2011 Formula NIPPON
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
7月16日(土)、富士スピードウェイ(静岡県)で第3戦の初日が行われた。今大会は日曜のワンデーで予選と決勝が行われるため、土曜日は午前と午後、計2回のフリー走行が実施された。総合でトップタイムをマークしたのは、No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)、2番手はNo.2 平手晃平(TEAM IMPUL)とTEAM IMPULが上位を独占した。
No.2 平手晃平
早朝からくっきりと富士山が姿を見せたこの日、最初のセッションが開始されたのは午前9時15分から。この時点で、気温は29度、路面温度は38度。さらに、グングン暑さは増し、セッション終了時の午前9時55分には気温が33度、路面温度が43度まで上昇した。
ピット出口がオープンされると、まずはルーキードライバーや若手たちが次々にコースイン。続いてほぼ全車がコースに入り、マシンの感触を確かめていく。
一方、セッション開始から10分ほどまで待って、オリベイラや平手、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースに入って走行を開始。中でも、オリベイラは最初から好タイムをマーク。計測4周目には、1分26秒262を叩き出した。その後、セッション終盤には、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)らがタイヤを交換してアタックのシミュレーションを行なったが、このタイムを上回ったドライバーはおらず、オリベイラは昨日のテストに引き続き、トップを維持することになった。
2番手につけたのは、昨年この富士戦を制している平手。以下、大嶋、ロッテラー、中嶋一貴、No.16 山本尚貴(TEAM無限)と続いている。
No.36 アンドレ・ロッテラー
No.37 中嶋一貴
2回目のセッションが始まったのは、午後1時45分から。このセッションが開始された時点では、さらに暑いコンディションとなり、気温は34度、路面温度は52度まで上昇する。そんな中、コースがオープンされると間もなくほとんどのマシンがコースイン。午前中に引き続き、テストメニューを消化して行く。中には、明日の午後に行なわれる決勝を見越して、燃料を積んだ状態でのマシンバランスを確認するチームもあった。
そして、セッション半ばからは、昨日スクラブした(数周してタイヤの表面を削り当たりを出す)だけのニュータイヤを投入して、アタックのシミュレーションを行なうドライバーがちらほら。
ここで平手が午後のトップに躍り出る。その他のドライバーもセッション終盤には、同様にスクラブしたタイヤでのアタックを行なったが、平手のタイムは上回れず。また、No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)とNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)の4人は、土曜からの公式日程用に支給された4セットのニュータイヤのうち、1セットをこのセッションで使用。最終的な予選タイムアタックの確認を行なった。しかし、いずれも平手のタイムを上回ることなく、セッションは終了。午後は平手がトップをキープした。これにロッテラー、中嶋一貴、山本、No.33 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)と続いている。
これに午前中の結果を合わせての総合順位では、オリベイラがトップ。平手、ロッテラー、中嶋一貴、大嶋、山本という結果になった。
No.7 大嶋和也
No.16 山本尚貴