2013 SUPER FORMULA
Round7 Suzuka Circuit
- Suzuka Circuit
- 公式予選
決 勝 -
: 2013年11月09日(土)
: 2013年11月10日(日) -
鈴鹿サーキット : 5.807 km
Preview
決戦迫る!それぞれに最後の戦いへ
チャンピオンはロッテラーか山本か? SF13ラストレースにも注目
4月に鈴鹿で開幕した2013年全日本選手権スーパーフォーミュラも、ついに最終戦を迎える。チャンピオン候補はすでにアンドレ・ロッテラーと山本尚貴に絞られている。残念ながらポイントリーダーのロッテラーは欠場。山本が大逆転に挑むことになる。もちろん、それ以外のドライバーたちも最後の勝利を掴むべく、全力のレースとなるだろう。また、この1戦はこれまでとは違う1日で2度楽しめる2レース制。さらに2009年から使われているマシン“SF13”の選手権のラストレースでもある。見どころ豊富な最終戦は、11月9日(土)予選、10日(日)決勝。舞台は再びの鈴鹿サーキットだ。
山本は高きハードルを越え、初タイトルを掴めるか?
チャンピオン争いだが、現在のポイントリーダーは37ポイントのNo.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。今季は開幕戦を欠場したが、4戦で2勝、2位2回という好成績を挙げている。ランキング2位はNo.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)で31ポイント。そして、ランキング3位にNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)が24ポイントでつける。数字上ではこの3人にチャンピオンの可能性があるのだが、残念ながらロッテラーとデュバルは最終戦を欠場することになっている。このため、ランキング2位のデュバルは逆転のチャンスがないことになる。
またロッテラーもポイントが増えないため、タイトルの行方は山本が13ポイント差を逆転できるか?にかかってくる。通常の選手権ではポールポジションで1ポイント、優勝して10ポイントで最大でも11ポイントしか加算できない。だが、最終戦は2レース制。1レースの優勝で5ポイントが獲得でき、さらにボーナスポイントで3ポイント加算。つまり連勝すれば16ポイントを加えられる。さらにポールポジションも2レース分あり、2レースをポール・トゥ・ウインすれば18ポイントが手に入る。
このため、山本がロッテラーを逆転するには、2連勝(16ポイント)か、ポール1回と優勝+2位(13ポイント)の2通り以上の結果を残すしかない。非常に高いハードルであるが、今年一気に飛躍した若い山本だけに、何かを起こせるかもしれない。
No.2 アンドレ・ロッテラー
No.16 山本尚貴
注目はチャンピオン争いだけではない
最終戦であるからには、これが今季最後のチャンス。どのドライバーも勝ちたい、少しでも多くのポイントを獲りたいと思うはず。今季は1勝したものの、タイトル争いに残れなかったNo.1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)やNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は、ここで勝つことで存在感を示したいだろう。また、チャンピオン経験者のNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとNo.20 松田次生(共にLenovo TEAM IMPUL)、今季はまだ未勝利のNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.10 塚越広大(HP REAL RACING)、No.38 平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)なども2レースのチャンスを活かして、1勝を獲りに来るはず。
この他、No.7 平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)らの若手も初優勝を狙う。さらに欠場のロッテラーとデュバルの代打であるNo.2 ジェームス・ロシター(PETRONAS TEAM TOM'S)、No.8 アンドレア・カルダレッリ(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)も実力を示し、来季のレギュラー獲得に繋げたいだろう。
そして忘れてはいけないのが、現役のインディーカードライバーNo.15 佐藤琢磨(TEAM 無限)だ。昨年のぶっつけ本番の2戦で思うような走りができなかった佐藤だが、今季は開幕前のテスト、開幕戦鈴鹿、そして前戦SUGOとこなして要所に光る走りを見せている。鈴鹿は彼にとってホームコース。今度こその意気に燃えているはず。また、僚友の山本がタイトル争いの渦中にいるだけに、大ベテランの好調はいい影響を、そして走行データをもたらすはず。佐藤琢磨の走りにも要注目だ。
No.1 中嶋一貴
No.32 小暮卓史
No.15 佐藤琢磨
No.39 国本雄資
現行マシン“SF13”のV8サウンドを心に刻め!
すでにご存じだと思うが、2009年から使用されてきた現行マシン“SF13”は、今季限りで来季からは新しいマシン“SF14”に引き継がれる。現行“SF13”は大柄でウイングカーらしいボリューム感あるボディに、3.4リッターのV8自然吸気エンジンを搭載。これに対し、来季の“SF14”はライト&クィックなスリムボディに2リッターの直4ターボと、見た目も走りの質も違う。
どちらが好きかはともかく。選手権の懸かったレースで、現行“SF13”のウイングカーらしい高速コーナリングを見るのは、3リッターオーバーのV8サウンドを聞くのは、これが最後。迫力のコーナリングを目に、トヨタとHondaの音色の違い、各選手が全開の爆音をぜひ耳に刻んでほしい。
そうそう。最終戦開催期間中は、GPスクエア特設テントで“FN06”“SF13”“SF14”と歴代マシンが展示されている。さらにレース終了後には、シーズンエンドセレモニーと共に来季型マシン“SF14”のデモランも予定されている。こちらもぜひご覧になり、早来年への気持ちを盛り上げてはいかがだろうか。
SF14