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2017 SUPER FORMULA

Round6 SPORTSLAND SUGO

  • SPORTSLAND SUGO
  • 公式予選9月23日(土) / 決勝レース9月24日(日)
    スポーツランドSUGO : 3.704 km

Preview

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チャンピオンシップもいよいよ佳境に突入!タイトル争奪へのサバイバル

第6戦 スポーツランドSUGO・プレビュー

 ピエール・ガスリーの2連勝で幕を閉じたオートポリスでの第5戦から2週間。全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦は、宮城県スポーツランドSUGOに舞台を移して開催される。そのSUGOは、国内屈指のチャレンジングなコース。エスケープゾーンがほとんどなく、わずかなミスがスピンやコースアウトにつながる。だが、その分、ドライバーたちにとってはやりがいのあるコース。特に、後半のSPイン&アウトコーナーから10%の上り勾配でSUGOの名物コーナーともなっている最終コーナーは、“攻めがい”のある場所だ。ただし、コース幅は狭く、オーバーテイクが容易ではないことも、このコースの持ち味。最終コーナーから上手くスリップストリームに入って、1コーナーから3コーナーにかけて横並びになれば、何とか前に出られるチャンスもあるが、スーパーフォーミュラのレベルになると、ドライバーのミスが少ないこともあり、かなり難しいだろう。

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 さて、そんなSUGOのレースは、過去2戦のもてぎ、オートポリスとは違い、タイヤが1スペックに戻される。開幕戦鈴鹿から第3戦富士までと同様、ミディアムタイヤのみでの戦いだ。また決勝レース中のピットイン義務付けがないのも今大会の特徴。とは言うものの、ノーピットで完走するには燃費が厳しい。そのため、昨年のレースと同様、給油のみで走り切ってしまうドライバーが多いものと思われる。その場合、すでにタイヤが温まっているドライバーと、タイヤ交換をしてコールドタイヤのアウトラップを走っているドライバー間の差は生まれない。ピットアウトしてきたドライバーをオーバーテイクしようと思っても、それは至難の技となる。あとは、ピットに入るタイミングと給油量、コースに戻った時の位置などが結果を左右する重要なポイントとなってくる。その分、今大会で最も重要となってくるのは予選とスタート。上位グリッドから1コーナーまでの距離が短い分、優勝を目指すには2列目以内にはつけたいところだ。

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No.2 石浦宏明
P.MU / CERUMO · INGING
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No.15 ピエール・ガスリー
TEAM MUGEN

 その予選は今回もノックアウト方式で行われるが、Q1からQ3までの間でドライバーたちにとって一番難しいのはQ1。SUGOはコース全長が短く、19台が一斉に走った場合には間違いなくトラフィックが生じる。もてぎ、オートポリスで使用されたソフトタイヤよりも、今回使用されるミディアムはウォームアップにも若干時間がかかる分、理想的なスペースを探すことは簡単ではない。昨年の場合、アウトラップとウォームアップラップ合わせて3周。走り出してから実質4周目の計測3周目にアタックということで、めまぐるしい展開となりそうだ。

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No.7 フェリックス・ローゼンクヴィスト
SUNOCO TEAM LEMANS
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No.36 アンドレ・ロッテラー
VANTELIN TEAM TOM’S

 また、今年も土曜日朝のフリー走行ではニュータイヤを使用せず、Q1に2セット投入するドライバーが多くなるはず。さらにSUGOの場合、予選中にコースアウトするドライバーが出てくる可能性もあり、その場合はアタック中に赤旗が提示される危険性も…。もし赤旗が提示されれば、影響を受けるドライバーも出てくるだろう。しかも、タイムは超接近戦。100分の1秒台、1000分の1秒台の差でQ2進出を果たせないドライバーもいる。そういう意味でも、Q1は非常に重要だ。そして、ここで5台が脱落するとは言うものの、14台で走るQ2も状況はそれほど大きく変わらない。ここでも巧みなトラフィック・マネージメントが要求されるはずだ。Q3に関しては、8台での走行となるが、例年タイム差は小さく、最後まで誰がPPを獲るか分からない展開になるだろう。

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No.19 関口雄飛
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
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No.18 小林可夢偉
KCMG

 そして、決勝で最大の見所となるのがスタート。国内のサーキットでは唯一、緩やかな上り坂でのスタートとなるが、ここでホールショットを奪うのは誰なのか? だが、それだけでレースが決まってしまうわけではないというのが、SUGOのSUGOたる所以でもある。このサーキットを語る時、いつも言われるのは“魔物が棲んでいる”というジンクス。レース中、とにかく様々なハプニングが起こるからだ。それを証明するように、昨年の決勝でも、ある意味絶妙なタイミングでセーフティーカーが導入された。その後、すべてのマージンを失った関口雄飛が、予選ばりの猛プッシュを続けて再びギャップを築き、完全優勝を果たしたのは記憶に新しい。国内トップフォーミュラの歴史の中でも、五指に入る感動的なレースだった。それ以前にも、SUGOでは最後まで目が離せないレース展開になることは珍しくない。それだけに、今年も忘れられない1戦になることが期待される。