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　コースオープンと共に続々と出たのはHonda勢。だが、ターゲットとなる1分38秒台に1番に入ったのは、今季初のレギュラー参戦となったNo.3 ジェームス・ロシター（フジ・コーポレーション KONDO SF14）。1分38秒742を出し、さらに1分38秒536までタイムを詰める。そして、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ（Lenovo TEAM IMPUL SF14）も37秒台目前の1分38秒178としてチャンピオン経験者の意地を見せる。
　そして、15分経過でNo.36 アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TOM'S SF14）がついに37秒台へ。1分37秒749と大幅にトップタイムを短縮。これは昨年最終戦で山本尚貴が出したコースレコード1分37秒774を更新刷るタイムだ。さらに僚友のNo.37 中嶋一貴（PETRONAS TOM'S SF14）も1分38秒019で2番手に付ける。3月4日の鈴鹿テストでトップタイム（1'36.475）を出しているNo.8 ロイック・デュバル（Team KYGNUS SUNOCO SF14）は、ライバルたちより遅めにコースイン。この頃から本格的に走り、まずは1分38秒204で4番手に浮上する。
　各車のタイムが一気に詰まるかと思われた、22分経過で、No.62 嵯峨宏紀（DENSO Le Beausset SF14）がテグナーの2つめでアウトの縁石に乗り上げ、スピン。立体交差先のガードレースにクラッシュ、車体の前後を壊してしまう。車両がコース上に止まったため、すぐに赤旗が提示され、走行が中断となった。予選に間に合うか、見る限りは微妙な状況だ。10分後に走行は再開。40分我過ぎたところで、No.39 国本雄資（P.MU/CERUMO・INGING SF14）、No.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン（Lenovo TEAM IMPUL SF14）が1分38秒半ばに入れ、5、6番手に。

No.37 中嶋一貴

　そしてセッション終盤なると、ロッテラーが1分37秒533までトップタイムを短縮する。そして、ラスト10〜7分になると各車が一端ピットに。ニュータイヤを装着し、予選のアタック・シミュレーションに入る。
　そして、この一発アタックでロッテラーはついに36秒を叩き出す。1分36秒994を出し、あとは後続の結果を待つ。続いたNo.38 石浦宏明（P.MU/CERUMO・INGING SF14）が1分38秒020で5番手、ロシターも1分37秒704で3番手。TOM'S最大のライバルと目されるデ・オリベイラ（Lenovo TEAM IMPUL SF14）は1分37秒629と、TOM'Sに次ぐ3番手。No.10 塚越広大（HP SF14）は1分38秒538でHondaユーザートップの11番手に。チェッカーラップのアタックになったデュバルは1分37秒554に留まり、やはりTOM'Sの壁を破れずに3番手浮上で留まった。

　このセッションのトップはただ一人1分36秒台に突入したロッテラー。そして、2番手は一貴と、昨日のテスト走行に続きPETRONAS TEAM TOM'Sのワン・ツーとなった。しかし、トップから8番手のNo.7 平川亮（ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14）までが1秒以内に収まるというシビアさで、予選は昨年同様の激闘が予想される。
　また、セッション中にシケインで急減速し、後続をコースアウトさせたカーティケヤンに、危険走行をしたとして決勝での3グリッド降格というペナルティが出た。またカーティケヤンはピットロードでの速度制限違反でも罰金を科された。

No.8 ロイック・デュバル

No.10 塚越広大

朝はミスもあった。1分36秒台前半までは間違いなく行く

フリー走行1回目 トップタイム
No.36 アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TOM'S SF14）

　基本的なクルマの状態は良かったし、僕らはとても高いポテンシャルを持っていると思う。その結果、トップで最初のセッションを終えられたのは良かったね。
　ただ、アタックラップに関しては、それほど良くなかった。もう少しクルマを合わせ込まないと。アンダーステアが強過ぎて、2〜3回ミスしてしまったからね。だから、ラップタイム自体はもっと上げられると思う。これからデータを分析して、もっとクルマを進化させられるようにするよ。
　コンディション的には、昨日ほど風がなかったし、グリップレベルも問題なかった。だから、1分36秒台前半までは間違いなく行くと思う。そのコンディションに合わせて、セッション中にクルマは少しずつアジャストして行ったんだけどね。それでも、中速コーナーではアンダーステアだったんだ。でも、朝のセッションで、どこが悪かったかは分かっているから、予選にはそこを合わせ込んで行くよ。朝は、僕自身もプッシュし過ぎてミスしたし、予選ではそこまでプッシュしないように気をつけるよ。