2011 Formula NIPPON
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
8月6日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第4戦の公式予選が、ツインリンクもてぎ(栃木県)で行われ、No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が前戦に続き、連続のポールポジションを獲得した。
No.36 アンドレ・ロッテラー
昼頃から真夏の太陽が顔を出し、一気に暑くなる。午後1時50分にQ1が開始された時点で、気温は34℃、路面温度は44℃まで上昇。多くのドライバーは、午前の練習走行に使用したユーズドタイヤでコースイン。マシンバランスを確認する。ルーキー勢のNo.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、No.33 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)、No.18 アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)は、最初からニュータイヤを投入。セッション終盤には2セット目も使用。また、最初からニュータイヤを装着し、いきなり1分35秒997という好タイムをマークしたのが、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。その他のマシンは、セットアップの確認が終わると、一旦ピットに戻り、ニュータイヤでのアタックのタイミングを待った。一方、ここでニュータイヤを使用しなかったのは、オリベイラ。ユーズドタイヤで1分36秒471をマークしていたオリベイラは、このタイムでQ1は突破できると判断。ニュータイヤをレースに向けて温存する作戦に出た。その結果、セッション終盤にトップタイムをマークしたのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。ロッテラーがそれに続いた。一方、Q1敗退は、No.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)、今回スポット参戦のNo.11 武藤英紀(HP REAL RACING)、嵯峨、インペラトーリだった。
No.41 塚越広大
7分間のQ2は、午後2時20分開始。気温は34℃、路面温度は43℃。まず真っ先にコースに入ったのは、ロッテラー。これをきっかけに全車がニュータイヤでコースイン。1周目からアタックを敢行し、1分35秒946を叩き出したのはロッテラー。No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)も1周目からアタックに入るが、1分36秒544とタイムが伸びない。その他のドライバーは、2周目にアタック。ここでNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分36秒065を叩き出し、2番手に浮上した。さらに、S字でハーフスピンしたオリベイラが3番手。以下、カルダレッリのウォームアップラップに引っ掛かってしまったという塚越、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.2 平手晃平(TEAM IMPUL)、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が次々に自己ベストを更新。小暮のタイムを上回り、Q3進出を決めた。一方、敗退が決定したのは、小暮とNo.10 小林崇志(HP REAL RACING)、コースアウトした国本、そしてNo.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、カルダレッリの4人だった。
Q3が開始は午後2時37分。もてぎ上空は真っ黒な雲に覆われ、今にも雨が降り出しそう。セッション開始前にはウェット宣言も出た。そのため、セッション開始直前からピット出口には数台のマシンが待機。ここでもロッテラーが真っ先にコースイン。ロッテラーは、Q2同様、Q3でもすぐにアタックに突入し、1分35秒189と自己ベストタイムを更新してトップに立つ。伊沢も1周目からのアタックで、1分35秒943をマークした。さらに中嶋一貴も1周目に1分35秒841を出し、伊沢を上回ってくる。その他のドライバーは2周目にアタック。
ここで、一気にロッテラーのタイムを上回ったのがオリベイラ。オリベイラはところどころ暴れるマシンを押さえつけながらの豪快な走りで、1分35秒012を叩き出した。チェッカー目前には、塚越もタイムアップした。その結果、オリベイラが前戦に続いて2戦連続のポールポジションを獲得した。
No.37 中嶋一貴
No.40 伊沢拓也
第4戦 公式予選ダイジェスト [VIDEO LIBRARY]
No.36 アンドレ・ロッテラー ・ No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ ・ No.41 塚越広大