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2016 SUPER FORMULA

Round2 Okayama International Circuit

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日本有数のテクニカルコースは予選から熱いバトルとなる

鈴鹿での開幕戦から1ヶ月余り。いよいよ5月28日(土)〜29(日)には、岡山国際サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権・第2戦が開催される。昨年、シリーズに復活し初年度となった岡山ラウンドでは、ディフェンディング・チャンピオンの石浦宏明がポール・トゥ・ウィンを達成しているが、今季は誰が勝利の美酒を味わうのか。

 岡山国際サーキットは、スーパーフォーミュラが開催されているサーキットの中でも、宮城県・スポーツランド菅生と同様、距離が比較的短いコース。また、コース幅自体も、比較的狭いということで、オーバーテイクが難しいと言われている。ただし、アトウッドカーブで前走車がクリッピングポイントにつけず、アウト側にはらみ、そのイン側にノーズを入れることができれば、バックストレートで並びかけ、ヘアピンで抜き去ることが可能だ。昨年のレースでも、アンドレ・ロッテラーがそうしたシーンを演じている。とは言うものの、ほぼ全員がプロフェッショナルドライバーであるスーパーフォーミュラの場合、なかなかライバルたちがミスをしてくれるということは少ない。そのためにも、やはり予選ポジションが重要となってくるだろう。

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No.1 石浦宏明
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No.36 アンドレ・ロッテラー

 だが、岡山で上位グリッドを獲得するのは、容易なことではない。前述のように、コースの距離が約3.7kmと短いこともあり、特にQ1でのタイムアタックの際には、トラフィックが発生。大波乱が起こる可能性を孕んでいる。各チーム&ドライバーは、できるだけコースコンディションが良くなってからニュータイヤを投入したいが、そのタイミングが重なるためだ。しかも、スーパーフォーミュラの場合、各車のタイムは100分の1秒差、場合によっては1000分の1秒差と、信じられないほど小さい。ほんのちょっとした運・不運でも、グリッドポジションは大きく違ってきてしまうのだ。その中で、誰がQ1、Q2を上手く生き残り、PPを獲得するか。これは岡山大会の大きな見所のひとつとなる。開幕戦では、チャンピオン経験者のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラや石浦宏明がQ1で、アンドレ・ロッテラーや中嶋一貴がQ2で敗退という大番狂わせがあったが、岡山の予選ではどんなドラマが展開されるのか。

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No.16 山本尚貴
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No.41 ストフェル・バンドーン

 すでに岡山国際サーキットでは、3月31日〜4月1日の2日間、合同テストが行われている。初日は完全ドライ、2日目はウェットでスタートし、午後の最後はドライコンディションとなったが、その中で総合トップタイムをマークしたのは、鈴鹿の開幕戦でポール・トゥ・ウィンを果たした山本尚貴。2日目最後のタイムアタックでも、トップ5に入っており、今回も結果が期待される。連勝ということになれば、一気にタイトル争いを有利に進めることができるだろう。その山本の勢いを止めるべく、公式練習から激しいタイム争いを演じそうなのは、開幕戦で思うような結果を残すことができなかった、他のチャンピオン経験者たち。テスト2日目を1-2で締めくくった一貴&ロッテラー、同様に2日間のテストを通じて常に上位につけていたオリベイラ、そして昨年の岡山で初のポール・トゥ・ウィンを飾った石浦宏明らが、どんな走りを見せるかには期待だ。
 また、テストには初日のみの参加だったが、そこで総合4番手のタイムをマークしているルーキーのストフェル・バンドーンにも注目。開幕戦では全くミスなく、デビュー戦にして表彰台を獲得しているが、今回もそうしたクレバーさを見せるのか。同様に、開幕戦で予選3番手を獲得したルーキー、関口雄飛の走りからも熱いエネルギーを感じられるだろう。

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No.8 小林可夢偉
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No.20 関口雄飛

 その他にも、今季テストから好調さを維持している小林可夢偉や中嶋大祐、ベルトラン・バゲット、開幕戦で2位表彰台を獲得している国本雄資ら、目の離せないドライバー多数。こうした中から、今回の優勝ドライバーが出現する可能性も決して低くはないだけに、公式練習から決勝レースまで、細かく結果や走りを見ていただきたい。


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