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2016 SUPER FORMULA

Round4 Twin Ring Motegi

  • Twin Ring Motegi
  • 公式予選 8月20日(土) / 決勝レース 8月21日(日)
    ツインリンクもてぎ : 4.801 km

Free Practice

Result Review

フリー走行2回目トップは、No.34 小暮卓史(DRAGO CORSE)
ドライコンディションで決勝への準備を進める

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No.34 小暮卓史

8月21日、全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦の決勝日を迎えたツインリンクもてぎで、午前9時から30分間のフリー走行2回目が行われた。開始時点の天気は晴れ、気温28度、路面温度33度というコンディションの中、各車は今大会で使用可能なソフト、ミディアムのスリックタイヤを装着し、決勝に向けて最終確認の作業に取り掛かった。

09:00-09:30 天候:晴れ コース:ドライ

セッション開始を前に、半数を超える車両がピット出口で待機。全19台のうち、最初からソフトタイヤを選択したのは6台。その中のひとり、No.34 小暮卓史(DRAGO CORSE)がセッション序盤に1分35秒327のタイムをマークしてトップに立つと、No.11 伊沢拓也(REAL RACING)、No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、さらにはNo.65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)が続き、まずはHondaエンジン勢がトップ4を占めた。

決勝レースでソフト、ミディアム両方のタイヤ装着が義務付けられている今回のもてぎ戦。アウトラップ後、早速ピットに戻ってタイヤ交換を行ないコースに戻るという決勝をシミュレートした動きを見せる車両も多く見られた。一方、前日の予選で自身初のポールポジションを獲得したNo.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は、セッション序盤に5番手につけ、さらにピットアウト時にはスタート練習を行なうなど、初優勝を目指して着々と準備を進めていた。

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No.11 伊沢拓也

なお、走り始めにミディアムを選択した13台のうち、アウトラップだけでピットインして、ソフトへと交換したのは7台。他の車両は周回を重ねてからピット作業を行ない、ソフトを選択するという状況だったが、No.8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)だけは、終始ミディアムだけで走行。逆にスタートからソフトだけで周回していたのが、小暮、予選2番手のNo.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)とそのチームメイトであり予選5番手のNo.2 国本雄資、そしてポールポジションの関口、予選7番手のNo.3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)の5人だった。

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No.41 ストフェル・バンドーン

セッションは折り返しを迎えてもトップ4台に変動はなく、各車装着したタイヤのアベレージタイムやタイヤグリップの落ち具合をを確認する走行が続いた。そんな中、セッション開始16分、No.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)が4コーナー進入で挙動を乱してオーバーラン。だが、大事には至らず、そのまま走行を継続した。また、その約6分後、ミディアムからソフトへと交換したNo.37 中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が、90度コーナーのブレーキングでタイヤをロックアップさせたが、そのまま最後まで周回を続けている。そしてセッション終盤には、予選6番手のNo.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が90度コーナーでスピン。だが、事無きを得て再スタートし、チェッカーを迎えている。

各車とも決勝の戦略を見据える中、結局トップタイムは序盤にマークされた小暮のままとなり、伊沢、バンドーンのトップ3も変わらず、4番手にはトヨタエンジンユーザーとしてトップのNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続いた。前日に続き、厳しい暑さを見せるツインリンクもてぎ。午後3時からの決勝では、スタートで誰がどのスペックのタイヤを装着するか、どのタイミングでピットインするか、またタイヤ交換作業のスピードなどが見どころとなる。スタート自体にも注目だが、それ以外の作戦面が、レースにどのような展開を生み出すのか。その点は予測不能だ。いずれにしても、シリーズ後半戦に向けて、重要な一戦になることだろう。

今のクルマは、以前よりは取れる作戦の幅が狭い

フリー走行2回目 トップタイム
34 小暮卓史(DRAGO CORSE)

朝の走り始めは、軽かったので(苦笑)。昨日走れなかった分、ホントに予選重量か、それよりちよっと重いぐらいだったので、タイムが出て当たり前という感じでしたよね。実は、昨日の予選前にセッティングを変更していて、それでQ1最初のアタックに行ったんです。そしたら、すごくハンドリングバランスが変わってしまっていて、“あれ?”という感じだったんですね。そこからまたセッティングを変えて、ソフトを履いて行ったんですけど、追突されたこともあって、ハンドリングが元に戻っているか確認できなかったんです。
だから、今朝、最初に軽い状態でそれを確認して、そこから燃料を積みました。クルマはある程度元に戻っていました。重い状態だと、すごく速いという感じではなかったですね。普通に行けば、7~9番手ぐらいですかね。決勝では、個人的には思い切った作戦を採りたいんですけど、今のクルマはフューエルのエフェクトも小さいですし、以前よりは取れる作戦の幅が狭いんですよね。でも、このポジションからなので、これからチームとまたミーティングをして考えたいと思います。