



約2ヶ月という長いインターバルを経て、いよいよ来週末、全日本選手権フォーミュラ・ニッポンがシリーズ後半戦に突入する。ここから残るは3戦。チャンピオンシップ争いは、前戦・ツインリンクもてぎでのレースの結果、超激戦となっており、タイトルを狙うチーム&ドライバーにとって、ここからは1戦1戦、一瞬たりとも気の抜けない戦いが展開されることになるだろう。
その緊張感溢れるシリーズ後半戦、最初の戦いの舞台となるのは、宮城県・スポーツランドSUGO。SUGOは、森の中を走る景観の素晴らしいサーキットだが、その特徴は、前半のテクニカル区間と、後半の高速区間がバランス良く合わさっていることだ。特に、最終コーナーは10%という急勾配の上り坂を伴う高速コーナー。このコーナーは、国内でも屈指のチャレンジングなコーナーと言われており、ドライバーたちにとっても走りがいのある場所となっている。但し、菅生はコース幅が比較的狭く、またストレートがそれほど長くないため、オーバーテイクは容易ではない。その点では、予選のポジションが非常に重要になってくるとも言える。まずは各ドライバーの予選アタックに注目だ。
ドライバーとしては、前戦、ついにJ.P.デ・オリベイラに1ポイント差と迫った小暮卓史が今回のキーパーソン。小暮は、SUGOを非常に得意としており、どのカテゴリーでも絶対の自信を持っている。その小暮が、ここで開幕戦以来の優勝を果たして、シリーズのリーダーとなるのか。あるいは、オリベイラが小暮の前でゴールして、トップの座を守るのか。はたまた前戦・もてぎで優勝し、勢いに乗るロイック・デュバルが、昨年優勝しているSUGOを制して、タイトル争いをより激戦にするのか。平手晃平やアンドレ・ロッテラーは? いずれにしても、今回のレースは、終盤の流れに影響する重要な一戦。各チーム&ドライバーにとって、プレッシャーのかかる真剣勝負だ。