブルには見舞われたが、それがなければ表彰台という走りを見せ、実力は実証済み。その流れは、今年も変わらないと見られるだけに、優勝候補の一角に挙げられる。


安定感のあるインパルも要注意
 これに続くと見られるのは、開幕戦を2位&4位で終えたモービル1・チーム・インパルのJ.P.デ・オリベイラと平手晃平だろう。どちらかというと、ツインリンクもてぎは、インパルにとって得意なコースではないのだが、開幕戦を見ればわかる通り、レースをまとめる力はやはりトップレベル。それだけに、もてぎでも安定して上位に食い込んでくるのではないかと思われる。





悪条件に強い塚越も見逃せない
その他に忘れてならないのは、昨年の第3戦、雨が降ったり止んだりする難しいコンディションの中、一時はトップに立ったHFDP RACINGの塚越広大。今回のレースでも、もし途中で雨絡みになった場合には、滑りやすい路面に強い塚越が、爆発的な速さを見せる可能性がある。さらに、開幕戦ではマシンの仕上がりに苦しんだディフェンディング・チャンピオンのロイック・デュバルやロッテラーのチームメイト、大嶋和也の活躍も見逃せない。

今回は、レース距離が250㎞。開幕戦の220㎞よりは長くなるが、タイヤ交換の義務付けはない。これに伴って、各チームがどのような作戦を取るのか。給油&タイヤ交換を行うチームと、ノーピットにチーム、その両方が現れるのではないかと予想されるが、そのあたりもレースの大きな見所となりそうだ。



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