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Rd.7 Suzuka Circuit

Race

最終戦、レース1はNo.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が勝利

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2010-11-07 □天候:曇 |コース:ドライ|気温14度/路面温度16度

 朝からやや曇りがちとなった三重県・鈴鹿サーキット。2010年全日本選手権フォーミュラ・ニッポン最終戦、午前中に行なわれた20周のレース1では、ポールポジションのNo.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がスタートでトップを死守。途中からはトラブルを抱えながらも、そのまま逃げ切って優勝した。2位にNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、3位にNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)。ランキングトップのNo.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)はスタートで出遅れ4位となり、ロッテラーには0.5ポイント差、デュバルには2.5ポイント差まで迫られる結果となった。

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 ひんやりとした曇り空のもと、午前10時20分、レース1のフォーメーションラップがスタート。この時点で気温は14℃、路面温度は16℃と、予選が行なわれた昨日に比べ、かなり低い状況となった。このコンディションに合わせてのマシンセットアップを8分間のウォームアップで確認した後、各車はダミーグリッドにつく。そしてフォーメーションラップを終え全車が正規グリッドに着くと、シグナルオールレッドからブラックアウト。ここで抜群のスタートを決めたのが、ポールポジションのデュバルだった。予選2番手のオリベイラは、スタートに失敗。小暮はこれをかわし、2番手に立つ。さらにロッテラーが続き、オリベイラは4番手まで後退した。

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 この後はトップのデュバルが後続を引き離す展開。3番手のロッテラーが2番手の小暮の背後にピタリとつけ、オーバーテイクのチャンスをうかがった。その後デュバルのペースが若干鈍り、3台はそれぞれ1秒以下の差で周回。そしてトップを走るデュバルのマシンに、レース中盤の10周目あたりからトラブルが発生する。これは、ミッションオイルクーラーに異物がぶつかり、亀裂が入ったため。そこからミッションオイルが少しずつリークし始めたデュバルのマシンは、白煙をあげながらの走行となる。しかしマシンの操作自体には問題はなく、デュバルのペースは落ちなかった。

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 一方、これを追う小暮とロッテラーはオイルと白煙が視界に影響し、デュバルを攻略することができない。結局、デュバルはそのまま走り切り、今季2勝目をマーク。2位に小暮、3位はロッテラーという結果になった。オリベイラはこのレースでのマシンバランスがオーバーステアだったということで、なかなかペースを上げられず、4位のままフィニッシュ。この結果、シリーズポイントでは、オリベイラが39.5ポイント、ロッテラーが39ポイント、デュバルが37ポイント、小暮が35ポイントと、レース2に向けて、タイトル争いはさらに混沌としてきた。

 

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2位 小暮 卓史/優勝 ロイック・デュバル /3位 アンドレ・ロッテラー

レース2も、勝つことしか考えていない
Race1 1位:No.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 チャンピオンの可能性をつなぐためには、まずこのレース1で勝つ必要があったし、それが第一目標だったから、実際に優勝できてハッピーだよ。でも、とてもタフなレースだった。スタートではポールポジションからトップを守ることができたけど、その後トラブルを抱えることになってしまったからね。最初はヘアピンの立ち上がりでマシン後方から白煙が見えて、「ホイールスピンしたのかな?」なんて思ったんだけど、その後、どんどん煙が出続けるようになった。だから、チームにも無線で報告はしたんだけど、「今、僕たちに出来ることは何もないから、そのまま走り続けろ」って言われたんだ。もちろんいい気分ではなかったし、トラブルが出てから、ペースを保つことができるだろうかと、ちょっと心配になったよ。オイルがリヤタイヤにかかって、グリップをちょっと失っていたからね。でも、後方のライバルたちも僕のオイルで視界が悪くなってしまったと思うから、最後までトップを守るに充分なスピードで走り切れたと思う。とにかく最後までクルマが持つようにって、祈りながら走っていたんだ。ただ、このレースはひとつのステップだったし、それを乗り越えた今は、レース2のことに集中しないとね。午後のレースがとても大切だと思うし、勝つことしか考えていないよ。
レース2は勝つしかない
Race1 2位:No.32 小暮 卓史(NAKAJIMA RACING)
 スタートはすごくキマって、36号車と19号車の前に出るという、描いていたとおりの展開になりました。その後序盤はタイヤを温存して、後半勝負しようと思っていたんですけど、ロイック選手の出したオイルがかかって捨てバイザーをすぐに使い切ってしまい、前が見えなくなり、〝無事に走りきることだけに集中〟という状況になってしまいました。でも2番手ということでチャンピオンになる可能性をなんとか残しましたし、良かったと思っています。アンドレ選手もペースが速く何度か迫られる場面もあったんですけど、向こうも同じ状況なのでパッシングはそう簡単ではないと思っていました。レース2はとにかく、勝つしかタイトルを獲る手段はない。2番手スタートなので、その可能性は充分あると思っています。相手のポイントによって、ということにはなりますが、相手のことは考えずに、自分が優勝することだけに集中していきたいと思います。
午後のレースも、楽しみにしているよ
Race1 3位:No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
 何も特別なことはない、っていう感じのレースだったね。スタートは平均的で、1台に先行され1台は抜いたっていう状態で、そのあとはずっと3番手をキープして走っただけだった。もちろん、いくつかの機会を利用して小暮さんをオーバーテイクしようと試みた。僕のクルマはすごくバランスが良くて、速かったからね。でも小暮さんは大きなミスを犯さなかったし、こういう短いレースでは、いくら自分のクルマの方が速くてもオーバーテイクするのは難しい。短いレースだと、どのドライバーも最後までタイヤの状態がいいしね。ただ、チャンスがあるとすればシケインかなと思っていた。だから最後の周のシケインでは、まだ届くほどではなかったけどそれまでの周よりは差が詰まったから、仕掛けてみたんだ。普通なら抜けないけど、もし小暮さんがビックリしてミスでもしたら、チャンスがあるかも知れないからと思って。でも、彼はミスしなかった。それで最後まで3番手をキープすることになって、ちょっと退屈なレースになってしまったけど、まずはJ.Pの前でゴールできて良かった。あとは、午後がどんなレースになるかだね。もちろん5番手からだから、簡単ではないよ。でも、とにかくどうなるか、楽しみにしているよ。
目の前のレースで勝ちたいだけ
Race1 優勝チーム監督:村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 もちろん「うれしい」に越したことはないですね。レースに勝てる、ということが一番いいことですから。幸せです。もてぎで勝ってから、その後も勝てるレースがいくつかあったので、チームのモチベーションとしては非常にいい状態でした。また、オートポリスの結果も逆に、モチベーションが上がる方向に働いたとは思います。(マシンの修復で)コスト的には大変でしたけど。長い目で見るというよりもうちは、目の前のレースで勝ちたいだけなんです。ポールポジションを獲って勝ちたいだけなんです。その望み通りになって、良かったと思います。

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