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2013 SUPER FORMULA

Round2 Autopolis

  • Autopolis
  • 公式予選
    決  勝
  • : 2013年6月1日(土)
    : 2013年6月2日(日)
  • オートポリス : 4.674 km

Qualifying

Result Review

アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が雨の予選を制する!!
2位はデ・オリベイラ、3位は山本。伊沢はクラッシュして15位となる

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No.2 アンドレ・ロッテラー

全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス(大分県)の予選は、悪天候のため6月3日の午前に変更となり、35分間の1セッションで行われた。雨中の予選で、今季初参戦のNo.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がポールポジションを獲得した。決勝レースは同日の14時45分からスタートする。

2013-06-01 09:30-10:13 天候:雨 コース:ウエット 気温:14度 路面温度:16度

前戦優勝の伊沢が痛恨のクラッシュ

 昨日、強雨のために予選がキャンセルとなった第2戦。この雨は夜半まで続いたが、6月3日(日)の朝を迎える頃には小雨から霧雨となった。そのため、予定通り、午前9時30分から35分間の予選セッションが実施された。気温は14度、路面温度16度。コースはウエットだが、霧雨が次第に上がり始め、途中からは傘も必要なくコースのコンディションも少しずつ良くなっていく方向だった。
 そんな中、コースがオープンされると、続々とマシンがコースインしていく。ここで、序盤から好タイムを連発したのは、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)とロッテラー。これに続いてNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)やNo.20 松田次生(Lenovo TEAM IMPUL)、前戦優勝のNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)らも好タイムをマークし、目まぐるしく順位が入れ代わる。
 開始から8分時点で、他を一歩突き放す1分37秒台のタイムをマークしてきたのはロッテラー。その後、ほぼ全車がピットに戻り、マシンの微調整を行った。その後、自己ベストを更新し、37秒台に入れてきたのは、松田と山本。路面の水はこの段階でも少なくなっていく方向で、全体のタイムもさらに上がってくるものと思われた。しかし、松田と山本がタイムを出した直後、伊沢が第16コーナーでコースアウト。そのため赤旗によってセッションが中断される。

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

ロッテラーがレインマスターの本領発揮

 このマシンの回収が終わり、セッションが残り時間17分で再開されたのは、午前9時56分。ピット出口がオープンされると、並んでいたマシンが雪崩を打ったようにコースへと入り、仕切り直しのアタックに入る。ここで、自己ベストを更新してきたのはロッテラー。 しかし、間もなくこれを上回ったのはデ・オリベイラ。赤旗で中断されている間にタイヤを交換したデ・オリベイラは、1分37秒336まで一気にタイムを縮め、トップに立った。
 これを見て動いたのは、PETRONAS TEAM TOM'S陣営。一旦デ・オリベイラの先行を許したロッテラーは、ピットに戻ると、残り時間9分というところでタイヤを交換。再びコースに戻る。これが奏功して、ロッテラーは1分36秒台に突入。再びトップを奪い返した。
 対するデ・オリベイラは、そのままタイヤを持たせるべく慎重な走行を続けていたが、残り時間3分というところで自己ベストタイムを更新。さらに、チェッカーを受けると同時に、1分37秒053までタイムを伸ばした。しかし、ロッテラーの36秒台には届かず。一方のロッテラーは、チェッカーと同時にさらにタイムアップ。ダメ押しの1分36秒619を叩き出し、今季初出場でポールポジションを獲得している。これに続いたのはデ・オリベイラ。山本もチェッカーの1周前に自己ベストを更新して、3番手に滑り込んだ。以下、松田、No.1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、No.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)と続いている。
 予選が終わった後も、小雨が降ったり止んだりという状態のオートポリスだが、決勝レースはどんな展開になるのか。このままの天候が続けば、コース上の水の量は少なく、レインタイヤで走り続けるのは難しいコンディションとなる。その場合、途中でスリックタイヤに交換するという場面が十分に考えられるが、問題はそのタイミング。誰が何周でタイヤ交換をするのか。あるいは後方グリッドのドライバーが最初からギャンブルに出て、スリックでスタートするのか。そのあたりが決勝結果を大きく左右することになるかもしれない。

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No.16 山本尚貴

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記者会見

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No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ / No.2 アンドレ・ロッテラー / No.16 山本尚貴

決勝はもちろん最初にチェッカーを受けたいね

ポールポジション
No.2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)

photo  昨日、予選をキャンセルしたことは正解だったと思います。今朝の予選ではいいセットでのアタックができました。ポールポジションを獲ることができて、とてもハッピーです! 昨日からクルマの状態は良かったので、今朝のアタックにも自信がありました。ただ、周りもタイムアップしているし、そのギャップも少なくなっているので、決勝レースは難しい展開になるでしょうね。
 決勝は一番前からスタートするので、当然一番先にチェッカーを受けたいですよね(笑)。もちろん優勝を狙います。天候次第という状況でもあるでしょうが、ドライになれば興味深い展開になるとも思いますね。
予選と同じ状況なら、波乱があるかも

予選2位
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)

photo  予選ではタイヤ選択に少し迷いがあって、途中まではあまり速くはなかったのですが、タイムアップできてからはポールポジションを狙えるのではないかと思いました。ただ、タイヤの美味しいところが早くなくなってしまい、最後まで持たせることは難しい状態でした。最後はマネージメントして、最後のアタックに挑むことになりました。それでもグリップの低下は避けられないので、今日の予選で2位を得られたことに関しては満足しています。もし、決勝でも今朝の予選のようなコンディションならば、おもしろい展開になるのではないかと思います。
 決勝も今朝のような天候のままなら、波乱含みの展開になるかもしれません。コンディションが大きく変わるようなら、ギャンブルしてくるチームもあるでしょう。その中で正しい選択をして戦って、表彰台に上がりたいですね。
レース後に笑顔でいられるようベストを尽くす

予選3位
No.16 山本尚貴(TEAM 無限)

photo  昨日からクルマの調子がすごく良い状態でした。(予選の)率直な感想としては、ポールポジションを逃したことがすごく悔しいです。その反面、これまでクルマの本来のポテンシャルを引き出せずにいたので、それを鈴鹿に続き、今回のオートポリスでもいい仕上がりでサーキットに持ち込めたし、予選でも大きなミスをすることなくトップ3に入れたことの方が、僕としては大きな成果でした。
 決勝では、レースが終わったときに笑顔でいられるよう、ベストを尽くしてがんばります!