2011 Formula NIPPON
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
8月6日午前、ツインリンクもてぎ(栃木県)で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第4戦の予選日・フリー走行が実施された。この走行でトップを記録したのは、No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)だった。
No.37 中嶋一貴
昨日は時折雨が降った栃木県地方だが、この日午前は曇りで雨の心配はなさそうだ。9時40分から60分の予定でフリー走行は開始。コースはドライで、開始時の気温は28度、路面温度32度と蒸し暑さはあったが、走行にはまずまずの状況だった。
昨日は時折雨が降った栃木県だったが、この日のサーキットの上空は曇りながらも、雨は降らず、コースはドライ・コンディション。震災の被害で路面の改修もあったもてぎ。各ドライバーはコースの把握、予選に向けてのセッティングのため、積極的に周回した。
走行開始から7分ほどで、まずNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分36秒415と36秒台に入れてトップとなる。だが、5分ほどでNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分35秒944、さらに4分後にNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分35秒684でトップが変わっていく。セッションの半ばでは、トップがNo.36 ロッテラー、No.1 で・オリベイラ、No.37 一貴、No.2 平手と前戦同様に今回もTOM'S対IMPULの様相を感じさせる。
29分ころにコース上にあった落下物の回収のために、赤旗が提示されて一時走行が中断した。3分ほどで、走行は再開。
再開直後にNo.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4番手に飛び込み、上位のTOYOTA勢に対抗していく。その直後に最終コーナーでNo.18 アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)がコースアウト。グラベルにマシンがはまってしまう。車両回収のため、再度赤旗が提示され、2度目の中断となった。
No.36 アンドレ・ロッテラー
10時27分に走行が再開、残り時間は中断が配慮されて8分の延長となった。
残り15分ほどになると、これまで周回して得たデータや感触を元に、セッティング変更をするため、ほとんどの車両がピットに戻っていく。この後しばらくは、セッティングの確認、調整と多くのマシンがピットイン、アウトを繰り返す。
そしてラスト5分。予選アタックのシミュレーションのため、ほとんどがニュータイヤを履いてコースへ。
このアタック合戦で、まずNo.37 中嶋一貴が1分35秒603を記録してトップとなる。No.40 伊沢は36秒081と35秒台に入れられず4番手。No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)も36秒024と35秒台にわずかにと届かず、伊沢を押しのけた4番手止まり。そして、10時48分にチェッカーフラッグが振られ、走行時間は終了。
No.32 小暮卓史
このラストラップにトップタイム1分35秒495を叩き出したが、No.1 デ・オリベイラだ。これでトップは、シリーズ終盤戦に向け逆襲を狙うIMPUL勢のデ・オリベイラ、続いてTOM'Sコンビの中嶋一貴、ロッテラーとなり、この走行ではTOYOTAエンジン勢がTop3を占めた。4番手には小暮卓史、そしてやはりチェッカーラップにタイムを出したNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)が飛び込み、以下8番手まではHonda勢。そして、Top10は0.824秒差内と1秒切るシビアな状況。この後、13時50分よりスタートするノックアウト予選が楽しみだ。
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)