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2012 Formula NIPPON

Round5TWIN RING MOTEGI

  • Twin Ring Motegi
  • 公式予選
    決  勝
  • :2012年8月4日(土)
    :2012年8月5日(日)
  • ツインリンクもてぎ:4.801 km
    決勝レース:52 Laps [249.652 km]

Qualifying

TEAM IMPULが4年ぶりのフロントロー独占!
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが久々のポール獲得
2位の松田はわずか0.004秒差!? 3、4位は一貴、ロッテラーとなる。

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

8月4日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第5戦の公式予選が、ツインリンクもてぎ(栃木県)で行われ、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が、1年ぶりのポールポジションを獲得。2位にはわずか0.004秒差で僚友、No.20 松田次生がつけ、TEAM IMPULが決勝スターティンググリッドのフロントロー(1列目)を独占した。

2012-08-04
Q1 13:30-13:50 天候:晴れ コース:ドライ 気温:31度 路面温度:42度
Q2 14:00-14:07 天候:晴れ コース:ドライ 気温:32度 路面温度:45度
Q3 14:17-14:24 天候:晴れ コース:ドライ 気温:32度 路面温度:44度

Q1はデュバルがトップタイムを記録

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No.20 松田次生
 朝から夏空が広がったもてぎは、風が強く吹いた分、過ごしやすさはあった。だが、湿度は高く、気温も午前中から上昇。午後1時半に、20分間のQ1が開始された時点で、気温は31度、路面温度は42度というコンディションになった。
 このセッションでは、開始直後からほとんどのマシンが午前中に使用したユーズドタイヤでコースイン。マシンの状態を確認していく。その後、一旦ピットに入ったドライバーたちは、残り時間が10分を切ったあたりから、順次ニュータイヤを装着してのタイムアタックに入った。早目のアタックに入ったのは、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)やNo.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。だが、ロッテラーがタイムアタックに入る直前から、残るドライバーの多くがニュータイヤでコースインしたため、ロッテラーはアウトラップのマシンに次々と引っ掛かる結果になった。その状況下でも、ロッテラーは何とか1分35秒435をマーク。しかし、その後にアタックに入ったドライバーたちが、次々にこのタイムを上回って行く。その中で、まず1分34秒台に入ってきたのは、No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)。その直後、一貴のタイムをコンマ3秒近く上回ってトップに立ったのは、No.8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)だった。さらに、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も34秒台をマーク。トップ3に滑り込んでくる。以下、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、このQ1でニュータイヤを2セット使用したNo.3 安田裕信(KONDO RACING)と続く。トラフィックに引っかかったロッテラーも、何とか11番手に留まり、Q1突破を決めた。
 一方、ここでタイムが伸びずに敗退したのは、No.10 金石年弘(HP REAL RACING)、前回Q3まで進んだNo.39 国本雄資(Projectμ/cerumo・INGING)、No.11 中山友貴(HP REAL RACING)、地元チームから参戦のNo.62 嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsport)、No.18 折目遼(SGC by KCMG)だった。

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No.2 中嶋一貴
 10分間のインターバルを経て、7分間のQ2が始まったのは、午後2時ちょうど。このセッションでは、開始から1分半というところから、ピットに動きが現れる。まず真っ先にニュータイヤでコースに入ったのは、ロッテラー。これにNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、塚越、デュバル、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、山本と順に続き、間もなく全車がピットを後にした。
 しかし、ここでも波乱が発生。真っ先にアタックに入ったロッテラーが“まったくグリップが感じられなかった”ということで、1コーナーで軽くコースアウト。そこから1周、ゆっくりと走って仕切り直さなければならなかった。一方、その後にアタックに向かったドライバーたちの中では、まず塚越がトップに立つ。これを上回ってきたのは、一貴。さらに、チェッカー目前にはデ・オリベイラが、Q2でのトップタイムを叩き出した。以下、4番手にロッテラー、5番手にNo.20 松田次生(TEAM IMPUL)、6番手にQ1トップのデュバルと続く。これに対して、惜しくもQ3進出を逃したのは、伊沢、大嶋、小暮、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、山本だった。

TOM'SとIMPUL、チームメイト同士の激闘

 さらに10分間のインターバルを経て、ポールポジションを最終決定する7分間のQ3が始まったのは、午後2時17分。このセッションでも、開始1分半というあたりから、各車が動く。ここでは、一貴が真っ先にコースイン。真後ろにロッテラー。さらに、デュバル、塚越、初のQ3進出を果たした安田、No.38 平手晃平(Projectμ/cerumo・INGING)と続き、デ・オリベイラと松田は最後にコースへと入って行った。
 そして、残り時間が約2分となったところで、一貴が1分34秒600という、それまでの全体ベストタイムを叩き出してトップに立つ。続いてアタックを行ったロッテラーは、コンマ1秒あまり、一貴に及ばず、この時点での2番手となったが、PETRONAS TEAM TOM'Sの2台が速さを見せる。だが、セッションの残り時間が1分を切ったところで、デ・オリベイラがこの2人のタイムを上回る1分34秒588をマークした。さらにデ・オリベイラにはわずかに1000分の4秒届かなかったものの、松田も一気に2番手進出。TEAM IMPULが2008年第5戦鈴鹿以来のフロントロー(決勝グリッド最前列)独占を果たしている。デ・オリベイラ自身も昨年の第4戦もてぎ以来1年ぶりのポール獲得だった。
 5日14時からの決勝レース(52周)では、このままTEAM IMPULのワン・ツー・フィニッシュとなるのか? あるいはPETRONAS TEAM TOM'Sが逆転を果たすのか? 目が離せない展開となってきた。

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No.41 塚越広大
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No.1 アンドレ・ロッテラー

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公式予選ダイジェスト [VIDEO LIBRARY]
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記者会見

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No.20 松田次生 / No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / No.2 中嶋一貴

この場に戻ってくることができて、うれしい
ポールポジション
photo No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
 久しぶりにこの場(記者会見)に戻ってくることができて、うれしい。もてぎではオーバーステアの傾向があるってわかっていたから、午前のフリー走行では問題を解決するために時間をかけたんだ。結果的に改善できたし、いい状況へ持っていけたね。
 朝(フリー走行)はコンディションが安定せず、あの中ですべてを見極めるのは難しかったけれど、最終的に僕たちはクルマの方向性を見つけることができた。予選では、Q1とQ2で少しセッティングを変えて、Q2を終えた時点では、エンジニアにグリップが少ないことや、オーバーステアになってきたということは伝えたよ。だけど、それだけ。Q3もQ2と同じセットでアタックした。セットは変更してないよ。Q2からフロントに着けることができていたからね。先週、(リタイヤに終わった)SUGOのSUPER GTは残念だったけど、このもてぎでは結果を出したいと思っているよ。
1000分の4秒差で負けたのは悔しい
予選2位
No.20 松田次生(TEAM IMPUL)
 朝はちょっとあまりよくなかったですね。毎回、フォーミュラ・ニッポンを走るたびに、(復帰したことを意識して)突っ込み過ぎないように、とかいろいろと修正をしていって、クルマも予選に合わせて細かいところのセットアップをするんです。それが予選でうまくいったと思います。ただQ2に関していうと、路面状況があまりよくなくて、タイムがあまり上げれなかったのですが、Q3はタイヤの内圧、車高を微調整しました。それが良い方向に働き、大きなタイムアップにつながった、という感じです。ただデ・オリベイラ選手と1000分の4秒差で負けたのは悔しいし、まだまだ自分をもうちょっとフリー走行でいいところにいられたら、また状況は変わっていたかもしれないし。ただ、日に日に、何をどうやったらどうなるのか、ということが自分の身体に染みついているので、今後の予選でポール(ポジション)を獲れる、という自信にもつながりました。久々にいい予選でした。
手応えはあったのに、3番手ですごく悔しい
予選3位
No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
 朝(フリー走行)の走り始めでは、何が良くて何が悪いのかが判断しづらい状況でした。でも予選に向けて徐々によくなってニュータイヤでの状態も悪くなかったです。僕はQ1のポジションがあまり良くなかったので、Q2にかけて少し調整をしました。Q2走ったあと、路面コンディションもあがり、いい感じだったので、微調整をしてアタックしました。Q3はコンディションが一番良かったですし、人間も3度走れば(調子も)上がってくるので(笑)。タイムを見て手応えはあったんですが、帰ってきたら3番手だったので、すごく悔しい。ただ、自分なりには力は出せたと思うんで、頭を切り替えて、決勝レースでいい走りができるよう戦いたいです。

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