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2017 SUPER FORMULA

Round1 Suzuka Circuit

  • Suzuka Circuit
  • 公式予選 4月22日(土) / 決勝レース 4月23日(日)
    鈴鹿サーキット : 5.807 km

Qualifying

Result Review

No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が、自身5回目のPPを獲得!
2番手はディフェンディング・チャンピオンのNo.1 国本雄資。3番手にNo.16 山本尚貴が続く

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No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

 金曜日の練習走行日から一転、日中は汗ばむような好天に恵まれた三重県鈴鹿サーキット。午前中に行われたフリー走行に続き、午後2時からはノックアウト方式の予選が行われ、No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が昨年の第5戦岡山大会(オートポリス代替戦)以来7カ月ぶり、自身5回目のP.Pを獲得した。これに100分の9秒差で続いたのは、ディフェンディング・チャンピオンのNo.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)。さらに、ホンダエンジンユーザーの意地を見せたNo.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)が3番手タイムを叩き出した。

 午後2時ちょうど。気温22℃、路面温度33℃というコンディションの下、19台から14台に絞り込まれる20分間のQ1が始まる。コースオープン前から、ピットロードには多くのドライバーたちが行列。ピット出口がオープンになると、間もなくコースへと雪崩れ込んで行く。フリー走行から予選にかけて変更したクルマのセットアップを確認するためだ。中には、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)やNo.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)ら、Q1を突破するためにニュータイヤを2セット使う作戦に出て、最初からアタックに入ったドライバーもいた。それらのドライバーたちも含めて、セッションが折り返すとほぼ全車がピットイン。ニュータイヤを装着すると残り時間が7分余りとなったところから、続々とコースに戻って行った。そして、タイヤのウォームアップを終えると、セッション残り時間が1分余りとなった所からアタックへ。ここで、まず1分36秒台に飛び込んできたのは、一貴。続いてNo.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)、No.65 ナレイン・カーティケヤン(TCS NAKAJIMA RACING)、No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)も36秒台に突入してくる。ちょうどこの頃、1コーナーでローゼンクヴィストがコースアウト。

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No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)

 2コーナーでは黄旗が提示された。だが、ほとんどのクルマはすでに黄旗区間を通り過ぎていたため、そのままアタックを続行。チェッカー目前にNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)、またチェッカーと同時に国本、No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、山本、そしてNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)らも36秒台に入ってきた。だが、誰も一貴のタイムは上回れず。トップ通過は一貴。これに関口、ガスリー、カーティケヤン、山本、国本、ロッテラー、石浦、No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、キャシディと続いた。

 一方、Q1で敗退となったのは、コースアウトしたローゼンクヴィスト、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.4 山下健太(KONDO RACING)、アタック中に燃料系のトラブルに見舞われたNo.18 小林可夢偉(KCMG)、No.50 小暮卓史(B-Max Racing team)だった。

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No.18 小林可夢偉(KCMG)

 10分間のインターバルを経て、14台から8台に絞り込まれる7分間のQ2が始まったのは、午後2時30分。このセッションでも、開始前から半分以上のドライバーがピットロードに並ぶ。このセッションでは、全車最初からニュータイヤを装着してアタックを行うが、そのための充分なスペースを作りたいからだ。そのため、アウトラップから位置取りのためのつばぜり合いも各所で見られた。そして、セッションの残り時間が3分を切ったあたりから、各ドライバーがアタックに入る。ここでまず1分36秒241をマークしたのが石浦。間もなく国本がそれを更新する1分36秒083を叩き出した。続いてアタックしたドライバーたちは、この2人のタイムを上回れず。一貴が3番手、山本が4番手、No.10 塚越広大(REAL RACING)が5番手。以下、ロッテラー、ガスリー、関口と続いた。

 これに対して、Q2で敗退となったのは、大祐、No.41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、カーティケヤン、マーデンボロー、No.8 大嶋和也(SUNOCO TEAM LEMANS)、キャシディだった。

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No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

 さらに10分間のインターバルを経て、いよいよトップ8のグリッドを決定する7分間のQ3が始まったのは、午後2時47分。このセッションでは、関口だけが開始前からピットロードに待機。ピット出口オープンとともにコースに出る。また、開始から間もなくガスリーもコースイン。他のドライバーたちは開始から約1分というところまで待ってコースに出て行った。もちろん、全ドライバーともにニュータイヤを装着。関口以外のドライバーは、2周のウォームアップを終えるとアタックに入った。関口だけは他のドライバーよりも1周多くウォームアップ。そのため、続いてコースに入っていたガスリーは、アタックに入ったセクター1で関口に引っ掛かってしまう。また、自分のミスもあったということでタイムを伸ばせず。1分36秒930と、自らのQ1やQ2のタイムを上回ることができなかった。このガスリーに続いてアタックに入っていたのは、国本。国本はいよいよ1分35秒997と、35秒台に飛び込んでくる。これはPP決定かと思われるようなタイムだった。ところがその直後、1分35秒907と、国本のタイムをわずか100分の9秒上回ってきたのが一貴。朝のフリー走行でトップタイムをマーク、Q2では一貴を上回っていた石浦も1分36秒018と、上位2人にはわずかに及ばなかった。そして、チェッカー目前に国本と石浦の間に割り込んできたのが山本。山本は国本に遅れること1000分の7秒、石浦を上回ること1000分の14秒。トップ4台は、稀に見る大接戦となった。その結果、幸先のいい今季初PPを獲得したのは、一貴。これに国本、山本、石浦と続いている。以下、塚越が5番手、関口が6番手、ロッテラーが7番手。ガスリーはルーキートップの結果だったが、8番手に留まった。

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No.36 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)

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No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)

 明日の決勝では、ここから誰が抜け出し、勝利の美酒に酔うのか。まず見逃せないのはレーススタートとなりそうだ。