フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)の2010シーズンが5月22日(土)、ツインリンクもてぎで遂に開幕した。
今年は総勢21名、顔ぶれも大幅に変わって15人がルーキー、一人がカムバック組となった。
この中で優勝経験があるのはカムバック組の#20松井孝允(NDDPRIREracingFCJ)のみ。松井は昨年スーパー耐久に参戦、ST-4クラスのチャンピオンを獲得している。
公式予選日を迎えたツインリンクもてぎは朝から快晴。気温も上がり、うっすらと汗ばむ陽気の中、第1戦の公式予選は午前10時55分に開始された。
始まってすぐに#8山浦啓がS字コーナーでコースアウト。グラベルにつかまって残念ながら走行時間を大幅にロスしてしまった。
一方、ここで序盤から速さを見せ付けたのは、参戦3年目の#1中山雄一(CITYKART FCJ)だ。
中山は計測3周目で1分54秒854といち早く1分54秒台をマークすると、2位以下が1分55秒代前半で接戦を展開するのを尻目に最後のアタックで1分54秒797まで縮め、開幕戦のポールをものにした。中山にとってはこれがFCJでの初のポールだ。
2位以下は混戦。計測開始直後には#2野尻智紀(HFDP/SRS-F/ARTA/コチラR)がつけていたが、開始10分過ぎにルーキーの#7平峰一貴が野尻のタイムを上回ってきた。
続いて、走り出しこそ下位甘んじていたものの周回を重ねるごとに順位を上げてきていた#20松井が始11分過ぎに2位に浮上。タイムは1分55秒258だった。
松井はその後もタイムを更新するものの1分55秒178に留まり、中山には届かなかった。
結局第1戦の予選順位は#1中山、#20松井、#7平峰、#2野尻となった。
10分間のインターバルの後に開始された第2戦の公式予選でも中山の速さは相変わらずで、最初のアタックから1分55秒443でトップに立つと、その後も着実にタイムを上げて計測3周目で1分54秒台に突入、最終的には1分54秒880まで縮めて連続ポールを獲得してみせた。
2位以下は再び野尻、松井、平峰の争いとなった。
野尻は最後のアタックで1分55秒229で2位に浮上してきたが、その直後に松井が1分55秒141をマーク、開幕戦に続いてフロントローを獲得、野尻は3位に終わった。
ルーキー最上位は平峰で4位だった。
5位には2年目の中国人ドライバー#13朱戴維(NDDP FCJ)がつけている。
第1戦の決勝はこのあと午後1時40分より、12周で行われる。